「年間300万円もカード決済できない…」

「SFC LITEになったら、もうラウンジは使えないの?」

「改悪だと思ってSFCを解約してしまったけど、もう戻れない?」

2026年4月に発表されたANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の制度変更では、こうした不安を感じた人も多かったのではないでしょうか。

その後ANAは制度の見直しを表明し、9月29日に新しい内容を発表しました。

では、年間300万円の条件は結局どうなったのか。SFC LITEでもラウンジは使えるのか。そして、すでに解約した人は再びSFCへ戻れるのでしょうか。

今回は4月の発表内容と9月29日の見直し後を比較しながら、何が改善され、何が変わらなかったのかを分かりやすく整理します。

 

① 4月に発表されたSFC改定は何が問題だった?

まず、2026年4月にANAが発表したSFC制度変更の内容を簡単に確認しておきます。

大きな変更点は、これまで一律だったSFC会員を、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円を境に2つへ分けるというものでした。

年間300万円以上なら「SFC PLUS」

年間決済額が300万円以上の場合は「SFC PLUS」となり、これまでと同様にANAラウンジなどのサービスを利用できます。

さらに、

  • ANAラウンジ利用
  • スター アライアンス・ゴールド
  • 年間5,000マイルの特典

などが提供される内容でした。

300万円未満は「SFC LITE」

一方、年間決済額が300万円未満の場合は「SFC LITE」となります。

4月時点の発表では、

ANAラウンジは利用できない

さらに、

スター アライアンス・ゴールドからスター アライアンス・シルバー相当へ

という大きな変更が予定されていました。

簡単に整理すると、次のようになります。

項目SFC PLUSSFC LITE(4月発表時)
年間決済額300万円以上300万円未満
ANAラウンジ利用可能利用不可
スター アライアンスゴールドシルバー
5,000マイル特典ありなし
SFC資格そのもの継続継続

ここで重要なのは、300万円に届かなかったからといって、SFCそのものを強制退会になるわけではないという点です。

翌年度がSFC LITEになるという仕組みでした。

特に不満が大きかったのは「ラウンジ」と「スター アライアンス・ゴールド」

SFCを取得する人の中には、

一度取得すれば、長期間ラウンジやスター アライアンス・ゴールドの特典を利用できる

という点に魅力を感じていた人も多かったと思います。

そこに突然、

「年間300万円決済しなければラウンジ利用不可」

という条件が加わったため、制度変更を「改悪」と受け止めた人が多かったのも無理はありません。

特に、SFCを維持するためだけに年間300万円をANAカードやANA Payへ集約する必要があると考えれば、

「そこまでして持ち続ける価値があるのか?」

と考える人も出てきます。

実際、制度変更発表後にSFCを解約した人もおり、ANAは今回の9月29日の見直しで、一定条件を満たす退会者に特例で再入会を認めることになりました。

では、利用者から大きな反響があった結果、9月29日の見直しでは何が変わったのでしょうか。

次は、4月発表と9月29日の新制度を比較しながら、実際にどこまで改善されたのかを見ていきます。

 

② 9月29日の見直しで何が変わった?

2026年9月29日、ANAは4月に発表したSFC制度改定について、一部内容を見直すと発表しました。

結論からいうと、

年間300万円の決済条件はなくなっていません。

SFC PLUSとSFC LITEに分ける仕組みもそのままです。

大きく変わったのは、SFC LITEでもANAラウンジを利用できるようになったことです。

4月発表と9月29日の見直しを比較

まず、SFC LITEについて何が変わったのかを整理します。

項目4月発表9月29日の見直し後
年間決済300万円未達ならSFC LITE変更なし
国内線ANAラウンジ利用不可混雑時を除き利用可能
国際線ANAラウンジ利用不可羽田・成田・ホノルルで利用可能
スター アライアンスシルバー変更なし・シルバー
SFCマイル特典5,000マイルなし変更なし・なし
SFC資格継続変更なし・継続

