東京海上ホールディングス(8766)が、株式15分割と株主優待の新設を発表しました。

私は普段、株を購入する際に、

  • PER10倍以下
  • PBR1倍以下
  • 配当利回り3%以上
  • 自己資本比率50%以上

といった基準を重視しています。

その基準だけで見ると、東京海上HDは「完全に私好みの割安株」とは言えません。

PERやPBRは私の基準を上回っており、数字だけを見れば、

「今は無理に買わなくてもいいのでは?」

とも感じます。

それでも今回、私は株式分割前に7株だけ購入しました。

理由は、

分割後に105株となり、少額で長期保有しやすくなることに加え、配当、株主優待、利益成長、増配、自社株買いなどを総合すると、長期で持つ価値があると考えたからです。

東京海上HDは、国内損害保険だけに依存する会社ではありません。

海外事業も大きく成長しており、2018年以降の業績を確認すると、利益水準やROEは大きく改善しています。

さらに、

  • 継続的な増配
  • 積極的な自社株買い
  • 強い資本余力
  • 海外事業の成長
  • 株式15分割
  • 長期保有を条件とした株主優待

など、長期投資家にとって気になる材料も多くあります。

一方で、

「株価はすでにかなり上昇しているのではないか」
「PER18倍前後でも買っていいのか」
「保険会社なので自然災害リスクは大丈夫なのか」

など、気になる点もあります。

そこで今回は、東京海上HDのIRを2018年まで遡って確認しながら、

「今から買ってもよいのか」
「7株から長期保有する価値はあるのか」

を、私なりに整理してみたいと思います。

 

東京海上HD(8766)とはどんな会社?

東京海上ホールディングスは、国内外で損害保険・生命保険などを展開する大手保険グループです。

「東京海上」と聞くと、

自動車保険や火災保険の会社

というイメージを持つ方が多いと思います。

もちろん国内損保は重要な事業ですが、現在の東京海上HDはそれだけではありません。

大きく見ると、

  • 国内損害保険
  • 国内生命保険
  • 海外保険
  • 金融・その他事業

などを展開しています。

国内損保だけに依存していない

私が東京海上HDを長期保有候補として評価している理由の一つが、

海外事業が大きく成長していること

です。

国内市場だけを見れば、日本は人口減少が続いています。

自動車保険なども、長期的には国内人口や自動車保有台数の影響を受けます。

しかし東京海上HDは、北米を中心に海外事業を拡大しており、現在では海外事業がグループ利益の大きな柱になっています。

つまり、

「日本の損保会社」から「世界で保険事業を展開するグローバル保険会社」へ変化している

と見る方が近いと思います。

海外事業が利益の安定にもつながる

保険会社は、

  • 大規模自然災害
  • 事故の増加
  • 保険金支払いの増加

などによって利益が大きく変動することがあります。

国内だけで事業を行っている場合、特定地域の災害などの影響を強く受ける可能性があります。

一方で、海外も含めて事業地域を分散していれば、

ある地域が悪くても、別の地域で補える

可能性があります。

私はこの「地域分散」を長期保有するうえで大きな強みだと考えています。

東京海上HDは利益成長だけでなく資本効率も重視

今回2018年まで遡ってIRを確認していて、もう一つ印象的だったのが、

ROEの改善

です。

東京海上HDは単純に利益を増やしているだけではなく、

「保有している資本をどれだけ効率的に使って利益を生み出しているか」

という点も改善しています。

2018年度には1桁台だった修正ROEは、その後大きく上昇し、近年では20%を超える水準まで改善しています。

私はここをかなり評価しています。

企業価値を長期で高めるには、

売上や利益の増加だけでなく、資本効率の改善も重要

だからです。

配当と自社株買いも積極的

東京海上HDは株主還元にも積極的です。

近年は、

  • 継続的な増配
  • 大規模な自社株買い

を実施しています。

私は高配当株を見る際、

「今の配当利回りが何%か」

だけではなく、

今後も配当を増やせる利益成長があるか

を重視しています。

その点では、東京海上HDは単なる高配当株というより、

利益成長に合わせて増配を期待できる銘柄

として見る方が合っていると思います。

今回の株式15分割で個人投資家も買いやすくなる

そして今回、東京海上HDは1株を15株に分割することを発表しました。

株式分割そのものによって企業価値が増えるわけではありません。

しかし、1株当たりの株価が大きく下がるため、

少額から投資しやすくなる

というメリットがあります。

私自身も今回、

分割前に7株購入

分割後105株

という形で長期保有することにしました。

今まで「100株買うには金額が大きすぎる」と感じていた個人投資家にとっても、参加しやすくなる可能性があります。

では実際に、東京海上HDはどのくらい成長してきたのでしょうか。

次に、2018年以降の業績や修正利益、ROE、配当の推移を確認してみます。

 

