「株式投資って怖い」「損したら借金するんじゃないの?」
そんな不安を抱えている方も多いと思います
でも安心してください。実は、現金で株を買う「現物取引」だけに絞れば、投資はそこまで怖いものではありません
逆に注意すべきは、“信用取引”です
特に「空売り」は、予想が外れたときに損失が青天井になる“超ハイリスク”な取引です
このブログでは、「株が怖い」と感じる原因となる“信用取引のリスク”をわかりやすく解説しながら、初心者でも安心して始められる「現物投資」のメリットと安全な始め方をご紹介します
最初の一歩を、安全で確実なものにするために、ぜひ最後までご覧ください
① 信用取引とは?現物取引との違いを知ろう
株式投資には大きく分けて2つの方法があります
ひとつは「現物取引」、もうひとつは「信用取引」
初心者の方にはなじみが薄いかもしれませんが、この違いを理解することが、安全な投資の第一歩になります
● 現物取引とは?
現物取引は、自分が持っている資金の範囲内で株を購入する投資方法です
たとえば10万円の資金があれば、10万円までの株しか買えません
損失が出ても最大で10万円、つまり投資したお金以上に損をすることはありません
● 信用取引とは?
一方、信用取引は、証券会社からお金や株を借りて自分の持っているお金以上で取引を行う方法です
たとえば10万円の資金でも、最大で約30万円分の株を買えたり、**持っていない株を売る(空売り)**こともできます
一見便利に見えますが、実はこの仕組みに大きなリスクが潜んでいます
● 違いを簡単にまとめると…
比較項目 | 現物取引 | 信用取引 |
---|---|---|
資金 | 自己資金のみ | 証券会社から借入 |
損失の範囲 | 自己資金まで(限定) | 理論上無限(青天井) |
空売り | 不可 | 可能 |
難易度 | 初心者向き | 中・上級者向き |
このように、「現物取引」と「信用取引」には明確な違いがあります
特に初心者のうちは、安全性の高い“現物取引”だけで十分です
次章では、なぜ信用取引が「怖い」と言われるのか、その理由を3つに分けて解説していきます
② 信用取引が怖い3つの理由
「株は怖い」というイメージの多くは、実は**“信用取引”に関するリスク**から来ていることをここで知ってほしい
特に初心者が無防備に手を出すと、思わぬ損失を抱える危険性があります
ここでは、信用取引が怖いと言われる代表的な3つの理由を解説します
1.損失が“青天井”になる(特に空売り)
信用取引では、**持っていない株を売って後から買い戻す「空売り」**ができます
たとえば、1株1,000円の株を「今は下がるだろう」と予想して空売りしたとします
しかし予想に反して株価が上昇し、2,000円、3,000円と上がってしまった場合、その差額を自腹で支払う必要があります
つまり、株価がいくらでも上がる可能性がある以上、損失額に“上限”がないのです
これは、現物取引にはない非常に危険な特徴です
2.「追証(おいしょう)」のリスクがある
信用取引では、**証券会社に預けている担保(保証金)**の価値が一定以下になると、
追加で資金を入れなければいけない「追証(追加保証金)」が発生します
これが発生すると、**数日以内にお金を用意しないと強制的にポジションを清算(ロスカット)**されます(ほとんどが2営業日)
思いがけない株価の下落や相場の急変によって、
一晩で追証が発生することもあり、精神的にかなりのプレッシャーになります
※昨今であれば、コロナショックやトランプショックなどですね
3.精神的なストレスが大きすぎる
信用取引は、レバレッジ(てこの原理)を効かせて大きく利益を狙える反面、損失も拡大します
値動きが少しあるだけで一喜一憂しやすく、
「毎日スマホで株価を見てしまう」「寝ても覚めても株が気になる」
といった精神的ストレスに悩む方が少なくありません
本業がある会社員や初心者にとっては、精神的な安定を保つのが難しくなる可能性が高いです
以上のように、信用取引には「想定外のリスク」が数多く存在します
次章では、初心者にとって最も安心して取り組める投資スタイル、「現物取引」の魅力を紹介していきます
③ 現物取引ならどう違う?初心者向けの“安心な投資”とは
信用取引のリスクを理解した今、「では、初心者はどうやって株を始めればいいのか?」
答えはとてもシンプルです。「現物取引」だけで十分ですよ
ここでは、現物取引がなぜ安心できる投資方法なのか、その理由を解説します
● 自己資金の範囲内で投資できる
現物取引は、自分が持っている現金の範囲内で株を購入するという非常に明快な仕組みです