つまり今回の見直しは、

「300万円条件を撤回した」のではなく、「300万円未満でもラウンジをある程度使えるようにした」

という内容です。

国内線ラウンジは混雑時を除いて利用可能に

4月の発表では、SFC LITEになるとANAラウンジは利用できない予定でした。

ここが今回、大きく変わりました。

9月29日の発表では、SFC LITEでも国内線のANAラウンジや対象となる共用ラウンジを、混雑時を除いて利用できるようになります。

ただし、

  • 年末年始
  • ゴールデンウィーク
  • 出発便が集中する時間帯

など、混雑が予想される場合は利用できないことがあります。

つまり従来のSFCのように、

「いつでも当然に利用できる」

という仕組みではありません。

SFC LITE向けにラウンジ事前予約を導入

さらにANAは、SFC LITE会員向けに国内線ラウンジの事前予約制度を導入します。

事前に予約できれば、混雑が予想される場合でも利用計画を立てやすくなります。

ただし予約枠には限りがあり、一部ラウンジやコードシェア便などは対象外です。

詳細については2027年度中に改めて案内される予定です。

予約していない場合でも、当日にラウンジ受付で空きがあれば利用できます。

このあたりは、

SFC PLUS=従来に近い使い方

SFC LITE=混雑状況や予約を確認しながら利用

という違いになりそうです。

国際線も羽田・成田・ホノルルなら利用できる

SFC LITEは国際線でも完全にラウンジが使えなくなるわけではありません。

新制度では、

  • 羽田空港
  • 成田空港
  • ホノルル空港

のANAラウンジを利用できます。

ただし、ANAグループ運航便に搭乗する場合が対象です。

ここも4月発表の「利用不可」と比べると、かなり大きな改善です。

ただしスター アライアンス・ゴールドは戻らない

ここはラウンジ改善と同じくらい重要です。

SFC LITEのスター アライアンス資格については、今回の見直しでもシルバーのままです。

つまり、海外でスター アライアンス加盟航空会社を利用した場合、

  • 他社ラウンジ
  • 優先チェックイン
  • 優先搭乗
  • 手荷物の優先受け取り

など、スター アライアンス・ゴールドで受けられるサービスは原則利用できません。

ANAラウンジが使えるようになったため、一見すると従来のSFCにかなり近づいたように見えます。

しかし海外旅行が多く、スター アライアンス加盟航空会社を利用する人にとっては、ゴールドからシルバーへの変更は依然として大きな差です。

300万円以上ならSFC PLUSは従来に近い

年間決済額300万円以上ならSFC PLUSになります。

SFC PLUSでは、

  • ANAラウンジ
  • スター アライアンス・ゴールド
  • 優先チェックイン
  • 優先搭乗
  • 手荷物優先
  • SFCマイル特典5,000マイル

などが利用できます。

したがって、今回の見直し後も、

年間300万円を使える人と使えない人の差そのものは残っています。

ただ、その差が4月発表時より小さくなったということです。

新制度開始は2028年4月

もう一つ、時期も確認しておきましょう。

最初の年間決済額の判定期間は、

2026年12月16日~2027年12月15日

です。

この1年間のANAカード・ANA Payの決済額によって区分が決まり、2028年4月1日からSFC PLUSまたはSFC LITEのサービスが始まります。

つまり、今すぐラウンジ利用条件が変わるわけではありません。

2028年3月31日までは現在の制度が続きます。

「改悪撤回」ではなく「かなり緩和された」と考える方が近い

今回の9月29日の発表を見ると、

全面撤回ではありません。

300万円という基準は残り、SFC LITEはスター アライアンス・シルバーのままです。

一方、4月発表で最も大きな不満の一つだった「ラウンジが使えなくなる」という部分については、かなり見直されました。

そのため今回の変更は、

「改悪撤回」ではなく、「4月の改悪内容をかなり緩和した」

と考えるのが実態に近そうです。

そして今回、もう一つ驚いたのが、

4月の発表を見てSFCを解約してしまった人にも、特例で戻る道を用意したこと

です。

次は、**「一度SFCを解約した人でも本当に再入会できるのか?」**を詳しく確認します。

 

③ 一度SFCを解約した人でも再入会できる?

