【2026年9月15日版】本日発表の株主優待情報10社まとめ|記念優待・拡充・変更をIRで確認

株主優待の新設や拡充、変更は、個人投資家にとって気になるニュースのひとつです。
そこで今回は、2026年9月15日に発表されたIRの中から株主優待関連情報だけを抽出し、各企業の開示内容まで確認してまとめました。
本日は全部で10社。
市場変更を記念したQUOカード、創業100周年の記念優待、既存制度の拡充、株式分割に伴う制度変更など、内容はさまざまです。
特に注意したいのは、タイトルに「拡充」「変更」とあっても、
本当に優待価値が増える変更なのか
株式分割に合わせただけなのか
今回限りの記念優待なのか
で意味が大きく違うことです。
それでは1社ずつ確認します。
① Green Earth Institute(9212)|市場変更記念でQUOカード1,000円
Green Earth Instituteは、東証グロース市場からスタンダード市場への市場区分変更が承認されたことを記念して、今回限りの記念株主優待を実施します。
株主優待の内容
対象となるのは、2026年9月30日時点で100株以上保有する株主です。
対象株主には、
QUOカード1,000円分
が一律で贈呈されます。
発送は2026年12月上旬の予定です。
会社は今回の優待について、市場区分変更を記念した今回限りの実施であり、今後については株主還元策を総合的に検討するとしています。
私が気になったポイント
100株から対象となるため分かりやすい優待ですが、最も大切なのは、
「毎年1,000円もらえる制度ではない」
という点です。
記念優待は一時的に優待利回りを高く見せることがあります。
そのため、今後も継続する通常優待として計算せず、今回だけの株主還元として見るのがよいと思います。
② KeePer技研(6036)|1対2の株式分割に合わせ優待制度を再設計
KeePer技研は、1株を2株とする株式分割とともに株主優待制度を一部変更します。
変更後の制度は、2026年12月31日を基準日とする株主優待から適用されます。
分割後の優待内容
KeePer LABOで利用できる割引は、保有株式数によって次のように設定されます。
| 分割後の保有株数 | KeePer LABO割引 |
|---|---|
| 200~499株 | 20% |
| 500~1,999株 | 23% |
| 2,000~2,999株 | 25% |
| 3,000~3,999株 | 27% |
| 4,000~49,999株 | 30% |
| 50,000株以上 | 37% |
加えて、各区分でVTホールディングス店舗で利用できる新車・中古車購入時3万円分の優待券があります。
私が気になったポイント
一見すると、
「100株から200株へ条件が厳しくなった」
ように見えます。
しかし今回は1対2の株式分割です。
分割前100株は分割後200株になりますので、最低投資単位については実質的な改悪ではありません。
一方、500株以上など中間区分が細かく設定され、最大37%割引まで設けられた点は注目です。
株式分割を伴う優待変更を見るときは、変更後の株数だけで判断しないことが大切ですね。
③ ニチリョク(7578)|50万円相当の抽選優待を拡充
ニチリョクは、現在実施している抽選式株主優待制度の利用対象を拡充します。
同社の抽選優待は、毎年3月末・9月末に100株以上を保有する株主が応募でき、各回20名に50万円相当の商品券が当たるという珍しい制度です。通常の墓石・納骨堂・葬儀などの株主優待も継続しています。
今回の変更内容
当選した50万円相当の商品券について、従来の墓地・納骨堂・葬儀などに加え、
身元保証契約
死後事務委任契約
安心パック
など、終活関連サービスにも利用できるようになります。
私が気になったポイント
「50万円相当」という数字だけを見ると、かなりインパクトがあります。
ただしこれは、
100株保有者全員が50万円もらえる制度ではありません。
あくまで抽選優待です。
今回も当選人数が増えたわけではなく、当選した場合の利用範囲が広がった拡充と理解しておく必要があります。
優待額だけを見て判断すると、制度を誤解しやすい銘柄だと思います。
④ ブロードマインド(7343)|ポイント区分を拡充、基準日は1月末へ
ブロードマインドは「ブロードマインド・プレミアム優待倶楽部」を拡充するとともに、株主優待の基準日を変更します。
2027年3月期から、基準日は従来の3月31日から1月31日へ変更されます。
変更後のポイント
| 保有株数 | 優待ポイント |
|---|---|
| 400~599株 | 4,000pt |
| 600~799株 | 6,000pt |
| 800~999株 | 15,000pt |
