サンリオ(8136)と聞けば、

ハローキティ、シナモロール、クロミ、ポムポムプリン

など、誰もが一度は見たことのあるキャラクターを思い浮かべるのではないでしょうか。

「サンリオが好きだから株も持ってみたい」

「株主優待でサンリオピューロランドへ行ってみたい」

という理由で、投資を検討している方も多いと思います。

特に2026年は、サンリオ株をこれから買ってみたい方にとって大きな変化がありました。

2026年4月に、

1株を5株にする株式分割

を実施。

さらに2026年9月末から株主優待制度も変更され、

100株からテーマパーク共通優待券がもらえる

ようになりました。

現在の株価なら、100株の購入に必要な金額は約12万円です。

以前よりもかなり少ない金額から、サンリオの株主になれるようになりました。

そのため、

「100株だけ買って長期で持ってみようかな?」

と考えている投資初心者の方には、かなり気になる銘柄だと思います。

私も今回、

株主優待銘柄として100株持つ価値があるのか

という視点から、サンリオのIR情報を2018年まで遡って確認してみました。

すると、少し意外なことが分かりました。

現在のサンリオは好業績の成長企業というイメージがありますが、以前からずっと順調だったわけではありません。

2018年頃から業績は徐々に低下し、コロナ禍では営業赤字へ転落。

その前には、

7期連続営業減益

という厳しい時期も経験しています。

つまり、

「ハローキティという有名キャラクターを持っているから、昔からずっと儲かっていた会社」

ではありません。

ところが、その後サンリオは大きく変わります。

ハローキティだけに依存するのではなく、

  • シナモロール
  • クロミ
  • ポムポムプリン
  • マイメロディ
  • ポチャッコ

など複数のキャラクターを育て、

さらに、

国内だけでなく海外へ

商品販売だけでなくライセンスやデジタルへ

と収益源を広げました。

その結果、2026年3月期には、

売上高約1,941億円、営業利益約779億円

まで成長。

2018年当時とは、会社の収益力が大きく変わっています。

さらに今後は、

  • 北米市場の拡大
  • ゲーム事業
  • デジタルコンテンツ
  • 海外ライセンス
  • 複数キャラクター戦略

などを成長分野としており、

サンリオは単なる「キャラクターグッズ会社」から、

世界でキャラクターIPを稼ぐ会社

へ変わろうとしています。

ここは私はかなり評価しています。

一方で、気になるところもあります。

現在のサンリオは、

PER20倍超、PBR8倍超

と、私が普段探している割安株とはまったく違います。

配当利回りも高くありません。

さらに直近の決算では増収増益だったにもかかわらず、株価が大きく下落する場面もありました。

つまり、

良い会社だから何も考えずに買ってよい銘柄ではありません。

成長期待が大きい分、期待を下回った時には株価も大きく動く可能性があります。

そして株主優待についても、

「たくさん持てば持つほどお得」

とは限りません。

今回調べてみると、むしろ投資初心者の場合、

100株だけ保有するのが一番バランスが良いのではないか

と感じました。

そこで今回は、サンリオのIR情報を2018年まで遡りながら、

サンリオは今から買ってもよいのか

なぜ業績がV字回復したのか

現在の株価は高すぎないのか

100株の株主優待は本当にお得なのか

500株、1,500株まで増やす必要はあるのか

3年、5年と中長期で保有できる会社なのか

を、投資初心者の方にもできるだけ分かりやすく整理してみたいと思います。

私の結論を先に少しだけ書くと、

サンリオの優待を実際に使うのであれば、100株は買ってもよいと思います。

ただし、

「サンリオが人気だから大量に買う」
「株主優待が欲しいから500株、1,500株まで増やす」

という買い方はしません。

私なら、

まず100株。

優待を楽しみながら、サンリオが本当に世界的なIP企業へ成長できるのかを数年間見ていく。

そんな保有方法が、この銘柄には一番合っていると考えています。

ではまず、サンリオ(8136)がどんな会社で、どのように利益を稼いでいるのかから確認していきます。

 

サンリオ(8136)とはどんな会社?