今回の9月29日の見直しで、かなり驚いたのがこの内容です。

2026年4月の制度改定を見てSFCを解約した人でも、条件を満たせば特例で再入会できます。

「もう解約してしまったから戻れない」と思っていた人にとっては、大きな救済措置です。

再入会できるのは誰?

ANAが示している条件は明確です。

以下のすべてに当てはまる人が対象になります。

条件内容
退会時期2026年4月23日~9月29日
退会理由4月発表のSFC制度改定を理由に退会
申請期限2027年3月31日まで
申請方法専用Webフォーム
審査提携カード会社の所定審査あり

つまり、

「以前SFCだった人なら誰でも戻れる」

という制度ではありません。

今回の改定発表を受けて退会した人に限った、期間限定の特例措置です。

申請期限は2027年3月31日まで

再入会を希望する場合は、2027年3月31日までに専用フォームから申請する必要があります。

ANAは、手続きに1~2か月程度かかる場合があると案内しています。

そのため、対象者で再入会を考えている場合は、期限ぎりぎりまで待たず、早めに申し込んだ方がよさそうです。

再入会でもカード会社の審査はある

ここは注意が必要です。

以前SFCを持っていたからといって、無条件でカードを再発行してもらえるわけではありません。

再入会時には、提携クレジットカード会社による所定の審査があります。

審査結果によっては再入会できない可能性もあります。

また、再入会時には年会費も発生します。

カード番号とAMC番号は新しくなる

再入会すると、

  • クレジットカード番号
  • ANAマイレージクラブ(AMC)お客様番号

は新しく発行されます。

以前のマイル口座自体は維持されますが、新しいAMC番号との統合手続きが必要になる場合があります。

つまり、

以前と全く同じカードがそのまま復活するわけではない

ということです。

退会理由まで条件になっている点に注意

もう一つ重要なのが、

「4月の制度改定を理由に退会したこと」

という条件です。

たとえば、

  • 年会費が高かったから
  • ANAを使わなくなったから
  • 他社カードへ切り替えたから

という理由で同じ期間に退会していた場合、今回の特例対象にはなりません。

ANA側でどのように理由を確認するかは個別手続きになりますが、「退会時期だけ合っていれば大丈夫」とは考えない方がよさそうです。

なぜANAは再入会まで認めた?

これはANAから明確に理由が説明されているわけではありません。

ただ、4月発表後に実際にSFCを解約した人が一定数いたことは、今回の特例措置から読み取れます。

制度見直しによってSFC LITEでもラウンジ利用が一部復活した以上、

「4月の条件を見て解約した人にも戻る機会を用意する」

という対応は自然です。

逆に言えば、今回の特例再入会は、それだけ4月の発表がSFC会員に大きな影響を与えたことを示しているとも考えられます。

再入会するかどうかは何で判断する?

今回の見直しでSFC LITEでもANAラウンジを利用できるようになったため、

「ラウンジが使えないならSFCを持つ意味がない」

と考えて解約した人にとっては、再入会を検討する理由が出てきました。

一方で、スター アライアンス・ゴールドを維持するには、年間300万円の決済条件が残っています。

再入会するか迷った場合は、次のように考えると分かりやすいでしょう。

こんな人再入会の判断
国内線ANAラウンジをよく利用する再入会を検討しやすい
羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを使いたい再入会を検討しやすい
年間300万円以上を無理なく決済できるSFC PLUSを維持しやすい
海外でスター アライアンス加盟航空会社をよく使う300万円決済できるかが重要
ラウンジをほとんど利用しない再入会の必要性は低め
年間300万円達成のために不要な買い物が必要無理にSFC PLUSを狙わない
年会費に対して特典をあまり使っていない再入会前に費用対効果を確認
「一度取った資格だから」という理由だけで迷っている実際に使う特典を整理して判断

特に注意したいのは、

「SFC PLUSになるために300万円使う」のではなく、「普段の生活費などで300万円使う結果としてSFC PLUSになる」

という考え方です。

SFCを維持するためだけに不要な支出を増やしてしまえば、本末転倒です。

反対に、普段からANAカードやANA Payで年間300万円以上決済しており、ラウンジやスター アライアンス・ゴールドも活用しているのであれば、再入会する価値は高くなります。

つまり再入会は、

「SFCを持っていたいか」ではなく、「SFCの特典を実際に使うか」

で判断するのが分かりやすいでしょう。

次は、年間300万円という条件が本当に高いのか、そしてSFC PLUSを維持するために300万円決済する価値があるのかを考えていきます。

 

④ 年間300万円決済する価値はある?

