株用語

損切りできないナンピン買いはリスクが高い!その理由とは

投資にリスクがあり避けては通れない一つ

それを認めず理由もなくナンピンするのなら、損失を拡大することがほとんどであり「ハイリスク・ローリターン」と私は思う

 

まずは言葉の意味を理解してどんな時がダメなのか?

中には勇気ある「損切りせずにナンピン」もあるため、それらをよく理解してこれからの投資人生に生かしてほしい

 

Contents

損切りとは

あなたが買った投資商品の価値が買った時よりマイナス評価となった時、売却して損失を確定することをいいます

この勇気ある行動は私を含めて個人投資家には本当にできない

これはプロスペクト理論でもしっかりと証明されており、人間とは損失を認めることが出来ない生き物なんですね 汗

 

 

ナンピン(難平)とは

保有している投資商品が買った時よりマイナス評価となったため、新たに買い増しすることにより平均取得単価を下げることをいいます

これだけではちょっとわかりにくいため、例を見てみましょう

 

例)購入時単価1000円 現在株価500円

 

この状態での評価額

500円ー1000円=▲500円となります

 

そこでナンピンの登場!500円で新たに購入

そのときの平均取得単価

(1000円+500円)÷2=750円

 

従ってこの時の株価による評価額

500円ー750円=▲250円

となり、先程より250円少なくなりましたよね?(ただし、損失は250円が2つあるため▲500円は変わりません)

 

 

そんなこの手法にもメリット・デメリットが存在

メリットは微妙 汗

デメリットが大きい

と私は思っています

 

メリット

 

平均取得単価が下がることにより、見た目の損失が減ったように見せることができる

また株価上昇時の損失回復が早い

先程の例を参考に

そのままであれば500円上昇で復帰

ナンピンすると250円の上昇で復帰、500円まで上昇すると+250円まで評価額は上がります

この2点ではないでしょうか?

 

 

デメリット

 

ズバリ、損失がさらに広がる可能性が大きい

失敗する人はこれを考えずにナンピンを繰り返す人が多いんじゃないでしょうか?

 

まずは具体例を見てみましょう(メリットで説明したものを利用します)

ナンピンをしていない時、1000円×1=1000円

ナンピンをした時、750円×2=1500円

 

株価が300円まで下落すると

ナンピンをしていない時の損失 300円ー1000円=▲700円

ナンピンをした時、300円ー1500円=▲1200円

以上によりナンピンをしてさらに下落すると損失が500円増えて▲1200円になってしまうんですね 泣泣泣

 

株価の下落には原因があります

コロナショック、リーマンショックやEU離脱のように世界情勢によりつられて下がっただけで会社には実力があったのか?

単純に決算が悪かったのか?

その銘柄に東芝であったようなとんでもない悪材料なのか?

 

それらを考慮せず、前回購入時より下がった。そして過去最高は何千円まで値は上がったからまた上がるだろう?

これでは勝てないんですねぇ~

 

ただし全くナンピンをやってはいけないと私は思いません

ナンピンをやっていいタイミング、銘柄選びを私なりに考えてみました

 

 

ナンピンしてもいいと思われる銘柄

 

1、会社には実力があるのですが、外部環境によりつられて、たまたま下がってしまったもの

2、個人投資家に大人気のもの

3、信用売り残が信用買いの何倍もあり膨らんでいるが、株価がなかなか下落しないもの

 

1については昨今のEU離脱が有名ですね。たくさんの銘柄が大きく下落しましたよね。しかし5営業日で日経平均株価は半値戻しを達成していました

2については株主優待のある銘柄ですね。個人投資家は損失を嫌うため中々損切りをしない、また株主優待が欲しくて長期保有している人が多いため下値不安が少ないんですね

3について、信用取引は6ケ月が過ぎると返却するために嫌でも買うことになります。従って下がらず返済期限が近づくと買い圧力となり、株価上昇が見込めます

 

こんな感じで説明したのですが、そんな都合のいい銘柄あるんかいな?

それがちょうどこの時期にありました

 

すかいらーく3197です

ここは6.12月に株主優待の権利(食事券3000円分)があり個人投資家に大人気です

 

信用売りが信用買いの4倍まで膨らんでいますね

そして次に株価の推移と出来高です

 

5月から始まった株価の下落、しかし1300円付近がサポートラインになっているのか株価は一進一退。出来高もそれまでは50万株程度だったのが2倍の100万株まで増加

6月権利が終了、そして信用売りは相変わらず多いが、株価は1300円付近で踏ん張っている

そしてここは業績は売上、税前利益が増加

従って配当も毎年増配となり、現在の配当利回りは約3%まで上昇

四季報にも【最高益】と記載されている

 

これらを踏まえると下落要因は少なく、反発が大きくなると考えられる損小利大が期待できるんですよねぇ~

ちなみに私は権利前でも株価が上向かなかったため、強気に買い増しましたよ

さぁ12月の権利時はどんな株価になっているのか?楽しみですね

 

まとめ

 

ナンピンは新たに買い増すことで平均取得単価を下げることはできるが、さらに株価が下落すると損失は大きくなる恐れあり

ナンピンは基本的に行わず、損切りするのが無難

 

どうしてもナンピンをするのなら、

 

株価下落の原因をよく確認をして、原因がその銘柄に悪材料がなく、外部環境につられて下がったもの、要は【テクニカル分析】だけに頼らず【ファンダメンタルズ分析】もしっかりと行って欲しい

そしてさらに個人投資家に人気のある株主優待銘柄であればいいと思います

それがわからなくていつも苦労しているねん!

といった方には【割安株おすすめの見つけ方】こちらで安い時に買うタイミングや見分け方を記載しましたのでよければご覧ください

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