サンリオと聞くと、

ハローキティの会社

というイメージを持つ方が多いと思います。

もちろんハローキティはサンリオを代表するキャラクターですが、現在のサンリオはそれだけではありません。

サンリオは、

  • ハローキティ
  • シナモロール
  • クロミ
  • ポムポムプリン
  • マイメロディ
  • ポチャッコ

など、多数のキャラクターIPを保有しています。

そして現在は、そのキャラクターを使って、

商品を売る会社

というより、

キャラクターIPそのものから世界中で収益を生み出す会社

へ変わってきています。

サンリオの強みは「キャラクターそのものが資産」

一般的なメーカーであれば、

商品を作る

販売する

利益を得る

という流れになります。

当然、

  • 原材料
  • 工場
  • 在庫
  • 物流

などのコストがかかります。

一方、サンリオは自社キャラクターを他社の商品や広告などで使用してもらい、

ライセンス料を受け取る

ことができます。

例えば、

企業の商品にクロミを使う

サンリオがライセンス料を受け取る

という形です。

キャラクターの人気が続けば、同じIPから繰り返し収益を得ることができます。

私はここをサンリオ最大の強みだと思っています。

「ハローキティだけの会社」ではなくなっている

昔のサンリオには、

ハローキティへの依存度が高い

という弱点がありました。

ハローキティの人気が落ちれば、会社全体への影響も大きくなる。

この状態では、企業としてかなり不安定です。

しかし現在は違います。

シナモロールやクロミ、ポムポムプリンなど、複数の人気キャラクターが育っています。

つまり、

一つのキャラクターが不調でも、別のキャラクターで補える

状態へ変わってきています。

私はここをかなり評価しています。

投資でも、一つだけに依存するより複数に分散した方が安全です。

会社の中でも同じで、

複数の強いIPを持つことが、サンリオの安定性につながる

と考えています。

商品販売だけでなくライセンス事業が重要

投資初心者の方がサンリオを見る時には、

「サンリオショップでグッズが売れているか」

だけを見ない方がよいと思います。

現在のサンリオでは、

ライセンス事業

が非常に重要です。

企業が、

  • 洋服
  • 化粧品
  • 食品
  • 雑貨
  • ゲーム
  • 広告

などにサンリオキャラクターを使います。

サンリオ自身がすべての商品を製造する必要はありません。

その結果、

在庫リスクを抑えながら収益を得やすい

という特徴があります。

このビジネスモデルが、現在の高い利益率につながっていると考えています。

サンリオピューロランドも持っている

もちろん、キャラクターライセンスだけではありません。

サンリオには、

サンリオピューロランド

があります。

キャラクターを、

「商品として見る」

だけではなく、

実際に会って体験する場所

を持っているということです。

ここもサンリオの大きな強みです。

テーマパークでキャラクターを好きになる

グッズを買う

SNSで発信する

ゲームや動画を見る

さらにキャラクターが好きになる

という循環を作ることができます。

私は、

キャラクターIPとリアルな体験を両方持っている

ところも面白いと思っています。

今後はゲーム・デジタルにも広げる

さらに現在のサンリオは、ゲームやデジタル分野にも力を入れています。

ここは今後の成長を考えるうえで非常に重要です。

例えばゲームであれば、

世界中の人が、

スマートフォンやゲーム機からサンリオキャラクターに触れることができます。

日本に来なくてもよい。

サンリオショップへ行かなくてもよい。

つまり、

海外でキャラクターを広げる手段として非常に相性が良い

ということです。

今後、

ゲーム

キャラクターを知る

グッズを買う

ライセンス商品を買う

テーマパークへ行く

という流れを作れれば、サンリオの収益源はさらに広がります。

海外成長も重要

そして、私が中長期でサンリオを評価する最大のポイントの一つが、

海外

です。

日本国内だけであれば、人口減少という問題があります。

しかしキャラクターIPは、

国境を越えて販売できる

という大きな強みがあります。

特に北米などでキャラクター人気を広げることができれば、国内市場だけに依存する必要がありません。

サンリオは今後、

「日本のキャラクター会社」から「世界のIP企業」

になることを目指しています。

私はここに一番期待しています。

ただし「キャラクター人気」は永遠ではない

一方で、キャラクター会社ならではのリスクもあります。

現在、

シナモロール
クロミ
ハローキティ

などは非常に人気があります。

しかし、

キャラクター人気が永久に続く保証はありません。

流行が変わることもあります。

そのため、

「今人気だから買う」

だけでは危険です。

重要なのは、

次のキャラクターを育て続けられる会社なのか

という点です。

私は今後、

人気キャラクターの数が増えているか

海外でも人気が広がっているか

ライセンス収入が増えているか

を確認していきたいと思います。

サンリオは「物販会社」ではなく「IP会社」と考える

今回サンリオを調べるうえで、初心者の方にはここを一番理解してほしいです。

サンリオを、

「かわいいグッズを売っている会社」

とだけ考えると、現在の高い利益率や成長性は理解しにくいと思います。

むしろ、

「人気キャラクターという知的財産を世界中で何度も収益化する会社」

と考える方が、現在のサンリオを理解しやすいです。

だから私は、

サンリオは小売株というより、成長型のIP株

として見ています。

そして実際に、会社の中身が変わったことは業績にもはっきり表れています。

次に、**「2018年以降の業績推移|低迷期からなぜV字回復できたのか」**を詳しく確認してみます。

2018年以降の業績推移|低迷期からなぜV字回復できたのか

現在のサンリオを見ると、

売上も利益も急成長している優良企業

という印象があります。

しかし2018年まで遡ってみると、ずっと順調だったわけではありません。

むしろ一時期は、

「このまま利益が減り続けるのでは?」

と思うような状況でした。

業績を簡単に並べてみます。

3月期売上高営業利益純利益
2018年約602億円約57億円約49億円
2019年約591億円約48億円約39億円
2020年約553億円約21億円約2億円
2021年約411億円▲約33億円▲約40億円
2022年約528億円約25億円約34億円
2023年約726億円約132億円約82億円
2024年約1,000億円約269億円約176億円
2025年約1,449億円約518億円約417億円
2026年約1,941億円約779億円約546億円

サンリオのIR資料でも、2020年3月期の営業利益21億円、2021年3月期▲32億円から、2024年3月期269億円まで回復したことを「V字回復」と整理しています。

数字を見ると、かなり劇的です。

実は2015年から7期連続で営業減益

私が今回特に驚いたのは、コロナだけが業績悪化の原因ではなかったことです。

サンリオ自身が、

2015年3月期から2021年3月期まで7期連続で営業減益

だったと説明しています。

つまり、

「コロナでたまたま一度悪くなった会社」

ではありません。

コロナ以前から、

会社の稼ぎ方そのものに問題があった

ということです。

原因は「ハローキティ」と商品ライセンスへの依存

会社が挙げている大きな原因の一つが、

ハローキティ中心、商品ライセンス中心のビジネスに偏っていたこと

です。

これは投資初心者の方にも分かりやすいと思います。

例えば会社の利益の多くを、

ハローキティ1人

に頼っているとします。

ハローキティの人気が落ちれば、

会社全体の売上も落ちる。

さらに、

「キャラクターを商品につけて売る」

という方法だけに依存していれば、成長する方法も限られます。

私はこれは、

一つの銘柄だけに全財産を投資する

のと少し似ていると思います。

会社の中でも、

収益源を分散する必要があった

ということです。

そこから会社を大きく改革

サンリオは2022年3月期から始まった中期経営計画で、大きな改革を進めました。

主な方向性は、

  • 組織風土改革
  • 国内物販事業の改革
  • 北米事業の立て直し
  • ライセンス事業の強化
  • EC拡大
  • 複数キャラクター育成
  • 新規事業への投資