2018年以降の業績推移|利益・ROE・配当が大きく成長

東京海上HDを長期保有するか考えるうえで、私がまず確認したのが、

「この会社は長期的に利益を増やしてきたのか」

という点です。

そこで2018年度まで遡って、東京海上HDが重視している「修正純利益」「修正ROE」「配当」の推移を確認してみました。

年度修正純利益修正ROE1株配当
2018年度約2,809億円7.2%60円
2019年度約2,867億円8.2%63円
2020年度約3,361億円9.7%67円
2021年度約5,783億円14.4%85円
2022年度約4,440億円11.1%100円
2023年度約7,116億円15.5%123円
2024年度約1兆2,150億円22.7%172円
2025年度約1兆2,048億円22.0%218円
2026年度予想245円

※配当額は株式分割などを考慮した比較ベースです。

数字を並べてみると、かなり力強い成長です。

修正純利益は2018年度から大幅に増加

2018年度の修正純利益は約2,809億円でした。

それが2024年度には約1兆2,150億円まで増加しています。

単純比較では4倍を超える水準です。

もちろん毎年一直線に増えているわけではなく、2022年度のように利益が減少した年もあります。

保険会社なので、

  • 大規模自然災害
  • 保険金支払いの増加
  • 為替
  • 金融市場
  • 海外事業の状況

などによって利益が上下することはあります。

それでも長い期間で見ると、

利益水準そのものが明らかに一段上へ上がっている

ことが分かります。

私は長期投資では、1年だけの好決算よりも、こうした数年間の利益成長を重視しています。

ROEが7%台から20%超へ

今回特に評価したのがROEです。

修正ROEは、

2018年度 7.2%

2021年度 14.4%

2024年度 22.7%

2025年度 22.0%

まで改善しています。

ROEとは、株主から預かった資本を使ってどれだけ効率よく利益を生み出しているかを見る指標です。

私は普段、PERやPBR、配当利回りを中心に割安株を探しています。

しかし東京海上HDについては、

「PBRが1倍を超えているから高い」

だけでは判断しにくいと感じました。

ROE20%を超える企業であれば、資本を効率的に使って利益を生み出しているため、市場からある程度高いPBRを付けられる理由があります。

つまり東京海上HDは、

低PBRだから買う会社ではなく、高い資本効率そのものを評価する会社

だと考えています。

配当も長期で増え続けている

そして私がもう一つ高く評価しているのが配当です。

1株配当は、

60円

63円

67円

85円

100円

123円

172円

218円

2026年度予想245円

と増加しています。

2018年度の60円と比較すると、2026年度予想の245円は約4倍です。

これはかなり大きな変化です。

私は高配当株を見る時、

「現在の配当利回りが高いか」

だけではなく、

「5年後、10年後に配当そのものが増えている可能性があるか」

を重視しています。

現在の配当利回りが3%程度でも、利益成長とともに増配が続けば、購入価格に対する将来の配当利回りは上昇していきます。

この考え方では、東京海上HDはかなり魅力があります。

コロナ禍でも利益成長と株主還元を継続

2020年度には新型コロナの影響があり、その後も世界各地で自然災害やインフレなどさまざまな問題がありました。

それでも長期で見ると、

利益成長

ROE改善

増配

を続けています。

ここは、先日分析したパーク24とは少し違います。

パーク24はコロナによって業績そのものが大きく崩れました。

一方、東京海上HDはさまざまな外部環境の変化を受けながらも、グループ全体では利益を成長させてきました。

私はこの安定感を、長期保有するうえでかなり評価しています。

修正EPSも大きく成長

株主にとって重要なのは、会社全体の利益だけではありません。

1株当たりの利益がどれだけ増えているかも重要です。

東京海上HDの修正EPSは、2018年度の約130円から2025年度には約633円まで増加しています。

これは、

