2026年10月2日の株主優待IRまとめ|象印が長期保有を拡充、オプティムは優待価格を訂正

2026年10月2日にTDnetで公表された株主優待関連IRを確認しました。
本日の対象は象印マホービン(7965)とオプティム(3694)の2社です。
象印マホービンは、3年以上保有する株主への優待を拡充。一方、オプティムは9月30日に発表した株主優待価格について、1円の訂正を行いました。
優待内容だけを見るのではなく、現在の株価、配当、業績、財務まで確認していきます。
象印マホービン(7965)|3年以上の長期保有で優待を拡充
何が変わった?
象印マホービンは10月2日、**株主優待制度の一部変更(拡充)**を発表しました。
これまで優待額は保有株式数だけで決まっていましたが、新制度では3年以上の継続保有に対する優遇が追加されます。
2026年11月20日時点の株主から新制度が適用されます。
変更後の内容はこちらです。
| 保有株式数 | 3年未満 | 3年以上 |
|---|---|---|
| 100株以上500株未満 | 1,000円割引 | 1,500円割引 |
| 500株以上1,000株未満 | 2,000円割引 | 3,000円割引 |
| 1,000株以上 | 4,000円割引 | 6,000円割引 |
3年以上保有すると、すべての保有区分で優待特別割引が1.5倍になります。
また、これまでの申込はがき方式から、優待販売ウェブサイトでの申込みへ変更されます。
3年以上の条件には注意
「3年以上」とは、単純に3年前に一度株を買っていればよいわけではありません。
象印マホービンでは、毎年5月20日と11月20日の株主名簿に、同一株主番号で7回以上連続して記録されていることが条件です。
途中で全株売却して買い直した場合など、株主番号の連続性が切れると長期保有条件を満たさなくなる場合があります。
初回の3年以上判定は、2023年11月20日から2026年11月20日まで継続して記録されている株主が対象です。
必要資金と総合利回りを確認
10月2日の株価を約1,426円として計算すると、100株の必要資金は約14万2,600円です。
2026年11月期の年間配当予想は46円。
したがって配当利回りは、
46円 ÷ 1,426円 ≒ 3.23%
です。
象印マホービンの優待は商品そのものが無料でもらえる制度ではなく、優待価格の商品を購入するときに使える割引です。
そのため、実際に象印の商品を購入し、割引を全額利用するものとして計算します。
| 100株保有 | 3年未満 | 3年以上 |
|---|---|---|
| 必要資金 | 約14万2,600円 | 約14万2,600円 |
| 年間配当 | 4,600円 | 4,600円 |
| 優待割引 | 1,000円 | 1,500円 |
| 配当利回り | 約3.23% | 約3.23% |
| 優待利回り | 約0.70% | 約1.05% |
| 総合利回り | 約3.93% | 約4.28% |
私が普段一つの基準にしている**総合利回り4%**を、100株・3年以上なら超えてきます。
ただし、優待を使わなければその価値は0円です。
商品購入を前提とした割引制度なので、QUOカードなどと同じように額面をそのまま誰でも使える優待とは分けて考えたいところです。
100株が最も優待効率は高い
今回の拡充を見ると、長期保有では最大6,000円という数字が目立ちます。
しかし6,000円を受け取るには1,000株以上、現在の株価なら約142万円が必要です。
優待だけの効率で見ると、
100株保有が最も高くなります。
500株以上、1,000株以上と増やしても配当利回りは同じですが、投資金額に対する優待利回りは低下します。
株主優待目的なら、まず100株を基準に考えるのが分かりやすいでしょう。
業績・財務はどう?
ちょうど10月2日に2026年11月期第3四半期決算も発表されています。
| 2026年11月期3Q累計 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 699.9億円 | +3.4% |
| 営業利益 | 58.6億円 | +5.3% |
| 経常利益 | 63.5億円 | +3.9% |
| 純利益 | 40.2億円 | ▲2.9% |
| 自己資本比率 | 78.1% | 前期末75.0% |
売上高・営業利益・経常利益はいずれも前年同期を上回りました。
国内では高付加価値商品の販売が好調で、円安による輸入コスト上昇についても価格転嫁が進んでいます。
自己資本比率は78.1%。
一般企業で私が一つの目安としている50%を大きく上回り、財務面はかなり安定しています。
一方、通期会社予想は、
- 売上高925億円
- 営業利益66億円
- 純利益48億円
で、営業利益は前期比11.2%減、純利益は19.7%減を見込んでいます。
第3四半期までは順調でも、通期では減益予想である点は確認しておきたいところです。
配当46円は「減配」に見えるが中身が違う
2025年11月期は年間82円だったため、
「82円から46円への大幅減配?」
と見えます。
しかし2025年の82円のうち42円は特別配当でした。
普通配当は40円です。
2026年11月期の46円予想と比べると、
普通配当ベースでは40円→46円へ増えています。
この点は、数字だけを見て「大幅減配」と判断しないよう注意したいところです。
株価水準は割安?
会社予想EPS75.58円と株価約1,426円で計算すると、予想PERは約18.9倍。
PBRはおおむね1倍前後です。
私が割安株を探すときのPER10倍前後という基準から見ると、PERだけで「かなり割安」とはいえません。
一方、
配当3%超
+100株・3年以上なら総合利回り4%超
+自己資本比率78.1%
という組み合わせは悪くありません。
優待だけではなく、財務と配当も一緒に見たい銘柄です。
オプティム(3694)|優待変更ではなく「1円の訂正」
何が変わった?