| 1,000~1,499株 | 20,000pt |
| 1,500~1,999株 | 35,000pt |
| 2,000~2,999株 | 40,000pt |
| 3,000株以上 | 50,000pt |
従来は2,000株以上の40,000ポイントが最大でしたが、新たに1,000株、1,500株、3,000株以上などの区分が追加されています。
一方、これまで可能だったポイントの翌年度への繰り越しは廃止されます。
私が気になったポイント
今回は確かに一部株主にとって拡充ですが、
優待ポイント増額だけを見ればよい変更ではありません。
基準日が3月末から1月末へ変わり、ポイントの繰り越しもできなくなります。
特に権利日を勘違いすると優待を取得できないため、既存株主は1月末基準への変更を覚えておきたいところです。
⑤ リビングプラットフォーム(7091)|12,000円分デジタルギフトの詳細決定
介護・障がい者支援・保育事業などを展開するリビングプラットフォームは、以前発表していた株主優待について具体的な内容を決定しました。
今回決まった内容
対象となるのは、
2026年9月30日時点で200株以上を保有し、日本国内に住所を持つ株主
です。
優待内容は、
12,000円相当のデジタルギフト
となります。
電子マネー、各種ポイント、ギフト券などから交換先を選択できる仕組みで、案内は2026年12月頃に発送される予定です。
私が気になったポイント
200株で12,000円相当という金額は目を引きます。
ただし、今回新たに12,000円へ増額されたわけではありません。
優待額自体は以前の発表で示されており、今回は「何がもらえるのか」の詳細決定です。
また、会社は今後の優待について業績や財務状況などを見ながら検討するとしているため、現時点で長期間固定された制度と決めつけない方がよさそうです。
⑥ 藤田エンジニアリング(1770)|100周年・上場30周年でペヤング優待
藤田エンジニアリングは、
創業100周年
上場30周年
を記念した特別株主優待を実施します。
記念優待の内容
2026年9月末時点で100株以上保有する株主に、
2,500円相当の「ペヤング」商品詰め合わせ
を贈呈します。
発送は2026年11月中旬の予定です。
同社は群馬県を拠点とする総合設備工事会社で、同じ群馬県のまるか食品の商品を採用した地域色のある優待です。
私が気になったポイント
QUOカードやデジタルギフトとは違い、
「ペヤング詰め合わせ」
という非常に覚えやすい株主優待ですね。
一方、こちらも周年を記念した特別優待であり、今回限りです。
通常の年間優待利回りとして計算しないよう注意したいところです。
⑦ ファースト住建(8917)|2026年10月末の優待商品を決定
戸建住宅を中心に展開するファースト住建は、2026年10月末を基準日とする株主優待の内容を決定しました。
制度そのものの変更ではありません。
株主優待の内容
対象は、100株以上を1年以上継続保有している株主です。
| 保有株数 | 優待内容 |
|---|---|
| 100~299株 | QUOカード500円分 |
| 300株以上 | 揖保乃糸「黄金うどん」240g×3袋 |
商品は2027年1月下旬頃に発送される予定です。
私が気になったポイント
今回の発表で重要なのは、
新設や拡充ではなく、今年度の商品内容が決まっただけ
ということです。
また、100株を権利確定直前に買えばもらえるわけではなく、1年以上の継続保有条件があります。
こうした長期保有条件は、優待クロスなど短期取得を考える際にも確認しておきたいポイントです。
⑧ ロジネットジャパン(9027)|1対4の株式分割で優待株数を変更
ロジネットジャパンは、1株を4株とする株式分割を実施することに伴い、株主優待の必要株数を変更します。
同社の優待は、北海道の天然水、
「北海道大雪山ゆきのみず」550ml×24本
です。
分割後の基準
| 分割後の保有株数 | 優待内容 |
|---|---|
| 400~1,999株 | 1箱 |
| 2,000~39,999株 | 5箱 |
| 40,000~199,999株 | 10箱 |
| 以降200,000株増加ごと | 10箱追加 |
変更前は100株から1箱でした。
私が気になったポイント
ここも、
「100株→400株になったので改悪」
ではありません。
1対4の株式分割なので、
分割前100株
=
分割後400株
です。
会社も優待制度について実質的な変更はないとしています。
株式分割銘柄では、株数だけを見るのではなく、分割比率までセットで確認したいですね。
⑨ ファーストコーポレーション(1430)|100株からQUOカード対象へ拡充
今回の10社の中で、初心者にも分かりやすい「拡充」だと感じたのがファーストコーポレーションです。