今回の見直し後も残ったのが、

「SFC PLUSになるには年間300万円以上の決済が必要」

という条件です。

年間300万円と聞くとかなり大きな金額に感じます。

しかし、月平均にすると、

300万円 ÷ 12か月=月25万円

です。

この25万円をどう考えるかで、SFC PLUSを狙う価値はかなり変わってきます。

年間300万円は「航空券だけ」で使う必要はない

ANA公式によると、年間300万円の判定対象は航空券だけではありません。

  • 電気・ガス・水道などの公共料金
  • スーパー
  • 飲食店
  • 日用品
  • ショッピング
  • ANA Pay

など、日常生活のさまざまな決済が対象になります。家族カードの利用分も本会員の決済額へ合算されます。対象となるANAカードを複数持っている場合も、マイル口座が統合されていれば利用額を合算できます。

つまり、

「自分一人で毎月25万円使わなければならない」

というわけではありません。

夫婦や家族の生活費をANAカードへ集約できる家庭なら、300万円へのハードルはかなり下がります。

300万円のために余計な買い物をするのは違う

一方で、私はここを一番注意したいと思います。

年間250万円しか使わない人が、

「あと50万円使えばSFC PLUSになれる」

からといって、必要のない買い物を増やすのは本末転倒です。

SFC PLUSを取るために50万円余計に使ってしまえば、ラウンジやマイルの価値を大きく上回ります。

考え方としては、

SFC PLUSになるために300万円使う

のではなく、

普段の生活費を集約した結果、300万円に届くならSFC PLUSを利用する

という順番が自然でしょう。

見直し後は「無理に300万円を狙う必要性」が下がった

4月発表時と9月29日の見直し後では、300万円の意味もかなり変わりました。

4月時点ではSFC LITEになるとANAラウンジが利用できない予定だったため、

「ラウンジを使いたければ300万円」

という非常に大きな差がありました。

しかし今回、SFC LITEでも、

  • 国内線ANAラウンジは混雑時を除き利用可能
  • 羽田・成田・ホノルルの国際線ANAラウンジも条件付きで利用可能

となりました。

そのため、

国内線中心でANAラウンジを使いたいだけなら、300万円未達でも以前より困りにくくなった

と言えます。

PLUSとLITEの大きな違いは何?

9月29日の見直し後に、特に差が残る項目を整理すると次のようになります。

主なサービスSFC PLUSSFC LITE
年間決済額300万円以上300万円未満
国内線ANAラウンジ利用可能混雑時を除き利用可能
国際線ANAラウンジ利用可能羽田・成田・ホノルルで利用可能※
スター アライアンスゴールドシルバー
SFCマイル特典5,000マイルなし
優先チェックイン利用可能利用可能
優先搭乗利用可能利用可能
手荷物受取優先利用可能利用可能

※SFC LITEの国際線ANAラウンジは、ANAグループ運航便搭乗時など条件があります。

この表を見ると、今回の見直し後は、以前想定されていたほどPLUSとLITEの差は大きくありません。

一方で、海外でスター アライアンス加盟航空会社を利用する人にとっては、ゴールドとシルバーの差は依然として大きいです。ANA公式でもSFC PLUSはスター アライアンス・ゴールド、SFC LITEはシルバーとしています。

300万円を狙う価値が高い人・低い人

私は次のように考えると分かりやすいと思います。

こんな人300万円を狙う考え方
普段から年間300万円以上カード決済するPLUSを狙いやすい
家族カード込みなら300万円を超えるPLUSを狙いやすい
海外でスター アライアンスをよく利用PLUSの価値が高い
5,000マイル特典も活用したいPLUSを検討
国内線中心でラウンジを使うLITEでも十分な可能性
年間200万円程度しか使わない無理に300万円を狙わない
300万円達成のため不要な買い物が必要LITEでよい可能性が高い
海外旅行がほとんどないゴールド資格の価値は低くなりやすい

