突然ですがあなたは「空売り」って知ってますか?
株式投資で資産をなくして退場!と言った話をよく聞きますが、実はこれがすごく絡んでいることが多いんじゃないかなぁ~
なんせこれは資産が0ではなく、命まで持っていかれる恐れがあると私は思っています。
そのようにならないようこれからも、株式市場と長く上手く、お付き合いしたいあなたへ知ってほしくてこの1ページを作ってみました。
よかったら参考にしてください。
Contents
空売りとは
簡単に言うと、
「買って売る」ではなく、「売って買う」といった逆の売買をいいます。
これを詳しく説明した場合、
今の株価より下がると判断した時、売りたい銘柄を証券会社から借りてきて売る。そしてさらに下がったところで買い戻すことにより利益を出すといった取引を言います
(”空”と呼ぶ理由は、銘柄を保有していない状態のためそう呼ばれています)
株価を例に具体的に言うと
A商事の株を100円で売却、数日後に株価は下がり90円となったため買い戻し。
利益 100円ー90円=10円
この10円が利益となります。
参考までにこれは、現物取引にはなく信用取引のみに存在します
デメリット
ここでは2つあります。
どちらも大きなデメリットだと私には見えるんですけどねぇ~
逆日歩の存在
これは株を借りたときの手数料です。
ここでやっかいなのは、その手数料は一定ではありません(一般信用であれば一定ですが)証券会社が保有している株数にも限度があり、それを超過すると他者から借りてくることになります。
その結果、借りるところが少ないほど手数料が高くなります。
さらに借りるのは一日単位でありかつ、営業日ではなく暦日数(土日祝日も入れる)で計算されてしまいます。
ちょっとわかりにくいため、支払う逆日歩金額の例を見てみましょう
①月曜日に新規売り、翌日の火曜日に買い戻しを100株 逆日歩が10円ついた場合(祝日はないものとします)
株の受け渡し日は売買後、3営業日であり翌日に買い戻しているため逆日歩は1日となります。
従って支払う金額は、
100株×10円×1日=1000円になります
②火曜日に新規売り、翌日の水曜日に買い戻しを100株 逆日歩が10円ついた場合(祝日はないものとします)
株の受け渡し日は売買後、3営業日につき買戻しの受け渡しは土日祝日を入れないため翌週の月曜日となります。
しかし、逆日歩は暦日数につき土日祝日を入れて数えるため、新規売り受け渡し日との差が3日となってしまいます
従って支払う金額は
100株×10円×3日=3000円になります
株主優待品をクロス取引でもらった時に高くついた!と嘆いている人は逆日歩が高く、暦日数が長い時なんでしょうね
参考までに逆日歩が付きやすい銘柄は、発行株数や浮動株数が少ない銘柄です。
そうそう「人気のある株主優待銘柄」もこれに当てはまります
最後にもうひとつ、
逆日歩がない時に空売りをしても買い戻す前に逆日歩が発生すると、発生した日から買い戻すまで逆日歩を払うことになります。
損失に天井がない
これが空売りの一番怖い理由です!
買いで入った場合、株価が0円になると資金が0円になるのはわかりますよね。
しかし売りで入ると、100円のものが1000円、2000円まさかの1万円など株価は上昇してどこまで上がるかわかりません。
いわゆる損失が青天井なんですよ!
空売りでまさかの仕立株をつかんでしまったらもう最後!
株価は一瞬で上昇するため、資金が0円いや、借金状態となり命まで取られてしまうんですよね
それの例がこちらです
2002年1月、124円だったものが翌年7月には最大2160円、約17倍へと株価は上昇してしまうんですよね。汗
参考までに仕立株の詳細は【仕立株って何?】をご覧ください
色々とデメリットを説明しましたが、一応メリットと呼ばれるものも存在するらしい
(私はメリットと呼びたくないが、世間的にはそのような見方をするため)
メリット
相場が下落中であっても株式取引を行うことができる
過去にリーマンショックなど、大暴落の波にうまく乗れたら大きく利益を出せたんでしょうね
ただし私はこの取引を投資ではなく投機としか思えないため、リスクを少しでも減らして資産を確実に増やすといった考えであれば、株価下落時はじっと歯を食いしばって望みたい
※投資と投機の違いはこちらを参照してください。
まとめ
逆日歩といったものがあり、その金額は一定ではなく借りる数が少なくなると高くなる。
また営業日数ではなく暦日数につき、発生すると高くつきやすい。
逆日歩は買い戻す前に発生すると、その分払わなければならない
損失は青天井(これが本当に怖い!)
株の格言に「買いは家まで、売りは命まで」と言われているくらいに怖~~~い空売りの恐怖をここでわかってもらえましたか?
下げ相場でも取引はできますが、それでは投資ではなく投機になってしまいます。
投資家を目指すあなたならもうわかりますよね?
企業と投資家、どちらもが喜ぶそんな投資を私と一緒に目指しませんか?
もしよろしければ次は
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