株用語

ボリンジャーバンドの意味と活用法を5分で理解できるように解説

株価の推移はチャートにある「ろうそく足」だけで読み取ることはでき私は思う

なぜならテクニカル分析では色々な手法があり、その中のひとつがボリンジャーバンド

 

これも使い方とそのタイミングによっては非常に強力な武器となり、知っていて損はないと思います

これを私なりにまとめてみましたのでよかったら参考にしてください

 

※これを参考にして損失が発生した場合の補償はいたしかねます

 

Contents

ボリンジャーバンドとは

移動平均線を基準に標準偏差の線を上下に3本引いたものをいいます(中には2本もあり)

これはジョン・ボリンジャーさんが1980年頃に考案された指標

株価の動きのほとんどがこの中に納まるといった統計学から作られました

 

図を確認すると下記のような感じですね

 

ここに出てくる±1.2.3σとは?

株価がその間で推移する確率を表しています

±1σ  68.3%

±2σ  95.5%

±3σ  99.7%

±1σであれば68%の確率で株価はこの中に収まると予想されるということです

 

参考までにσの算出方法

 

ルートが出てくるとややこしいですねぇ~ 汗

まぁ自分で計算しなくても、

証券会社が計算して自動でグラフ化してくれるのでニュアンスがわかればいいんじゃないでしょうか

 

 

ここで改めて先程のグラフを確認すると

±1σ以内が一番多く収まっており、±3σまで行くことはほとんどないことがわかりますね

しかし、ほとんどないことがたまに発生して大ケガをする人はたくさんいて、中には市場から退場する人もいます

それは悪材料などに起こる急な相場変動

これには向いていないので、「-2σまで下落したから反転狙いで買い」などは危険です

こんな時は「休むも相場」だまって見るほうがいいですよ

 

ボリンジャーバンドの動き

ボリンジャーバンドには3つの動きがあり、これらを繰り返して相場の状況判断ができます

 

1.スクイーズ

 

上図の8月~10月付近の株価の動き

それぞれの線がほぼ横へと平行移動、株価は偏差内を行ったり来たりしている状態

この状態が続けば続くほど次に動くエネルギーが貯められ、やがて上下どちらかに大きく振られます

 

これは市場や銘柄に投資判断材料がなく、方向性がない時に見られる光景ですね

 

 

2.エクスパンション

 

上図の8月1日~23日の株価の動き

株価が下落した時にー2σも下落、それとは逆に+2σが上昇する状態

相場にどちらか片方へ勢いがついたときに出やすい形状

株価の変動しているほうだけが傾いている状態では、まだエクスパンションが形成されたとはいえず、すぐに反転するなど上下に振れやすいので注意が必要です!

 

スクイーズの逆、何か大きな判断材料が出てきたため、その銘柄が動き出すタイミングですね

 

 

3.バンドウォーク

 

上図の8月頃~2017年1月までの株価の動き

上か下どちらかのバンドに沿って値が動くことをいいます(この場合は上ですね)

これが発生する前の特徴として、

赤矢印があるところ、「くびれ」がよく発生しています

従ってくびれ発生のあと上に抜けた場合は、上方向に行くチャンスかもしれませんね

 

上か下、どちらかに傾いている状態

上方向であれば積極的に買いたい状態ではないでしょうか

 

 

ボンリンジャーバンド活用法

はじめに

これまで私が載せたグラフを見ていただくとわかると思いますが、±3σはほとんどタッチしていません

従って使用するバンドは±2σまでの5本

※95%は±2σ以内で収まるんですから

 

次に「逆張り派」と「順張り派」で変わってきます

 

逆張り派はスクイーズで少額を何度も取る

 

上図の3月~11月をご覧ください

スクイーズが形成されており、±2σのラインで反転しているのがおわかりでしょうか?

これらからー2σ買い、+2σ売りが基本となります

大きな金額の変動はないため、コツコツと売買を繰り返し稼いでいきます

 

ただし、ここからが大切

1、銘柄であれば、悪材料などはない

2、世界の情勢がリーマンショックなどの悪い雰囲気になっていない

このようなファンダメンタルズ分析が重要なのでこれと必ず併せてください

 

そして最後に、

相場はいつ変化するかわからず、同じように行ったり来たりも続きません

従って長期ではなく短期、特にデイトレードに向いている手法ではないでしょうか

 

順張り派はバンドウォークで大きく利益を上げる

 

+1σから+2σの間を行ったり来たりしているのがわかります

従って+2σから+1σへ下降した時に「買い」あとはどこまで伸びるか?株価を毎日楽しみに眺めましょう

これが発生する要因は

1.銘柄に増配や株主優待新設など、価値が上がるいい情報が発表された

2.市場全体がイケイケ相場になっている

※1の方が上または下へと長く続きますね

 

売り時はボリンジャーバンドの幅がそれぞれ縮まってきたときです

 

 

まとめ

 

ボリンジャーバンドとは

移動平均線を基準に標準偏差の線を上下に3本引き、株価の動きのほとんどがこの中に納まるといった統計学から作られたもの

 

その収まる確率は

±1σ  68.3%

±2σ  95.5%

±3σ  99.7%

 

動きは3つ

スクイーズ

エクスパンション

バンドウォーク

 

これでトレードするなら手法は2つ

逆張り派はスクイーズで何度もトレードしてコツコツと

順張り派はバンドウォークで大きくね

 

注意することろは

急な相場変動には向いていない

これだけにとらわれず、しっかりとファンダメンタルズ分析も併せて行うこと

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