です。

会社自身も、前中期経営計画について、

組織風土改革や国内物販・北米事業の構造改革などによってV字回復した

と振り返っています。

私はここを非常に高く評価しています。

単に、

「コロナが終わったから売上が戻った」

だけではないからです。

ハローキティ依存から複数IPへ

特に大きいと思うのが、

キャラクターの分散

です。

現在はハローキティだけではありません。

2026年のキャラクター大賞では、

1位 ポムポムプリン
2位 シナモロール
3位 ポチャッコ
4位 クロミ
5位 ハローキティ

となりました。総得票数も過去最多の約7,065万票です。

この結果を見ても、

サンリオ=ハローキティだけ

ではなくなっていることが分かります。

会社にとっては非常に大きいです。

例えばクロミ人気が少し落ちても、シナモロールやポムポムプリンが支える。

さらに次のキャラクターを育てる。

こうした、

IPのポートフォリオ化

が進んでいます。

売上以上に営業利益が伸びている

もう一つ重要なのが利益です。

2018年3月期は、

売上高約602億円
営業利益約57億円

でした。

それが2026年3月期には、

売上高約1,941億円
営業利益約779億円

まで成長しています。

売上は約3.2倍ですが、

営業利益は13倍以上

です。

ここが私は非常に重要だと思っています。

単純に商品をたくさん売って売上を増やしただけなら、ここまで利益は伸びにくいです。

ライセンスなど、

利益率の高いIPビジネスの比率が高まった

ことが現在の収益力につながっています。

営業利益率は約40%

2026年3月期は、

779億円 ÷ 1,941億円 ≒

営業利益率約40%

です。

これはかなり高い数字です。

例えば売上100円に対して、

約40円が営業利益として残る

イメージです。

もちろん今後も40%が永久に続くとは限りません。

しかし、

「かわいいキャラクターグッズを販売している会社」

というイメージだけでは説明できない利益率です。

ここに、

IP企業としてのサンリオの強さ

が表れていると思います。

コロナから戻っただけではない

2021年3月期はコロナで営業赤字になりました。

サンリオピューロランドも大きな影響を受けました。

そのため、

「現在の好業績はコロナから戻った反動では?」

とも考えられます。

しかし私は、それだけでは説明できないと思います。

2020年3月期の営業利益は約21億円。

それに対して2026年3月期は約779億円です。

つまり、

コロナ前の利益水準に戻ったのではなく、全く違う水準まで利益が増えている

ということです。

ここが今回サンリオを評価する最大の理由の一つです。

以前の経営計画を大きく上回っている

サンリオは2024年に公表した中期経営計画で、当初2027年3月期に、

売上高1,350億円
営業利益400億円以上

を目標としていました。

ところが2025年3月期ですでに、

営業利益約518億円

まで伸びました。

そのため会社は目標を引き上げ、長期では営業利益を10年間平均で年10%以上成長させる方向を掲げています。

私は、

会社が計画を下方修正するのではなく、業績が良すぎて目標を引き上げている

ところはかなり評価します。

ただし、ここから同じ速度で伸びるとは思わない

ここは大切です。

2021年の赤字から2026年までの伸びは、あまりにも急です。

営業利益が、

▲33億円

25億円

132億円

269億円

518億円

779億円

と増えてきました。

しかし私は、

このペースが今後も続くとは考えていません。

会社自身も今後10年間の目標を、

営業利益成長率平均10%以上

としています。

つまり今後は、

「毎年50%、100%利益が増える」

というより、

10%台の成長を長く続けられるか

を見る段階に入ってくると思います。

ここからは「成長率の鈍化」が株価リスクになる

これはサンリオ株を買ううえで非常に重要です。

会社の業績が、

営業利益+15%

だったとします。

普通の会社なら十分良い数字です。

しかし市場が、

「サンリオなら+30%くらい伸びるだろう」

と思っていたら、株価は下がることがあります。

現在のサンリオは、

悪い会社が良くなる段階

から、

ものすごく良くなった会社が、今後も高成長を維持できるかを見る段階

へ変わっています。

私はここが、今後サンリオ株を見るうえで最も重要なポイントだと思います。

過去の業績から見た私の評価

2018年まで遡った私の評価は、

かなり良い

です。

ただし理由は、

「昔から安定していたから」

ではありません。

むしろ逆です。

低迷

赤字

経営改革

複数IP化

海外・ライセンス強化

過去最高益

という流れを実際に作った。

私は、

会社自身の改革によって業績を立て直した実績

を評価しています。

ただし、これだけ利益が急成長した後だからこそ、

今後も同じ勢いを期待しすぎないこと

も大切です。

そして実際、最新の2027年3月期1Qでは増収増益だったにもかかわらず、株価が大きく下落しました。

これはサンリオ株をこれから買う人にとって、とても重要な出来事です。

次に、**「好決算なのになぜ株価が下落?最新1Qから見るサンリオの注意点」**を確認してみます。

好決算なのになぜ株価が下落?最新1Qから見るサンリオの注意点

2027年3月期1Qのサンリオは、数字だけを見るとかなり好調でした。

主な内容は、

  • 売上高:約520億円
  • 前年同期比:約20.7%増
  • 営業利益:約224億円
  • 前年同期比:約11.1%増
  • 純利益:約155億円
  • 前年同期比:約9.3%増

です。

売上も利益も伸びています。

しかも1Qとしては高い水準でした。

普通に考えれば、

「これは良い決算だから株価も上がるのでは?」

と思います。

しかし実際には、決算発表後に株価が大きく下落する場面がありました。

投資初心者の方にとっては、

「増収増益なのに、なぜ売られるの?」

と不思議に感じると思います。

株価は「良いか悪いか」ではなく「期待を超えたか」で動く

ここは株式投資で非常に重要です。

株価は単純に、

良い決算

上昇

悪い決算

下落

とは動きません。

市場が決算前に、

「この会社ならもっと伸びるだろう」

と期待していれば、その期待を上回れなかっただけで売られることがあります。

特にサンリオのように、

ここ数年で利益が急成長

株価も大きく上昇

成長企業として高く評価

されている会社では、

普通に良い決算だけでは物足りない

と判断されることがあります。

売上+20%に対して営業利益+11%

今回、私が特に気になったのがここです。

売上高は前年同期比で約20.7%増えています。

一方、営業利益は約11.1%増です。

つまり、

売上ほど利益が伸びていません。

これは、

売上はしっかり増えている

しかしコストも増えている

利益率が少し低下している

ということです。

成長株を見る時には、

売上成長率だけでなく、利益成長率も必ず確認

した方がよいと思います。

営業利益率が低下

さらに見ると、営業利益率は前年同期から低下しています。

前の年は非常に高い利益率でした。

今回も利益率自体は十分高いのですが、

「さらに良くなった」のではなく、「少し低下した」

という点が市場には意識された可能性があります。

私はここを、

サンリオの最大の注意点の一つ

だと思っています。

なぜなら現在の高い株価は、

「サンリオはこれからも高い利益率で成長する」

という期待によって支えられているからです。

もし今後、

売上は伸びる

しかし利益率が下がる

営業利益の伸びも鈍化

となれば、株価評価が下がる可能性があります。

それでも43%前後の営業利益率は非常に高い

ただし、

「利益率が低下したから危険」

とまで考える必要はありません。

1Qでも営業利益率は40%を超える高水準です。

これは普通の小売・物販企業と比べれば、かなり高い利益率です。

つまり現在の問題は、

利益率が低いことではありません。

むしろ、

高すぎた利益率を今後どこまで維持できるか

が問題です。

私はここを区別して考えています。

成長のための投資なら悪いコスト増ではない

利益率が低下する理由にも注目する必要があります。

例えば、

  • 海外展開
  • ゲーム開発
  • デジタル事業
  • 人材採用
  • 広告宣伝
  • 新しいキャラクター育成

などにお金を使っているのであれば、それは必ずしも悪いことではありません。

短期的には利益率が下がっても、

その投資によって3年後、5年後の利益が増えるのであれば、

むしろ必要な成長投資

とも考えられます。

私は、

利益率が下がった理由が「成長投資」なのか、「単純な収益力低下」なのか

を確認したいです。

今期会社予想はまだ強い

2027年3月期の会社予想は、

売上高:約2,298億円
営業利益:約895億円
純利益:約638億円

です。

前年と比較すると、

売上高 約18%増
営業利益 約15%増
純利益 約17%増

という計画です。

これだけを見ると、

まだ十分成長企業

だと思います。

私は現在のサンリオを、

「成長が終わった会社」

とは全く考えていません。

むしろ、

急成長期から安定した高成長期へ移れるか

を見る段階だと思っています。

PER20倍台なら成長が続けば高すぎない

現在の予想PERは20倍台前半です。

私が普段探しているPER10倍以下の銘柄と比べれば高いです。

しかし、

営業利益が毎年15%前後成長するのであれば、

PER20倍台にも一定の理由があります。

例えば利益が15%ずつ伸びれば、

株価がまったく上がらなくても数年後にはPERは自然に低下します。

逆に利益成長が5%程度まで落ちれば、

PER20倍台でも割高に見えてきます。

つまり今後のサンリオで最も重要なのは、

現在のPERそのものより、利益成長が続くか

だと思います。

株価が下がったから「悪い会社」になったわけではない

決算後に株価が大きく下落すると、

「何か大きな問題が起きたのでは?」

と思ってしまいます。

特に初心者の方は、

株価下落

会社が悪くなった

と考えやすいと思います。

しかし今回の場合、

増収増益は続いています。

会社の成長戦略自体が壊れたわけでもありません。

私は今回の株価下落を、

これまでの期待が高すぎたため、一度評価が調整された

という見方をしています。

この違いはかなり重要です。

むしろ株価下落は買いやすくなることもある

良い会社でも、株価が高すぎれば買いにくいです。

一方、

業績は伸びている

期待値調整で株価だけ下がる

PERが低下する

のであれば、

長期投資家にとっては買いやすくなる

場合があります。

私は現在のサンリオについて、

「株価が下がったから怖い」

というより、

「利益成長が続くなら、以前より買いやすくなった」

と考えています。

ただし、それでも一気に大量購入するつもりはありません。

まず100株。

これで十分です。

今後の決算で私が見る数字

今後のサンリオを見る時に、私は特に、

  • 売上成長率
  • 営業利益成長率
  • 営業利益率
  • 海外売上
  • 北米事業
  • ライセンス収入
  • ゲーム事業
  • キャラクター人気の分散

を確認したいと思います。

特に、

売上+15~20%
営業利益+10~15%程度

を維持できるか。

ここが長期保有を続けるうえで重要です。

逆に、

売上は伸びている

利益率が毎年低下

営業利益成長も一桁

となれば、評価を下げます。

「良い決算でも下がる」を経験できる銘柄

今回のサンリオは、投資初心者にとって非常に勉強になる銘柄だと思います。

会社は好調。
決算も増収増益。
それでも株価は下がる。

株式市場ではこういうことが普通に起こります。

だからこそ、

株価だけで会社の良し悪しを判断しない

ことが大切です。

私はサンリオについて、

現在も業績は十分強い。ただし以前のような爆発的な利益成長を永遠に期待してはいけない

と考えています。

これからは、

「どれだけ速く成長するか」より、「高い成長をどれだけ長く続けられるか」

を見る段階だと思います。

そして、その長期成長を左右するのが、

海外展開・複数キャラクター戦略・ゲームなどの新しいIPビジネス

です。

次に、**「サンリオの今後の成長材料|北米・ゲーム・複数IP戦略はどこまで伸びる?」**を確認してみます。

サンリオの今後の成長材料|北米・ゲーム・複数IP戦略はどこまで伸びる?