SFC LITEでも多くの特典は残る

今回の見直しで分かりにくいのが、

「LITE=ほとんど特典がなくなる」

わけではないことです。

ANA公式の比較表を見ると、SFC LITEでも、

  • 専用サービスデスク
  • 国内線座席指定の優先
  • 空席待ちの優先
  • 優先チェックイン
  • 手荷物受取の優先
  • 手荷物許容量の優待
  • 専用保安検査場
  • 優先搭乗

など、多くの従来サービスが残ります。

今回ラウンジ利用まで一部復活したことで、

「スター アライアンス・ゴールドが絶対必要ではない人なら、SFC LITEでも十分では?」

と考える人は増えると思います。

300万円は「超えられる人だけ超えればいい」に近づいた

4月の発表では、年間300万円未満になるとラウンジまで使えなくなるため、

「SFCを維持したければ300万円使わなければ」

という印象がかなり強い制度でした。

しかし9月29日の見直し後は違います。

300万円未満でもSFC資格そのものは継続し、ラウンジを含め多くのサービスも残ります。年間300万円に届かなかった場合でも退会扱いにはならず、翌年度がSFC LITEになるだけです。区分判定は毎年行われます。

そのため私は今回の見直しによって、

「300万円はSFCを守るための絶対条件」から、「SFC PLUSの追加メリットが欲しい人が狙う条件」へかなり変わった

と感じます。

年間300万円を普段の生活費で無理なく達成できるならPLUS。

達成できないなら、無理に買い物を増やさずLITE。

この考え方が、今回の制度見直し後は一番分かりやすいのではないでしょうか。

次は、今回の発表を踏まえて、**「結局SFCは以前ほど魅力がなくなったのか?それとも今回の見直しで持ち続ける価値が戻ったのか?」**を考えていきます。

 

⑤ 結局SFCは持ち続ける価値がある?

ここまで確認すると、今回の見直しによってSFC LITEの使い勝手は4月発表時よりかなり改善しました。

では結局、

「これからもSFCを持ち続ける価値はあるのでしょうか?」

私は、以前のように「SFCを持っていれば誰にとっても同じ価値がある」という制度ではなくなり、利用するサービスによって価値が大きく変わる制度になったと考えています。

国内線中心ならSFC LITEでも十分な可能性

国内線を中心にANAを利用する人なら、今回の見直しでSFC LITEでもかなり使いやすくなりました。

SFC LITEでも、

  • 国内線ANAラウンジを混雑時以外は利用可能
  • 優先チェックイン
  • 専用保安検査場
  • 優先搭乗
  • 手荷物受取の優先
  • 手荷物許容量の優待

など、ANAグループ便を利用する際の多くのサービスが残ります。

4月発表時のように、

「300万円に届かなければラウンジも使えない」

のであればSFCの価値はかなり下がったと感じますが、今回ラウンジ利用が復活したことで状況は変わりました。

国内線が中心で、混雑時に必ずラウンジを使いたいわけではない人なら、無理に300万円決済を目指さずSFC LITEで持ち続けるという選択も十分ありそうです。

海外でスターアライアンスを使うならPLUSとの差は大きい

一方、海外旅行が多い人は話が変わります。

SFC LITEはスター アライアンス・シルバーです。

そのためスター アライアンス加盟航空会社を利用した場合、

  • ラウンジ利用
  • 優先チェックイン
  • 優先搭乗
  • 手荷物の優先受け取り

など、ゴールド会員向けの主なサービスは原則利用できません。

SFC PLUSならスター アライアンス・ゴールドを維持できます。

つまり、

ANA国内線中心の人にはLITEでも十分

一方で、

海外でスター アライアンスを頻繁に使う人にはPLUSの価値が大きい

という違いがはっきりしました。

利用スタイル別に考えると分かりやすい

今回の新制度を利用者別に整理すると、次のようになります。

利用スタイル向いている選択
ANA国内線をよく利用SFC LITEでも十分な可能性
国内線ラウンジを利用したいLITEでも利用可能
混雑時でもラウンジを確実に使いたいPLUSが安心
海外でANA便中心LITEでも検討可能
海外でスターアライアンス各社を頻繁に利用PLUSの価値が高い
普段から年間300万円以上決済PLUSを狙いやすい
300万円達成のため追加支出が必要LITEを検討
ANAを年に数回しか利用しない年会費との比較が必要

