株用語

貸株サービスとは、株で収益を増やしたいなら上手く利用したいひとつ

買った株を証券会社に貸すとお金がもらえるってあなたは知ってましたか?

それが「貸株サービス」

 

内容は読んで字のごとく

しかし使い方を間違えると課税対象になったり、株主優待の権利がなくなることも・・・

そんな失敗をせず美味しく収益を得るための技をここにまとめました

 

 

Contents

貸株サービスとは

保有している株式を証券会社へ貸し出すことにより、その期間分の金利が受け取れるといったものです

 

※証券会社も機関投資家などへさらに株を貸し出して金利を受け取っています

従ってその金利の一部を私たちが受け取っていることになるんですね

 

 

なぜ貸株といったものが存在するのか?

信用取引において「空売り」をする場合、株式を売るところから始まりますがその株は持っていませんよね?

従ってその株を貸してあげるところから生まれたんですよ

 

 

金利

これは一体いくらなのか?すごく気になるところ

証券会社によって微妙に異なります

上限 なし(最大20%なんてついたものもあります)

下限 0.1%

 

 

これだけではピンとこないので例を取って見てみましょう

 

100万円分を1.0%の金利で1ケ月(30日)貸出サービスを利用した場合

100万円×0.01÷365日×30日=822円

 

1ケ月で822円はちょっと見当たらない

改めて確認すると銀行の利息よりは全然いいですね!

 

 

メリット

収益をさらに上げることができる(インカムゲインが増える)

 

冒頭でも説明しましたが、「貸し出している期間」金利が発生します

従って下記に該当する人はこれを利用するといいかも

 

株主優待や高配当が欲しくて中長期でその銘柄を保有している人

塩漬け状態となって売るに売れないので少しでも取り戻したい人

 

 

デメリット

ここをしっかりおさえておかないとマイナスへと転換する恐れあり

そのポイントは4点

 

証券会社が倒産すると株が返ってこない

株を証券会社へ貸し出した時点でその株はあなた名義ではなくなります

そう、証券会社のものになってしまうんですね

 

貸株は「投資者保護基金の対象外」

 

従って万が一その証券会社が倒産すれば、返還請求権を持つ一般債権者へとなる

貸し出した株式は返ってこず「0円」となることもありえます

 

株主優待や配当がもらえない また長期株主優待の対象外となる

名義が「証券会社」となっており、実際にはその銘柄の株主にはなっていないため、そのままでは株主優待や配当を受け取ることができずまた議決権もありません

ただ最近の証券会社は「株主優待を優先する」などといった項目があるため、ここをしっかり設定しておくと大丈夫でしょう

 

しかし気を付けたいのは長期保有者に対する優遇措置

「3年連続、同じ番号で保有した場合」内容がグレードアップなどといった銘柄も一部あります

もうおわかりですよね

名義が証券会社へと代わってしまうため、株主番号が変わってしまい長期保有者とはならないんです

従ってこの条件がある銘柄は貸株サービスの設定から外した方がいいですね

 

税金面で不利となる恐れあり

ここは重要につきしっかりと押さえてください

 

1.「金利」そして「配当金」は「配当金相当額」と呼ばれますがこれらは雑所得となり課税対象となってしまう

従って給与所得以外に20万円以上の収入があると確定申告が必要

2.配当控除・株式譲渡損失などの損益通算ができない

 

信用取引の担保対象外となる

信用取引には「現金による証拠金」以外に、現物取引で保有している銘柄を「代替有価証券」として必要保証金合計を増やして大きく売買ができます

しかし名義が自分ではなくなるため、「必要保証金合計」が下がってしまうことは要注意ですね

 

 

貸株申込方法

これはすごく簡単GMOクリック証券
こちらを例に進めたいと思います

 

ログイン後トップ画面にて

マイページ→貸株サービス申込をクリック

 

たったこれだけ

あとはガイドに沿ってすすめればokです

 

その他、ここGMOクリック証券
おすすめなところは売買手数料が安い!

10万円以下なら100円

今なら口座開設から維持手数料まですべて無料、さらに3ケ月間は売買手数料がかからないため持っておきたい証券口座のひとつですね



その他

貸出中でも好きな時に売却可能

金利は毎日ついて1ケ月ごとに受け取れる

株を貸し出すのに現金は不要

 

まとめ

 

保有している株式を証券会社へ貸し出すことにより、その期間分の金利を受け取れるものが貸株サービス

金利の下限は0.1%、上限はないところもある

 

メリット

・インカムゲインをさらに上げることができる

 

デメリット

・貸し出した証券会社が倒産すると返ってこない可能性あり

・株主優待や配当がもらえず、また長期保有者の対象外となる

・税金面で不利となる恐れあり(金利や配当金相当額は雑所得となるため)

・信用取引の必要保証金合計が下がる

 

 

私がこの制度を利用していいと思う銘柄は

塩漬け株や長期保有制度のない株主優待銘柄

これらにつきると思います

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