サンリオを中長期で保有するなら、

「今キャラクターが人気だから」

だけでは不十分だと思います。

現在の人気が落ち着いた後でも、

別の方法でキャラクターの価値を高め、利益を増やし続けられるか

を見る必要があります。

その意味で、私が特に注目しているのは、

  • 北米を中心とした海外展開
  • 自社ゲーム事業
  • 複数キャラクター戦略
  • キャラクターとの接点を増やすこと

です。

サンリオ自身も2035年3月期までの長期ビジョンで、

北米市場シェア10%
10年間平均の営業利益成長率10%以上
GMV3倍
時価総額5兆円

というかなり大きな目標を掲げています。

もちろん、

会社が目標を掲げた=達成できる

ではありません。

しかし、今後どこで成長しようとしているのかはかなり明確です。

私が一番期待しているのは北米

サンリオの長期成長を考えるうえで、私は、

日本国内より北米

をかなり重要視しています。

国内ではすでにハローキティやシナモロール、クロミなどの知名度は非常に高いです。

一方、北米にはまだ成長余地があります。

サンリオは長期目標として、

北米市場シェア10%

を掲げています。

これはかなり野心的な数字です。

もし北米でキャラクター人気をさらに広げることができれば、

日本国内の人口減少にあまり左右されず、

世界市場から利益を得る会社

へ変わっていけます。

GENDAとの提携も面白い

2026年8月には、GENDAとの業務提携を発表しました。

GENDAは北米で、

約1.3万カ所のアミューズメント施設やミニロケ

を運営しています。

そこへサンリオキャラクターの商品を展開したり、店舗装飾やプロモーションを行ったりすることで、北米でキャラクターと接する場所を増やす狙いです。

私はこれはかなり面白いと思っています。

なぜならキャラクターIPは、

知ってもらう

好きになってもらう

商品を買ってもらう

という順番だからです。

いきなり商品だけ売ろうとしても、キャラクターを知らなければ買ってもらえません。

そのため、

キャラクターに触れる場所そのものを増やす

ことには意味があります。

北米で成功すれば利益へのインパクトも大きい

日本だけでキャラクター商品を売る場合、市場の大きさには限界があります。

しかし北米で、

  • アミューズメント
  • 小売
  • ライセンス
  • ゲーム
  • 映像
  • コラボ商品

などへ広がれば、収益機会はかなり増えます。

しかもサンリオの強みは、

自分で全部の商品を作らなくてもよい

ことです。

ライセンス契約を使えば、他社が商品を作り、サンリオはIP使用料を受け取ることができます。

海外展開とIPビジネスは非常に相性が良いと思います。

もう一つの大きな成長材料がゲーム

そして私が北米と同じくらい注目しているのが、

ゲーム事業

です。

サンリオは2026年に初の自社ゲームブランド、

「Sanrio Games」

を立ち上げました。

第1弾となるNintendo Switch/Switch 2向けゲーム「サンリオ パーティランド」は、2026年10月29日に発売予定です。

さらに2027年には、スマートフォン向けダンス&リズムゲーム、

「Sanrio Kawaii Me Live!」

も投入する予定です。

そして2029年3月までの約3年間で、

10タイトル程度

を発売する計画です。

これは一時的にゲームを1本作るという話ではありません。

ゲームそのものを新しい事業として育てる

ということです。

ゲームで本当に利益が出るのか?

ここは冷静に考えたいところです。

私はゲーム事業について、

期待はするが、まだ成功とは評価しません。

ゲームはヒットすれば大きな利益を生みます。

しかし、

  • 開発費
  • 人件費
  • 広告費
  • 販売費
  • タイトルの当たり外れ

があります。

10本作れば10本成功するわけではありません。

むしろゲーム業界では、ヒット作を作る難易度はかなり高いと思います。

ですから、

「ゲーム参入=サンリオの利益が大きく増える」

と今の段階で計算に入れるのは早いです。

それでもゲームを評価する理由

ではなぜ私は期待しているのか。

ゲームそのものの利益だけではないからです。

例えば海外の子どもが、

サンリオのゲームでクロミを知る

クロミが好きになる

グッズを買う

動画を見る

別のサンリオキャラクターも好きになる

という流れができます。

つまりゲームは、

商品ではなく、キャラクターを広める広告媒体にもなる

ということです。

サンリオ自身も、ゲームを単独の商品としてではなく、商品やテーマパークなど既存事業とつなぐ新しい顧客接点として位置付けています。

私はここを評価しています。

「キャラクターとの接触時間」を増やす戦略

サンリオが長期ビジョンで掲げている面白い指標の一つが、

「サンリオ時間」

です。

現在約1,140億時間/年とするキャラクターとの接触時間を、

3,000億時間/年

まで拡大する目標を掲げています。

最初は少し変わったKPIだと思いました。

しかし考えてみると理にかなっています。

商品を買う時だけサンリオに触れるより、

ゲームをする
動画を見る
SNSを見る
テーマパークへ行く
商品を使う

と、一日の中で何度もキャラクターに触れる方が、IPとしては強くなります。

つまり、

売上を直接増やす前に、キャラクターと接する時間を増やす

という考え方です。

これは世界的なIP企業を目指すなら重要だと思います。

複数IP戦略もまだ伸ばせる

そしてもう一つ重要なのが、

複数キャラクター戦略

です。

昔はハローキティへの依存が大きかった。

しかし現在は、

シナモロール
クロミ
ポムポムプリン
ポチャッコ
マイメロディ

など、複数のキャラクターが大きな人気を持っています。

これは単なる人気ランキングの話ではありません。

投資家目線では、

収益源の分散

です。

ハローキティ人気だけに頼っていた会社より、

5~10の強いキャラクターを持つ会社の方が安定します。

さらに、新しいキャラクターが次々育つ仕組みができれば、

IPポートフォリオそのものが資産として大きくなる

可能性があります。

私はサンリオを見る時、

「今年どのキャラクターが1位だったか」

より、

人気キャラクターの層が厚くなっているか

を見る方が重要だと思っています。

理想は「キャラクターを知る入口」が増えること

今後のサンリオが目指している姿を簡単にすると、

商品で知る
ゲームで知る
SNSで知る
アニメで知る
テーマパークで知る
海外アミューズメント施設で知る

というように、

キャラクターを知る入口を増やすこと

だと思います。

そして一度好きになってもらえば、

商品

ライセンス

ゲーム

テーマパーク

と何度も収益化できます。

これが本当に機能すれば、私は今後も高い利益率を維持できる可能性があると思っています。

中長期で私が一番確認したい3つ

今後サンリオを3~5年保有するなら、私は特にこの3点を見ます。

① 北米売上・利益が伸びるか

北米シェア10%という目標が、実際の売上や利益につながっているか。

② ゲームが本当に新しいIP接点になるか

売上だけでなく、キャラクター人気や海外認知拡大に効果があるか。

③ 複数キャラクターが継続して育つか

今人気のキャラクターだけでなく、次のIPを育てられるか。

この3つが順調なら、

サンリオは今以上に強いグローバルIP企業になる

可能性があります。

私は成長戦略をかなり評価。ただし期待しすぎない

サンリオの今後について、私はかなり期待しています。

特に、

北米 × ゲーム × 複数IP

という方向性には納得感があります。

ただし、まだすべてが成功したわけではありません。

北米シェア10%は目標です。

ゲーム10本も計画です。

時価総額5兆円も目標です。

これらを、

すでに達成した未来として現在の株価に織り込んで買うのは危険

だと思います。

だから私は、

まず100株を持って、成長を確認しながら付き合う

という買い方が一番合っていると考えています。

そしてサンリオの場合、その100株を持つ楽しみとしてかなり魅力的なのが、

株主優待

です。

次に、今回の記事のもう一つの中心である、
「2026年9月から株主優待が変更|100株が一番お得なのか?」
を詳しく確認してみます。

2026年9月から株主優待が変更|100株が一番お得なのか?