これまで株主優待の対象は基本的に500株以上かつ1年以上継続保有でした。
2026年11月末から制度を拡充し、100株以上の株主も対象になります。
拡充後の内容
100~499株では、
QUOカード1,000円分
が贈呈されます。
さらに500株以上では、保有株数と継続保有期間に応じて金額が増え、
3年以上保有の場合、
500~999株 3,000円
1,000~4,999株 5,000円
5,000株以上 10,000円
となります。
私が気になったポイント
今回の変更で大きいのは、
100株でも優待対象になったこと
です。
しかも100株区分については、従来のように1年間待つ必要がありません。
これまで500株必要だった優待の入口を100株まで下げたため、個人投資家にとって取得しやすくなった変更です。
今回の10社の中では、後から業績や株価まで詳しく確認してみたくなる銘柄のひとつです。
⑩ NATTY SWANKY HD(7674)|前日の優待拡充について補足説明
「肉汁餃子のダンダダン」を展開するNATTY SWANKYホールディングスは、9月14日に株主優待制度の拡充を発表しました。
9月15日は、その内容について補足説明を公表しています。9月15日付で補足IRが出たことが確認できます。
今回明確になったこと
2026年7月31日基準の株主優待については、従来どおり、
100株以上で電子優待チケット10,000円分
が適用されます。
加えて、創業15周年記念の株主限定ドリンクチケットも贈呈されます。
前日に発表された拡充後の制度は、
2027年1月31日基準から開始
されることが明確になりました。
また、会社は今回の変更について、1月末・7月末の株主優待を廃止・縮小することを決定したものではないと補足しています。
私が気になったポイント
今回は新しい優待発表ではなく、
「昨日の発表をどう解釈すればよいか」を会社が改めて説明したIR
です。
前日の発表後に株主から問い合わせが多かった可能性も考えられます。
こうした補足IRが出た場合は、最初の発表だけで判断せず、翌日の会社説明まで確認することが大切ですね。
⑪ 2026年9月15日の株主優待情報まとめ
本日発表された10社を整理すると、次のようになります。
| 銘柄 | コード | 発表内容 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| Green Earth Institute | 9212 | 記念優待 | 100株でQUOカード1,000円、今回限り |
| KeePer技研 | 6036 | 分割・制度変更 | 1対2分割後に優待区分を細分化 |
| ニチリョク | 7578 | 拡充 | 50万円抽選優待の利用範囲拡大 |
| ブロードマインド | 7343 | 拡充・基準日変更 | 最大5万pt、1月末へ変更 |
| リビングプラットフォーム | 7091 | 詳細決定 | 200株で12,000円デジタルギフト |
| 藤田エンジニアリング | 1770 | 記念優待 | ペヤング2,500円相当、今回限り |
| ファースト住建 | 8917 | 内容決定 | QUOカードまたは揖保乃糸 |
| ロジネットジャパン | 9027 | 分割対応 | 優待条件は実質変更なし |
| ファーストコーポレーション | 1430 | 拡充 | 100株からQUOカード対象へ |
| NATTY SWANKY HD | 7674 | 補足説明 | 拡充制度は2027年1月末から |
9月15日は、昨日のような優待新設ラッシュではありませんでした。
その代わり、
記念優待なのか
本当の拡充なのか
株式分割に合わせた数字変更だけなのか
を見分ける必要がある一日でした。実際、当日の株主優待関連開示はこの10社で確認できます。
個人的に今回特に気になったのは、100株まで対象を広げたファーストコーポレーションです。
一方、Green Earth Instituteや藤田エンジニアリングのような記念優待は魅力がありますが、今回限りの優待を毎年続く利回りとして考えないことも重要です。
また、KeePer技研やロジネットジャパンのような株式分割銘柄では、
「必要株数が増えた=改悪」ではない
ことも改めて確認できました。
株主優待は「○円もらえる」という数字だけではなく、
継続する制度か、保有期間条件はあるか、分割前後で実質的に何が変わったのか
まで確認して判断したいですね。
※本記事は2026年9月15日に公表された各社IR資料等をもとに作成しています。株主優待制度は今後変更される可能性がありますので、実際に投資する際は必ず最新の企業IRをご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。