特に大切なのは、

「PLUSとLITEのどちらが上か」ではなく、自分が何を使うのか

で判断することです。

「SFCを持っていること」自体にこだわりすぎない

SFCは一度取得すると長期間使えることから、これまで特別なカードとして扱われてきました。

いわゆる「SFC修行」をして取得した人なら、

「苦労して取った資格だから手放したくない」

という気持ちもあると思います。

しかし、カードには年会費がかかります。

ANAをほとんど利用せず、ラウンジも優先搭乗も利用しないのであれば、SFCを持っているだけで毎年費用が発生します。

だからこそ今回の制度変更を機会に、

「自分はSFCのどのサービスを実際に使っているのか」

を一度確認してもよいと思います。

100万ライフタイムマイルなら300万円条件は関係ない

なお、ANAグループ運航便で100万ライフタイムマイルに到達している人は例外です。

ANA公式では、100万LTマイル到達者は年間決済額に関係なくSFC PLUSの対象になるとしています。

該当する人にとっては、年間300万円を意識する必要はありません。

ただし、100万ライフタイムマイルは非常に高いハードルなので、多くのSFC会員にとっては300万円基準をどう考えるかが引き続き重要になります。

今回の見直しで「持ち続けやすくなった」のは確か

4月発表時は、

300万円未満
→ ラウンジ利用不可
→ スター アライアンス・シルバー

という内容でした。

これでは「SFCを持つ意味がかなり薄れた」と感じた人がいても不思議ではありません。

しかし9月29日の見直しでは、

300万円未満でもANAラウンジを利用でき、ANA便利用時の多くの優先サービスも残る

ことになりました。

そのため私は、

4月発表時よりもSFCを持ち続けるハードルはかなり下がった

と考えています。

もちろん従来制度とまったく同じではありません。

スター アライアンス・ゴールドを維持したいなら300万円という条件が残っています。

それでも、

「300万円に届かないならSFCを持っている意味がない」

という制度ではなくなりました。

国内線中心ならLITE。

海外でスター アライアンスを多く使い、年間300万円も無理なく達成できるならPLUS。

今回の見直し後は、このように利用スタイルによって選べる制度になったと考えるのが分かりやすいでしょう。

 

⑥ まとめ|ANA SFC改悪は撤回された?

2026年9月29日、ANAは4月に発表したSFC制度変更の見直し内容を発表しました。

結論からいうと、改悪が完全に撤回されたわけではありません。

年間300万円の決済基準は残り、300万円未満の場合はSFC LITEとなります。

一方で、4月発表時に大きな不満が出ていたラウンジ利用については、かなり改善されました。

今回の変更を整理すると、次のようになります。

確認ポイント9月29日の最終内容
年間300万円条件継続
300万円以上SFC PLUS
300万円未満SFC LITE
LITEの国内線ANAラウンジ混雑時を除き利用可能
LITEの国際線ANAラウンジ羽田・成田・ホノルルで利用可能
PLUSのスター アライアンスゴールド
LITEのスター アライアンスシルバー
5,000マイル特典PLUSのみ
SFC資格LITEでも継続
4月発表後に解約した人条件を満たせば特例再入会可能
新制度開始2028年4月1日

私の意見

4月の発表を見たときは、

「年間300万円使えない人は、SFCを持つ意味がかなり薄くなるのでは?」

という内容だったと思います。

特に大きかったのが、SFC LITEではANAラウンジまで使えなくなる予定だったことです。

一度SFCを取得すれば、年会費を払い続けることで長く利用できる。

そこに魅力を感じてSFCを取得した人からすれば、突然年間300万円という条件が加わったことに不満が出るのも当然だったと思います。

しかし今回の9月29日の見直しで、私はかなり印象が変わりました。

300万円という条件自体は残りましたが、SFC LITEでもANAラウンジを利用でき、優先チェックインや優先搭乗など多くのサービスも残ります。

国内線を中心に利用する人なら、

「無理に300万円使わなくてもLITEで十分では?」

と考えられる内容になりました。

一方、海外でスター アライアンス加盟航空会社を頻繁に利用する人にとっては、ゴールドとシルバーの差は大きいため、SFC PLUSの価値は残ります。

PLUSとLITE、どちらを選べばいい?