サンリオ株を検討している方の中には、

「サンリオピューロランドの株主優待が欲しい」

という方も多いと思います。

私も株主優待を重視して銘柄を見るので、ここはかなり気になりました。

そして今回調べた結果、サンリオについては、

株主優待目的なら100株がかなり効率的

だと感じています。

2026年4月に1株を5株にする株式分割が行われ、2026年9月末の株主から新しい優待基準が適用されます。

会社自身も今回の株式分割について、最低投資金額を引き下げ、個人投資家が投資しやすくすることを目的の一つに挙げています。

2026年9月から100株でテーマパーク券1枚

新しい株主優待は次のようになります。

保有株数テーマパーク共通優待券1,000円クーポン3年以上の長期優待
100株以上1枚
500株以上1枚1枚
1,500株以上3枚1枚アクリルスタンド
7,500株以上6枚1枚アクリルスタンド
15,000株以上9枚2枚アクリルスタンド・ぬいぐるみ・オンラインイベント
30,000株以上12枚2枚アクリルスタンド・ぬいぐるみ・オンラインイベント

テーマパーク共通優待券は、サンリオピューロランドなどで利用できます。

しかもサンリオは、

3月末と9月末の年2回

株主優待を実施しています。

したがって100株を継続保有していれば、

年間2枚のテーマパーク共通優待券

を受け取れることになります。

これはかなり魅力的です。

100株なら約12万円から

2026年9月11日の株価1,188.5円で計算すると、

1,188.5円 × 100株 =

11万8,850円

です。

約12万円でサンリオの株主になり、年2回テーマパーク券を受け取れる。

私は株主優待銘柄として、かなり入りやすい金額だと思います。

前回調べたオリエンタルランドは100株で30万円以上必要でした。

それと比べても、

投資初心者が最初の100株を持つハードルはかなり低い

と感じます。

では500株に増やすともっとお得?

ここで、

「どうせなら500株まで買った方がお得なのでは?」

と思うかもしれません。

しかし私は、

優待目的なら500株にはしません。

現在の株価なら、

100株 約11万9,000円

500株 約59万4,000円

です。

投資金額は約5倍になります。

ところがテーマパーク共通優待券は、

100株でも1枚、500株でも1枚

です。

500株になると1,000円の電子クーポンが追加されますが、それだけです。

約48万円余分に投資して増えるのが1,000円クーポン。

私は株主優待だけを目的にするのであれば、

100株→500株に増やすメリットはかなり小さい

と考えます。

100株が「優待の効率」でかなり有利

ここは初心者の方にも分かりやすいと思います。

100株なら約12万円でテーマパーク券1枚。

500株なら約59万円でテーマパーク券1枚+1,000円クーポン。

単純な優待効率なら、

100株の方が圧倒的に良い

です。

私は株主優待銘柄を買う時、

「一番効率の良い株数はどこか」

を必ず確認します。

優待が欲しいからといって、必要以上に株数を増やしてしまうと、

株価が10%下落した時の損失額も大きくなります。

100株なら約12万円なので、10%下がった場合の含み損は約1万2,000円。

500株なら約59万円なので、約5万9,000円です。

優待を増やすためにリスクまで5倍にする必要があるのか。

私はここを考えます。

1,500株になるとテーマパーク券は3枚

1,500株以上になると、テーマパーク券は3枚になります。

さらに3年以上継続保有した株主には、限定アクリルスタンドも追加されます。

サンリオファンにとっては魅力的だと思います。

しかし現在の株価なら、

1,188.5円 × 1,500株 =

約178万円

です。

私は、

限定アクリルスタンドをもらうために178万円投資する

という考え方はしません。

もしサンリオという会社そのものを評価して1,500株持ちたいのであれば問題ありません。

その結果、

テーマパーク券

クーポン

長期優待

が付いてくる。

この順番なら理解できます。

しかし、

優待が欲しい

必要株数まで株を買う

という順番にはしない方がよいと思います。

2026年から優待は電子化

もう一つ変更されたのが、

株主優待の電子化

です。

これまで紙で配布されていたテーマパーク共通優待券などは、Sanrio+を利用した電子チケット・電子クーポンへ変更されます。

1,000円クーポンは、サンリオショップやオンラインショップで使用できます。また、同額を寄付することも選択できます。

私は電子化そのものについては特に問題ないと思います。

紙を紛失するリスクも減りますし、会社も不正利用防止や利便性向上を理由に挙げています。

優待を実際に使う人なら100株はかなり面白い

ここで大事なのは、

自分が本当に優待を使うのか

です。

年に1~2回、

  • サンリオピューロランドへ行く
  • 家族がサンリオ好き
  • 子どもや孫と利用する

という方なら、年間2枚の優待券はかなり実用的です。

逆に、

「サンリオピューロランドへ行く予定はない」

という人にとっては、テーマパーク券の価値はほとんどありません。

株主優待の利回りは、

自分で使って初めて意味がある

と私は考えています。

私なら優待目的では100株で止める

株主優待だけで判断するなら、私の評価はかなり明確です。

100株:◎

500株:△~×

1,500株以上:優待目的だけなら×

です。

100株なら約12万円。

年2回テーマパーク券を受け取れる。

しかもサンリオという成長企業を同時に保有できます。

私はこのくらいが、

株主優待を楽しみながら投資を始めるにはちょうど良い

と思います。

そして業績を1年、2年と確認して、

「サンリオは本当に長期保有したい会社だ」

と思ったら、その時に買い増しを検討すればよいでしょう。

最初から500株、1,500株と買う必要はありません。

優待は投資の「主役」にしない

ここも初心者の方には伝えておきたいです。

私は今回、

100株優待をかなり高く評価

しています。

しかし、それでも、

「優待が良いから、業績や株価を見ずに買う」

とは考えません。

株主優待は将来、

  • 内容変更
  • 必要株数変更
  • 廃止

となる可能性があります。

実際、今回も株式分割に合わせて優待制度が変更されています。

だから重要なのは、

優待がなくなっても、この会社を持ち続けたいか

です。

今回サンリオについては、

業績成長

海外展開

複数IP

ゲーム

財務の強さ

があります。

そのうえに、

100株から使いやすい優待まで付いている。

私はこの順番だから評価しています。

「100株だけ買って長期保有」はかなり相性が良い

ここまでを考えると、投資初心者の方には、

まず100株だけ購入

株主優待を楽しむ

決算を確認する

海外・ゲームの成長を見る

数年間保有する

という方法が一番合っていると思います。

優待をきっかけに株を買うこと自体は悪くありません。

むしろ株式投資を続ける楽しみの一つになります。

ただ、

優待のために必要以上に株数を増やさない。

ここがサンリオでは特に重要だと思います。

そして、100株が魅力的なのは分かりました。

では次に考えなければならないのが、

その100株を現在の株価で買って本当に大丈夫なのか

ということです。

次は、PER・PBR・配当利回り・自己資本比率から、
「サンリオは現在割高なのか?約1,200円で買ってもいい?」
を確認してみます。

サンリオは現在割高?約1,200円で買ってもいい?