オプティムが10月2日に発表したのは、新設や拡充ではありません。
9月30日に発表した、
「第26期株主優待商品券」の新米への入れ替え・価格改定
についての訂正IRです。
訂正内容は次の通りです。
| 項目 | 訂正前 | 訂正後 |
|---|---|---|
| 販売価格 | 4,870円 | 4,870円 |
| 優待割引額 | 1,218円 | 1,217円 |
| 実際の支払額 | 3,652円 | 3,653円 |
つまり、1円の訂正です。
優待制度そのものが変更されたわけではありません。
ただし「その日の株主優待IRを漏れなく確認する」という目的から、本記事でも取り上げています。
現在の株主優待内容
オプティムの優待対象は、毎年3月末時点で100株以上を保有する株主です。
保有株数や保有期間による違いはなく、株主専用サイトで「新潟県産こしいぶき スマート米5kg」を購入する際に商品券を利用できます。
今回の訂正後は、
販売価格4,870円
-優待1,217円
=支払額3,653円
となります。
必要資金と優待利回り
10月2日の終値は477円。
100株なら必要資金は約4万7,700円です。
優待1,217円を全額利用すると、
1,217円 ÷ 47,700円 ≒ 2.55%
となります。
現在オプティムは無配のため、配当を加えた総合利回りも約2.55%です。
| 項目 | 100株 |
|---|---|
| 必要資金 | 約4万7,700円 |
| 配当 | 0円 |
| 優待価値 | 1,217円 |
| 優待利回り | 約2.55% |
| 総合利回り | 約2.55% |
こちらも象印と同じく、商品券を使って米を購入することが前提です。
優待を利用しなければ、実質的な利回りは0%になります。
業績はかなり伸びている
2027年3月期第1四半期は、
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 33.46億円 | +58.2% |
| 営業利益 | 3.74億円 | +38.4% |
| 経常利益 | 3.04億円 | +29.4% |
| 純利益 | 1.59億円 | +40.9% |
と、大幅な増収増益でした。
AI・IoTを活用したAX事業に加えて、スマート農業を中心としたアグリテック事業を展開しています。
自己資本比率もおおむね75%台と高く、財務面には余裕があります。
ただしPERは20倍を超える
10月2日の株価477円に対し、会社予想EPSは約20.9円。
予想PERはおよそ23倍です。
PBRも2倍を超えています。
成長企業なのでPERだけで判断はできませんが、私のPER10倍前後という割安株基準から見ると、安さを理由に購入する銘柄ではありません。
またオプティムは、2026年3月末時点で東証プライム市場の上場維持基準に適合しておらず、2027年3月31日まで改善期間が設けられています。
会社はプライム市場での上場継続を目指す一方、スタンダード市場への移行も選択肢として示しています。
業績・財務は良好ですが、ここは確認しておきたい材料です。
まとめ
10月2日の株主優待関連IRをまとめます。
| 企業 | 優待の変更 | 私の判断 |
|---|---|---|
| 象印マホービン(7965) | 3年以上保有で優待割引を1.5倍へ拡充。100株なら1,000円→1,500円 | 100株・長期保有なら検討余地あり。財務が非常に強く、3年以上なら総合利回り約4.3% |
| オプティム(3694) | 優待割引1,218円→1,217円、支払額3,652円→3,653円への1円訂正 | 業績は好調だが、優待目的だけでは買わない。PER20倍超・無配・上場維持基準も確認したい |
私の意見
今日の2社では、象印マホービンの方が気になります。
理由は単に優待が拡充されたからではありません。
100株なら約14万円から購入でき、配当利回りは3%を超えています。
さらに3年以上保有して優待を実際に利用すれば、私が一つの目安としている**総合利回り4%を超えて約4.3%**になります。
そして何より、自己資本比率78.1%という財務の強さがあります。
一方で予想PERは約19倍なので、
「優待拡充=すぐ買い」
とまでは考えません。
株価がもう少し下がる、あるいは今後の利益成長が確認できれば、魅力はさらに高まります。
また100株が優待効率では最も良いため、優待目的であれば500株、1,000株まで無理に増やす必要性は低いと考えます。
オプティムについては、今日のIRはあくまで1円の訂正です。
業績は好調で財務も強いのですが、無配でPER20倍超。株主優待も米を購入して初めて価値が発生する割引制度です。
そのため、私は「優待利回りが2%を超える」という理由だけでは購入しません。
今回のように株主優待を見る場合も、優待額だけではなく、PER・PBR・配当・財務・業績まで一緒に確認することが重要です。
私が株を買う前に確認している項目はこちらの記事でもまとめています。
私が株を買う前に必ず確認する7項目|PER・PBR・配当・財務・業績・優待・買値
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今後も、その日に発表された株主優待情報を確認し、「何が変わったのか」「どこに注意したいのか」まで分かるように整理していきます。
※本記事は2026年10月2日に公表された各社IR資料をもとに作成しています。株主優待制度は今後変更される可能性がありますので、実際に投資する際は最新の企業IRをご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。