たとえば10万円を証券口座に入れていれば、10万円分までの株しか買えません
つまり、それ以上の損失は絶対に発生しないということです
投資金額が明確に管理できるため、資金管理も簡単です
● 株価がゼロになることはほぼない
「株が暴落してゼロになるのでは?」と心配する方もいますが、
上場企業の株価が一夜にしてゼロになるような事態は極めて稀です
よほどの不祥事や破綻がない限り、価値がゼロになることはありません
つまり、大きな下落があっても“全損”するリスクは極めて小さいのです
※過去に日本航空(9201)が上場廃止となりましたが、一気に0円とならなかったこと知っていてほしい
● 時間を味方につけて投資できる
現物取引は、長期保有にも向いています
配当金や株主優待を受け取りながら、じっくりと企業の成長に付き合うことができます
「すぐに結果を出さなければいけない」
「短期間で売買して利益を出さなきゃ損する」
といった焦りとは無縁の、腰を据えた投資スタイルが実現できます
🔍 長期保有するなら「下落に強い銘柄選び」も大切
とはいえ、買ったあとにすぐ株価が下がってしまっては、せっかくの長期投資も不安になってしまいます
だからこそ、**「下落に強い銘柄かどうかを、買う前に見極める力」**がとても重要です
以下の記事では、初心者の方でも実践しやすい**“銘柄選びの勘どころ”**をわかりやすくまとめています👇
長期で安心して保有するためにも、ぜひ参考にしてください
● 安全性・分かりやすさ・安心感が揃っている
現物取引は、損失の上限が明確、仕組みが単純、精神的負担が少ないという点で、
投資初心者にとって非常にバランスの取れた手法です
投資をこれから始めたい方や、「株は怖い」と思っていた方でも、
**現物取引なら“安心して長く付き合える投資”**が可能です
④ 現物取引でも注意すべきポイントはある
「信用取引を避けて現物取引だけにすれば、もう安心!」
――たしかにそれは投資の第一歩として、とても堅実な選択です
しかし、現物取引だからといって100%ノーリスクというわけではありません
長く投資を続けていくためには、現物取引でも注意すべきポイントをきちんと知っておくことが大切ですよ
● 株価は「買ったら必ず上がる」わけではない
現物で株を買えば、損失が出ても最悪“ゼロ”で済む
そう聞くと安心感がありますが、実際には投資元本が大きく減る可能性もあります
特に、「今が底だ!」と根拠なく判断して買ってしまうと、
そのあとにさらに株価が下がってしまうことも…
現物投資でも、企業の業績や財務状況、チャートの流れをしっかり確認してから買うようにしましょう
● 分散投資を心がけよう
1社だけに全額を投資してしまうと、
その企業がトラブルに見舞われたときに、資産全体が大きく下落してしまいます
現物投資でも、複数の業種や企業に分散することでリスクを軽減できます
「たまたま買った1社が減配・倒産」…そんな事態を避けるためにも、資産のバランス管理は重要です
● 高配当・優待目当てでも「落とし穴」がある
実は、高配当や優待銘柄の中には、
「実は業績が悪化していて、近いうちに減配・優待廃止になる可能性がある」
といった“危険なサイン”を出している銘柄も存在します。
「高配当だから」「優待が魅力的だから」といって安易に飛びつくのはNG
そこで――
🟢 「減配や優待廃止を避けるための見抜き方」を知っておきたい方はこちらの記事がおすすめです👇
👉 株主優待廃止や改悪・減配リスクを避ける!危険サインの読み方と勘どころ
「やってはいけない買い方」を知ることは、損しない投資の第一歩になります。
ぜひセットでチェックしてみてください
まとめ|信用取引を避け、現物投資から始めよう
「株は怖い」「損をするかもしれない」と不安に思うのは、
信用取引などのリスクを知らないまま始めてしまうことが原因です
でも、現物取引を中心に、リスクを理解しながら投資を進めれば、株式投資は決して怖いものではありません
特に初心者のうちは、
-
自己資金の範囲内で投資する
-
下落に強い銘柄を選ぶ
-
長期目線でじっくり向き合う
といった「地に足のついた投資スタイル」を心がけることで、安心して資産形成を始められると私は思います
🎯 最後にお伝えしたいこと
投資で大切なのは、**派手さやスピードではなく、「守る力」**です
「信用取引はしない」「現物でコツコツ」「危ない銘柄は避ける」
この3つを徹底するだけでも、投資のリスクはぐっと減り、私は資産をゆっくりと確実に増やすことができました
あなたの最初の一歩が、未来の資産をつくる確かな一歩となるよう、
ぜひ本記事の内容を日々の判断に活かしてみてください