ここまでサンリオについて、

  • 業績のV字回復
  • 複数キャラクター戦略
  • 北米を中心とした海外展開
  • ゲーム事業
  • 100株からの株主優待

を確認してきました。

会社そのものについては、私はかなり高く評価しています。

しかし株式投資では、

良い会社だから買う

だけでは不十分です。

もう一つ重要なのが、

「その会社を今いくらで買うのか」

です。

どれだけ良い会社でも、高すぎる株価で買えば長期間含み損になることがあります。

そこで現在のサンリオ株が本当に買える水準なのかを確認してみます。

現在の株価は約1,200円

2026年9月11日の終値は、

1,188.5円

でした。

100株購入すると、

約11万8,850円

です。

現在の主な指標は、

項目現在の水準
株価1,188.5円
予想PER約22.6倍
PBR約8.8倍
予想配当16円
配当利回り約1.35%
自己資本比率約66%
ROE40%超

となっています。

私が普段重視している、

PER10倍以下
PBR1倍以下
配当利回り3%以上
自己資本比率50%以上

という基準に当てはめると、

PER ×
PBR ×
配当利回り ×
自己資本比率 ○

です。

数字だけなら、

私が普段買う割安株とはまったく違います。

PER22倍は高いのか?

まずPERです。

PERとは簡単に言えば、

現在の利益に対して株価が何倍まで買われているか

を見る数字です。

サンリオは約22倍。

私が普段探しているPER10倍以下と比べれば明らかに高いです。

ただし、PERは低ければ何でも良いわけではありません。

例えば、

利益がほとんど増えない会社のPER10倍

と、

利益が毎年10~15%伸びる会社のPER22倍

では意味が違います。

サンリオは2027年3月期も、

売上・営業利益・純利益とも2桁成長

を計画しています。

さらに会社は長期的に、

営業利益を平均年10%以上成長

させる目標を掲げています。

これを本当に達成できるのであれば、

私はPER22倍を、

「安くはないが、成長株として極端に高すぎるわけでもない」

と考えます。

PBR8倍超はかなり高い

一方、私が少し警戒するのは、

PBR約8.8倍

です。

PBRは、

会社の純資産に対して株価が何倍まで評価されているか

を見る指標です。

PBR8倍超は、一般的な日本株と比べればかなり高い水準です。

これは市場がサンリオに、

非常に高い収益力と将来成長

を期待しているということでもあります。

つまり、

期待が外れた時の株価下落も大きくなりやすい

ということです。

ここは初心者の方にはぜひ理解してほしいです。

ただしPBRだけを見て「高すぎる」とも言えない

では、

「PBR8倍だから絶対に買ってはいけない」

のでしょうか。

私はそこまで単純には考えません。

理由は、

ROEが40%を超えている

からです。

ROEは、

株主から預かった資本を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているか

を見る数字です。

サンリオは非常に高い利益率を持つIP企業です。

大量の工場や設備を必要とせず、キャラクターIPをライセンスすることで高い利益を生み出せます。

そのため、

少ない資本から大きな利益を生み出せる

という特徴があります。

高ROE企業に高いPBRが付くこと自体には理由があります。

私は、

「PBR8倍だから駄目」ではなく、「PBR8倍を維持できるほど高い利益成長を続けられるのか」

を見る方が重要だと思います。

配当目的では買わない

年間配当予想は16円。

株価1,188.5円なら、

配当利回り約1.35%

です。

100株なら年間配当は、

1,600円

程度です。

これは高配当とは言えません。

ですから、

「配当金を毎年たくさん受け取りたい」

という方にはサンリオは向いていません。

私も配当だけなら買いません。

サンリオは、

配当株ではなく、成長+株主優待を楽しむ銘柄

として考えます。

優待まで含めると100株は面白くなる

一方、100株保有の場合は株主優待があります。

年2回のテーマパーク共通優待券を実際に使う方なら、

配当1,600円

テーマパーク優待

となります。

ここを含めると、

100株だけ持つ魅力はかなり高くなる

と思います。

ただし、これはあくまで優待を実際に使う人の話です。

サンリオピューロランドへ行かない方にとっては、優待価値はほとんどありません。

私なら1,100円以下ならかなり買いやすい

では、私ならどの価格なら買いたいか。

現在1,188.5円。

予想PER約22.6倍です。

同じ利益予想を使って単純計算すると、

1,100円ならPER約20.9倍

1,000円ならPER約19倍

程度になります。

私は、

1,000~1,100円ならかなり買いやすい

と感じます。

特に、

会社の業績は変わっていない

市場全体の下落でサンリオも1,000円前後

海外・利益成長は継続

という状況なら、

100株購入にはかなり前向きになります。

では現在1,188円では買ってはいけない?

ここが今回の判断です。

私は、

「1,188円だから買ってはいけない」

とは思いません。

なぜなら100株なら約12万円です。

さらに、

  • 業績成長
  • 高ROE
  • 強い財務
  • 海外成長
  • 100株優待

があります。

特に優待を実際に使う方なら、

現在価格でも100株だけなら十分あり

だと思います。

ただし私は、

ここで500株、1,000株と一気に買うことはしません。

成長期待が高い会社ほど、少しの失望で株価が大きく下がることがあるからです。

実際、直近決算でも増収増益なのに株価は大きく下落しました。

初心者なら「100株+余力を残す」が一番いい

私が投資初心者なら、

現在の価格でどうしてもサンリオ株を持ちたい場合、

まず100株だけ

にします。

約12万円で保有開始。

そして現金を残します。

もし株価が、

1,100円

1,000円

と下がった時に、

「会社の成長ストーリーは崩れていない」

と判断できれば、その時に買い増しを考えればよいと思います。

最初から500株買ってしまうと、下落した時に動きにくくなります。

私は、

最初の買いで全部決めない

ことが大切だと思っています。

株価が下がらなくても利益が増えればいい

もう一つ重要な考え方があります。

サンリオが1,000円まで下がるとは限りません。

そのまま1,200円、1,300円で推移する可能性もあります。

しかし利益が増えれば、

同じ株価でもPERは下がります。

例えばEPSが今後20%増えれば、株価が同じでも割高感はかなり小さくなります。

ですから私は、

株価が下がるのを待つか、利益が増えるのを待つか

という考え方をします。

どちらかが起きれば、買いやすくなります。

サンリオは「安いから買う株」ではない

今回のサンリオは、私が普段探している、

PER10倍以下・PBR1倍以下

の銘柄とは違います。

サンリオは、

高い利益率と将来成長にお金を払って買う株

です。

だからこそ、業績成長が止まった時には注意が必要です。

PER22倍、PBR8倍でも、

利益が毎年15%増えるなら許容できる。

しかし利益成長が5%以下になれば、

急に割高に見えてくる

可能性があります。

私はここを一番警戒しています。

現在価格に対する私の評価

私なら現在の約1,200円を、

「安値ではない。しかし100株なら買えないほど高くもない」

と評価します。

特に、

優待を実際に使う

3~5年保有する

約12万円から始める

のであれば、現在価格でも購入候補です。

一方、

値上がり益だけが目的

優待は使わない

のであれば、私は1,000~1,100円程度まで待つか、次の決算で利益成長を確認します。

ここを分けて考えると、投資初心者の方にも判断しやすいと思います。

そして現在の株価以上に、長期保有するなら知っておきたいのが、

サンリオにはどのようなリスクがあるのか

です。

次に、**「サンリオを買う前に知っておきたいリスク|成長が止まると株価はどうなる?」**を整理してみます。

サンリオを買う前に知っておきたいリスク|成長が止まると株価はどうなる?

