テクニカル分析の中で一番有名な物それが
移動平均線
チャートと一緒によく表示されていますね
これらからわかること
・今は買われすぎ?売られすぎ?
・売買タイミングの目安がわかる
以上を理解して投資家心理を読み取り、みんなより一足先に株式売買のタイミングを上手くつかめば大きく利益を稼ぐことができるかも?
Contents
移動平均線とは
過去の一定期間内において終値の平均値を算出、その値をつないで線にしたものをいいます
このグラフの場合、緑・紫・赤色にあたります
![](http://nice-kabutraed.com/wp-content/uploads/2017/01/移動平均線の例.jpg)
考案者は、米国のチャート分析家であるグランビル氏
線の種類
これには期間と計算方法の2種類があります
1.期間
日足(5・25・75・200日)
週足(13・26・52週)
月足(12・24・60ケ月)
この中でよく使われるものは日足であり、その中でも私は5・25・200日を使用しています
ここでひとつ知って欲しいもの
それは200日線、これにローソク足がタッチして
株価が上がると上昇相場(サポートラインとして機能する)
割り込むと下落相場(下落の転換点)
以上になりやすい
2.計算方法
単純移動平均(SMA)
一定の期間の終値を単純に平均されたもの
加重移動平均(WMA)
直近の終値に近いものほど重点をおいて計算されたもの
5日線であれば、当日5倍、前日4倍、一昨日3倍、4日前2倍、5日前1倍として計算します
![](http://nice-kabutraed.com/wp-content/uploads/2017/01/加重平均.gif)
指数平滑移動平均(EMA)
加重移動平均線と比較して、さらに直近に重点をおいて計算されたもの
直近の終値を2倍にして、過去の終値は過去のEMA値を利用
![](http://nice-kabutraed.com/wp-content/uploads/2017/01/指数移動平均.gif)
SMAと比較したWMAとEMAの特徴
直近終値に近い
振幅が小さい
反応が早い(その分、ダマシが多く発生することには気を付けたい)
この3つのどれを使用すればいいかについては
外国人や機関投資家はEMA
個人投資家はSMA
以上を使用していると言われています
これらからわかること
大型株など指数に連動するものはEMA
マザーズやジャスダックなど個人投資家がメイン、また外国人比率がほとんど占めていない銘柄などはSMA
として使い分けるといいのではないでしょうか?
移動平均線からわかること
移動平均線は投資家の平均買いコストを示しています
従って大まかな流れをつかみ、強気な上昇相場または、弱気な下降相場や転換点を感じ取ることができます
強気な上昇相場の場合
ローソク足が移動平均線より上にある
各移動平均線は上向き
このような状態の時、投資家は儲かっている人が多いと考えられます
弱気な下降相場
ローソク足が移動平均線より下にある
各移動平均線は下向き
このような状態の時、投資家は損している人が多いと考えられます
転換点
長期と短期の移動平均線が重なるとき、そうよく聞くんじゃないでしょうかこの言葉
ゴールデンクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ抜ける
これが発生した時は「買い」と言われています
これが発生する要因は、売られて売られて売られるものが少なくなり、やがて安値または買い時と判断されて「買い」へと需要が転換された時に発生しやすい
デッドクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ抜ける
これが発生した時は「売り」と言われています
ただしこれらを過信してはいけません
「だまし」と呼ばれるものが存在するんです
なぜならこれはすごく有名なんですよ!
次にゴールデンクロスが発生しそうだなぁ~とチャートを見ればわかりやすくないですか?
そんな人たちが逆手に取り、先回り買いしているんですよ
そしてこれが発生した時に「売る」といった行動に出てしまい、また株価は下降してしまうんですね 汗
あとは日足で発生しても週足では発生していなかった・・・
なんてこともあります
従ってこれだけに頼るのではなく、割安株なのか?ファンダメンタルズはいいのか?など色々と組み合わせて使えばいい強力な目安となるのではないでしょうか
さぁ、これまで学んだことを例にとって見てみましょう
例題
![](http://nice-kabutraed.com/wp-content/uploads/2017/01/転換点チャート.jpg)
移動平均線とロウソク足が重なったり、タッチするところは転換点となっているところが多く見えます
そして5日より25日と長期の移動平均線の方が、転換点になっているのも興味深い
2016年のオリックスは年始から6月まで下降相場、10月まで横ばいのレンジ相場、11月から12月が上昇相場と読める
最後は12月から横ばいとなったことはあなたもわかりますよね
最後に、
あまりブログでは見かけられない移動平均線を使ったもう一つの売買判断方法
移動平均乖離率を利用
これは株価が移動平均線からどれだけ離れているか?数値化したものをいいます
乖離率=(当日の株価-移動平均値)÷移動平均値×100
上に離れるとプラス
下へ離れるとマイナスでそれぞれ表示されます
一般的に
±5%以上になると調整局面
±10%以上になると天井につき転換点となりやすい
といわれています
ここで私がよく使う手法は
上記の条件を25日移動平均線で使用
上昇相場でも一時的に下がるときはあります
そこで移動平均線25日がー5%になった時、1単元など少し買います
上がればそれでよし
また下がり、ー10%になったとき2単元など前回より多く買います
ここに「私基準の割安株」が当てはまれば強気に買い、勝率の良いトレードを何度も行うことができました
2016年の大幅下落時でもこの手法と、銘柄にマイナス要素はなく下落の波に飲まれていると思われたものを買ったところ、数か月後にはしっかり株価は復活してキャピタルゲインと配当の2重取りをできたのも記憶に新しいですね
そうそうあの有名な「ジェイコム男 BNFさん」もこの手法をつかっているらしいですよ
とはいっても、その移動平均乖離率を示したものがなくて困っていませんか?
それを簡単に解決してくれるのがSBI証券
下記のような感じでロウソク足などと一緒に見やすく表示されています
![](http://nice-kabutraed.com/wp-content/uploads/2017/01/移動平均乖離率見本.jpg)
表示方法
1.見たい個別銘柄から「チャート」を選択
2.チャート内の「テクニカル」と書かれた下段から「移動平均乖離率(加重平均3本)」を選択すればok
※私はこれを活用するときのチャート幅は3ケ月をよく利用しています
気になるSBI証券の詳細は「証券口座開設はどこ?」へ記載しています
まとめ
![](http://nice-kabutraed.com/wp-content/uploads/2017/01/平均まとめ.jpg)
移動平均線とは、過去の一定期間内において終値の平均値を算出、その値をつないだ線をいい、投資家の平均コストを示している
種類は2つ
期間(日足・週足・月足)
計算方法(単純平均・加重平均。指数平滑平均)
移動平均から読み取れること
上昇相場または下降相場
転換点
使われている手法
短期線と長期戦が重なるときに発生する
ゴールデンクロス・デッドクロス
ただしあまりにも有名につき「だまし」が存在するため、これが発生したからといってすぐに買わず、色々な手法と組み合わせること
移動平均乖離率は反転しやすい指標のひとつ
±5%以上になると調整局面
±10%以上になると天井につき転換点となりやすい