今回の見直し後は、単純に「PLUSの方が上」と考えるより、自分がどのサービスを実際に使うかで判断した方が分かりやすいと思います。

こんな人向いている区分理由
普段の生活費だけで年間300万円を超えるSFC PLUS無理なく条件を達成できる
家族カードを含めれば300万円を超えるSFC PLUS支出を増やさず条件を満たしやすい
海外でスター アライアンス各社をよく利用するSFC PLUSゴールド資格の価値が大きい
混雑時でもラウンジを利用したいSFC PLUSLITEより利用条件が安定している
国内線ANA利用が中心SFC LITEでも十分ラウンジや多くの優先サービスが残る
ANAラウンジが使えれば十分SFC LITEでも十分見直し後はLITEでも利用可能
年間200~250万円程度しか決済しないSFC LITE無理に300万円を狙う必要性は低い
300万円達成のため不要な買い物が必要SFC LITE特典以上の無駄な支出になりやすい
ANAを年に数回しか使わないSFC自体を再検討年会費と利用価値を比較したい

私なら最も重要なのは、

「300万円を使えるか」ではなく、「300万円を無理なく使っているか」

だと考えます。

年間250万円しか使わない人が、SFC PLUSになるためだけに50万円余計に使う必要はありません。

反対に、普段から家族の生活費や公共料金などを含めて年間300万円以上決済しているなら、PLUSを選ぶために新たな負担が増えるわけではありません。

今回の見直し後は、

国内線中心ならLITEでも十分。
海外でスター アライアンスを多く利用し、300万円も無理なく達成できるならPLUS。

この考え方が一番分かりやすいと思います。

解約した人に再入会の道を用意したのも大きい

そして今回、私が特に印象に残ったのが、4月の制度発表を受けてSFCを解約した人に再入会の機会を設けたことです。

一度解約したカードへ特例で戻れる仕組みまで用意したことを見ると、4月発表後の反響がかなり大きかったことがうかがえます。

もちろん再入会には条件があり、カード会社の審査もあります。

それでも、

「改悪を見て解約してしまったから、もう戻れない」

という人に選択肢ができたのは大きな改善です。

今回は「改悪撤回」ではなく「かなり緩和された」

今回の見直しを私なりにまとめると、

「改悪撤回ではない。ただし、4月時点と比べればかなり現実的な制度へ修正された」

という評価です。

年間300万円という条件は残りました。

スター アライアンス・ゴールドもSFC PLUS限定です。

この部分だけを見れば、従来のSFCより条件は厳しくなります。

一方で、LITEでもラウンジや多くの優先サービスを使えるようになったことで、300万円に届かない人でもSFCを持ち続ける意味は残りました。

これから大切なのは、

「300万円達成できるか」ではなく、「自分はSFCの何を使いたいのか」

だと思います。

ラウンジなのか。

国内線の優先サービスなのか。

スター アライアンス・ゴールドなのか。

それともSFCそのものをほとんど利用していないのか。

今回の制度変更をきっかけに、年会費と実際に使っているサービスを一度比べてみるのもよいのではないでしょうか。

※本記事は2026年9月29日にANAから発表された内容をもとに作成しています。サービス内容や適用条件は今後変更される可能性がありますので、実際に利用する際はANA公式サイトで最新情報をご確認ください。

ABOUT ME
マッスルトレーダーベイマックス
プライム企業で34年勤務(設備系管理職) 筋トレをこよなく愛するサラリーマン 2010年から株式投資を開始し、配当と株主優待を中心に多数保有 年間1000万円の配当収入を目標に、仕事と投資の両立を実践中 元現場管理のリアルな視点で、投資にも「地に足の着いた考え方」を持ち込みたいと考えています 。 保有資格 FP3級