ここまでサンリオについて、

業績のV字回復、複数IP戦略、北米を中心とした海外展開、ゲーム事業、100株からの株主優待などを確認してきました。

私は会社そのものをかなり高く評価しています。

ただし、

「サンリオは今人気だから、100株買っておけば安心」

とは考えていません。

特に現在のサンリオは、すでに市場から成長企業として高く評価されています。

そのため私は、

会社が赤字になることより、成長速度が市場の期待を下回ること

を一番警戒しています。

① 最大のリスクは「成長率の鈍化」

現在のサンリオで、私が最も気にしているのがここです。

2023年以降のサンリオは、売上・営業利益とも非常に速いペースで成長してきました。

その結果、現在の株価にも、

「今後も高い成長を続けるだろう」

という期待がかなり入っています。

ところが、今後、

営業利益+15%

+10%

+5%

と成長率が鈍化すればどうなるでしょう。

会社自体はまだ増益です。

普通なら悪くない数字です。

しかし市場が15~20%成長を期待していれば、

増益なのに株価が下がる

ということが起こります。

実際、直近1Qも増収増益でしたが、売上の伸びに対して利益の伸びが弱く、利益率低下が意識されて株価が大きく下落しました。

これが成長株の怖さです。

私はサンリオについて、

「業績が悪化するか」より「高成長を維持できるか」

を見ていきたいと思います。

② PBR8倍超は期待がかなり高い

もう一つ大きいのが株価水準です。

PERは20倍台前半なので、今期の2桁利益成長を考えれば極端な割高とまでは思いません。

一方、

PBR8倍超

はかなり高い水準です。

もちろんサンリオはROE40%超の高収益企業なので、高いPBRにも理由があります。

しかし裏を返せば、

現在の高いROEと利益率を維持することが前提になっている

とも言えます。

例えば営業利益率が、

40%

35%

30%

と低下していけば、

「本当にPBR8倍以上で評価してよい会社なのか?」

と市場から見直される可能性があります。

サンリオは、

期待が高いからこそ、期待を外した時の下落も大きくなりやすい銘柄

です。

③ キャラクター人気は永遠ではない

サンリオ最大の強みはキャラクターIPです。

2026年のキャラクター大賞では7,000万票を超える過去最多の投票が集まり、ポムポムプリン、シナモロール、ポチャッコ、クロミ、ハローキティなど複数のIPが高い人気を維持しています。

ここは非常に強いです。

しかし、

今人気のキャラクターが10年後も同じように人気とは限りません。

流行は変わります。

特に若い世代では、新しいキャラクターやコンテンツが次々登場します。

だから私は、

「クロミが今人気だから安心」

とは考えません。

重要なのは、

人気が落ちたキャラクターの代わりに、次のIPを育て続けられるか

です。

現在は複数IP戦略がうまく機能しています。

この仕組みが続く限り私は評価しますが、一部キャラクターだけに再び依存するようなら注意します。

④ 海外成長が想定通りに進まない可能性

私はサンリオの中長期成長で、

北米をかなり重要視

しています。

会社自身も、グローバルIPプラットフォーマーを目指す長期ビジョンを掲げています。

しかし海外展開は簡単ではありません。

日本で人気のキャラクターが、そのまま世界でも同じように受け入れられるとは限りません。

国によって、

好まれるキャラクター
文化
価格
販売チャネル
競合IP

が違います。

ディズニーやポケモンなど世界的に強いIPも存在します。

北米市場シェア10%という目標は魅力的ですが、

目標であって、まだ達成した実績ではありません。

今後は、

「海外売上が増えた」

だけでなく、

海外で利益まで増えているか

を確認したいです。

⑤ ゲーム事業は成功すれば大きいが、失敗もある

私はゲーム事業にも期待しています。

サンリオは「Sanrio Games」を立ち上げ、自社パブリッシングによるゲーム展開を新たな顧客接点として拡大する方針です。

しかしゲームは、

作れば必ずヒットする事業ではありません。

開発費をかけても売れない。

ユーザーが定着しない。

海外で受け入れられない。

こうしたことは普通にあります。

私は、

「ゲーム10本出すから利益が増える」

とは考えません。

まず実際に、

発売

ユーザー獲得

継続利用

利益貢献

IP人気拡大

までつながるかを確認します。

ゲーム事業については、

期待材料ではあるが、まだ利益予想に大きく織り込まない

くらいがちょうどよいと思います。

⑥ 成長投資によって利益率が下がる可能性

今後のサンリオは、

北米、ゲーム、デジタル、人材、広告、新規IPなどへ投資していきます。

これは長期成長には必要です。

ただし当然、

先にお金が出ていく

ことがあります。

例えば、

売上+20%
でも
営業利益+10%

という状態が続けば、営業利益率は低下します。

これ自体が必ず悪いわけではありません。

数年後の利益を増やすための投資なら必要です。

しかし、

投資を増やしているのに、その後利益が増えない

となれば話は別です。

私は今後、

利益率低下

成長率低下

が同時に起きたら、かなり警戒します。

⑦ IPを守るコストと偽物の問題

キャラクターが世界で人気になるほど、

模倣品・無断使用

という問題も増えます。

サンリオ自身も2026年に知的財産権保護活動をまとめた「SANRIO INTELLECTUAL PROPERTY REPORT」を公表しています。

これは逆に言えば、

IP企業にとって権利を守ること自体が重要な経営課題

ということです。

サンリオの価値は工場や土地だけではありません。

ハローキティやクロミなど、

目に見えない知的財産そのものが大きな資産

です。

世界展開が進むほど、そのブランドを守るための管理も重要になります。

私はここも長期保有では見ておきたいと思います。

⑧ 為替の影響も大きくなる

海外売上が増えるほど、

為替の影響

も受けやすくなります。

円安なら海外で稼いだ利益を円換算した時に大きく見えます。

反対に円高になれば、海外事業が好調でも円換算利益が減る可能性があります。

今後、

「海外事業が大きく伸びた」

という決算が出た時には、

本当に現地で成長したのか、それとも円安効果が大きかったのか

を分けて見る必要があります。

⑨ テーマパーク優待も永久ではない

今回私は100株優待をかなり高く評価しました。

しかし株主優待には、

永久保証はありません。

今回も株式分割に合わせて制度が変更されています。

将来、

必要株数
配布枚数
利用条件

が変更される可能性はあります。

ですから、

「年間2枚の優待券が一生もらえるから買う」

という考え方はしない方がよいです。

私なら、

「仮に明日株主優待が廃止されても、この会社を持ちたいか?」

を考えます。

サンリオについては、

私は100株ならYES

です。

海外成長、複数IP、高利益率という会社そのものに投資する理由があるからです。

株主優待は、その上に付いてくる楽しみと考えます。

私が「買ってはダメ」と判断する状態

ここまでいろいろリスクを書きましたが、初心者の方にはもっと簡単に考えてもよいと思います。

私ならサンリオが、

海外成長が止まる

営業利益率が継続的に低下

営業利益成長が一桁になる

複数IPではなく一部キャラクター頼みに戻る

という状態になれば、買いません。

逆に、

海外売上が伸びる

営業利益10%以上成長

高い利益率を維持

複数IPの人気が続く

のであれば、

株価が多少上下しても中長期で持ち続けられます。

サンリオで一番怖いのは「倒産」ではなく「期待外れ」

自己資本比率も高く、現在の財務状況から見れば、私が最も心配しているのは会社が突然危なくなることではありません。

一番怖いのは、

「良い会社ではあるけれど、市場が期待していたほど成長しなかった」

という状態です。

成長株ではこれだけで株価が大きく下がることがあります。

だからこそ私は、

最初から大量に買わず、まず100株

という買い方をすすめます。

約12万円からサンリオ株を保有し、優待を楽しみながら、

海外
利益率
ゲーム
複数IP

を数年間確認する。

成長が確認できれば、その時に買い増しを考えればよい。

私はこの方法が、サンリオと一番相性が良いと思います。

では最後に、

「サンリオは今買いなのか?100株から中長期保有するのはありなのか?」

について、ここまでの内容を踏まえて私の投資判断をまとめます。

まとめ|サンリオは100株から中長期保有なら買ってもいい

今回は、サンリオ(8136)について、

  • 2018年以降の業績
  • 低迷期からのV字回復
  • 複数キャラクター戦略
  • 北米を中心とした海外展開
  • ゲーム事業
  • 2026年9月からの新しい株主優待
  • 現在の株価水準
  • 今後考えられるリスク

まで確認してきました。

最初に結論をまとめると、

私はサンリオを「100株なら買ってもいい銘柄」と評価しています。

特に、

株主優待を実際に利用する

3~5年以上の中長期で保有する

という方には、かなり相性が良いと思います。

一方で、

人気銘柄だから大量に買う

という判断はしません。

サンリオの良いところ

今回調べて、私が特に評価したのは、

  • 低迷期から経営改革でV字回復した
  • ハローキティだけに依存しなくなった
  • 複数の人気キャラクターを持っている
  • ライセンス中心の高収益ビジネス
  • 営業利益率が非常に高い
  • 自己資本比率も高い
  • 北米を中心に海外成長余地がある
  • ゲームなど新しいIP展開を始めている
  • 100株から株主優待を受けられる

という点です。

特に私は、

「キャラクターグッズを売る会社」から「世界でIPを収益化する会社」へ変わっている

ところを高く評価しています。

2018年頃のサンリオと現在のサンリオでは、同じキャラクター会社でも中身がかなり違うと思います。

以前はかなり苦しかった

一方、昔からずっと順調だった会社ではありません。

2015年3月期から2021年3月期まで7期連続営業減益。

コロナ禍では営業赤字にもなりました。

原因の一つは、

ハローキティと商品ライセンスへの依存

でした。

その後、

組織改革

複数IP化

北米事業の立て直し

ライセンス強化

デジタル・ゲームへ展開

と会社そのものを変えています。

私は、

人気キャラクターを持っていること以上に、自分たちの弱点を認識して事業を変えた実績

を評価しています。

ただし今後は成長速度に注意

これまでの利益成長は非常に強烈でした。

しかし、この勢いが永久に続くとは考えていません。

むしろ今後は、

利益が毎年10~15%程度伸び続けるか

が重要になってくると思います。

現在のサンリオで怖いのは、

「突然赤字になること」

より、

市場が期待しているほど成長しなくなること

です。

直近1Qも増収増益でしたが、利益の伸びが売上ほど強くなかったことで株価は大きく下落しました。

これは、

良い会社でも期待値が高ければ株価は下がる

という、成長株の難しさを表しています。

株主優待は100株が一番面白い

今回の優待制度変更については、私はかなり評価しています。

2026年9月末から、

100株でテーマパーク共通優待券1枚

がもらえるようになります。

しかも3月末と9月末の年2回なので、100株を継続保有すれば、

年間2枚

です。

現在の株価なら、100株は約12万円。

投資初心者でも比較的始めやすい金額です。

私はこの100株優待については、

かなり魅力的

だと思います。

ただし500株へ増やす必要はない

一方、優待目的で500株まで増やすことには否定的です。

100株から500株へ増やすと、投資金額は約5倍になります。

しかしテーマパーク券は、

100株でも1枚、500株でも1枚

です。

500株では1,000円クーポンが追加される程度です。

そのため優待効率だけを考えるなら、

100株で止めるのが一番良い

と思います。

1,500株以上ではテーマパーク券が増え、長期優待もありますが、現在の株価なら投資額はかなり大きくなります。

優待を取るために株数を増やすのではなく、

会社を評価して買い増した結果、優待も増える

という順番にした方がよいと思います。

現在の約1,200円は「買えないほど高くはない」

現在のサンリオは、

PER20倍台
PBR8倍超
配当利回り1%台

です。

私が普段買う割安株とは違います。

特にPBR8倍超はかなり高い水準です。

しかし、

  • ROE40%超
  • 高い利益率
  • 2桁利益成長
  • 海外成長
  • IPビジネス

を考えると、

PER20倍台については成長株として許容できる範囲

だと考えています。

現在の約1,200円を、

「安い」とは思いません。
ただし100株だけなら買えないほど高いとも思いません。

というのが私の評価です。

私なら1,000~1,100円ならさらに買いやすい

純粋な投資として考えるなら、

1,000~1,100円

くらいまで下がると、かなり買いやすくなります。

ただし株価が下がらなくても、利益が増えればPERは自然に低下します。

そのため私は、

株価が下がるか、利益が増えるか

のどちらかを待つという考え方でもよいと思っています。

優待を実際に使う方なら現在価格で100株。

値上がり益だけが目的なら、少し安くなるのを待つ。

この分け方が分かりやすいです。

中長期保有では北米・ゲーム・複数IPを見る

100株を買ったら、私は次の数字を確認していきます。

① 海外、特に北米が成長しているか

② 営業利益が10%以上成長しているか

③ 高い営業利益率を維持できているか

④ ゲーム事業が実際の利益やIP拡大につながっているか

⑤ 複数のキャラクター人気が続いているか

この5つが順調なら、

多少株価が上下しても中長期で保有できます。

逆に、

海外成長が止まる

営業利益率低下

利益成長一桁

特定キャラクターへの依存

となれば、私は買い増しを止め、保有そのものを見直します。

こんな人なら100株買ってもいい

私なら、

  • サンリオの優待を実際に使う
  • 約12万円なら無理なく投資できる
  • 3~5年以上保有できる
  • 株価が20%程度下落しても慌てない
  • 海外・IP事業の成長に期待している

という方なら、

100株購入はあり

だと思います。

逆に、

  • 高配当株が欲しい
  • PER10倍以下の割安株だけを買いたい
  • 数か月で値上がり益を取りたい
  • 優待目的で500株以上買おうとしている

という方には、私はおすすめしません。

私の最終評価

最後にまとめると、

会社そのもの:◎

業績成長:◎

財務:◎

キャラクターIP:◎

海外成長:◎

ゲーム事業:○~◎

配当:△

100株優待:◎

500株以上の優待効率:△~×

現在の株価:○~△

中長期保有:◎

100株購入:○~◎

という評価です。

私にとってサンリオは、

「安いから買う株」ではありません。

むしろ、

「高収益なIP企業の成長を、100株から長期で買う銘柄」

です。

そして株主優待は、

その長期保有を楽しく続けるための非常に良いおまけだと思います。

だから私なら、

まず100株。

優待を楽しみながら、決算を確認し、北米・ゲーム・複数IP戦略が本当に成果につながるのかを見る。

そして3年、5年後に、

「サンリオは世界的なIP企業へさらに成長した」

と確認できれば、その時に買い増しを考えます。

投資初心者の方にも、

最初から大きく買うのではなく、100株から会社と一緒に成長を見ていく

という持ち方が、サンリオには一番合っていると思います。

※本記事は個人的な投資判断をまとめたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

ABOUT ME
マッスルトレーダーベイマックス
プライム企業で34年勤務(設備系管理職) 筋トレをこよなく愛するサラリーマン 2010年から株式投資を開始し、配当と株主優待を中心に多数保有 年間1000万円の配当収入を目標に、仕事と投資の両立を実践中 元現場管理のリアルな視点で、投資にも「地に足の着いた考え方」を持ち込みたいと考えています 。 保有資格 FP3級