利益成長に加えて、自社株買いによる発行済株式数の減少も株主価値の向上につながっている

と考えられます。

利益が増える

自社株買いで株数が減る

1株当たり利益が増える

増配余力が高まる

という流れです。

私はこの形をかなり好みます。

「割安株」ではないが、成長する高配当株として面白い

ここまで確認すると、東京海上HDは私が普段購入している、

PER10倍以下・PBR1倍以下の割安株

とは少し性格が違います。

現在はPERもPBRも私の基準より高い水準です。

しかし、

  • 利益が長期で成長している
  • ROE20%前後
  • 増配が続いている
  • 自社株買いにも積極的

という点を考えると、

「多少高くても長期で持つ価値がある会社」

という見方もできると思います。

私自身、今回7株だけ購入した理由もここにあります。

大きく買うほど割安ではない。

しかし、

長期で持っておきたい会社なので、まず少額から参加する。

そんな位置付けです。

そして東京海上HDの株主還元を見るうえで、増配と並んで重要なのが、

大規模な自社株買い

です。

次に、東京海上HDがどれくらい株主還元に積極的なのかを確認してみます。

 

増配だけではない|大規模な自社株買いも評価

東京海上HDを長期保有候補として評価している理由は、増配だけではありません。

もう一つ大きいのが、

積極的な自社株買い

です。

2026年度は、年間4,000億円規模の自社株買いを行う方針を示しています。

4,000億円という金額はかなり大きく、東京海上HDが株主還元を重視していることが分かります。

自社株買いは何が良いのか?

自社株買いとは、会社が市場から自社の株式を買い戻すことです。

例えば、会社の利益が同じでも発行済株式数が減れば、

1株当たり利益(EPS)は増加

します。

簡単にすると、

会社の利益が同じ

株数が減る

1株当たり利益が増える

1株当たり配当も増やしやすくなる

という流れです。

私は長期保有する銘柄について、

増配+自社株買い

を行っている会社を高く評価しています。

株主に現金を配当として還元しながら、同時に1株当たりの価値も高めているからです。

実際に発行済株式数も減少

東京海上HDは過去にも継続して自社株買いを行ってきました。

その結果、発行済株式数は長期で減少しています。

つまり、

「今年だけ大きな自社株買いを発表した」

というわけではありません。

これまで、

  • 利益成長
  • 増配
  • 自社株買い

を組み合わせながら、株主価値を高めてきた会社です。

私はここをかなり評価しています。

利益成長+自社株買いはEPS成長につながる

先ほど確認したように、東京海上HDの修正EPSは2018年度から大きく成長しています。

これは本業の利益が増えたことが最大の理由ですが、自社株買いによって株数が減っていることも1株当たり利益の上昇につながっています。

つまり、

利益が増える

自社株買いで株数が減る

EPSがさらに伸びる

増配余力が高まる

という好循環です。

長期投資をする場合、私は単純な売上成長よりも、

「1株当たり利益が増えているか」

を重要視しています。

その点では、東京海上HDは非常に良い推移だと思います。

自社株買いは株価の下支えにもなりやすい

自社株買いには、もう一つ期待できることがあります。

会社自身が市場で自社株を買うため、一定の買い需要が発生します。

そのため、自社株買い期間中は株価の下支え材料になることがあります。

もちろん、

「4,000億円の自社株買いがあるから株価は絶対に下がらない」

という意味ではありません。

市場全体が大きく下落すれば、東京海上HDも下がる可能性があります。

ただ、

会社自身が継続的に株主還元を行っている

という安心感はあります。

なぜこれほど株主還元できるのか?

ここで重要なのは、

「なぜ東京海上HDは増配や大規模な自社株買いを続けられるのか」

という点です。

私は、

利益成長と強い資本余力

があるからだと考えています。

保険会社は、災害や大事故が発生した場合に保険金を支払う必要があるため、十分な資本を持っておくことが非常に重要です。

東京海上HDは、必要な資本を確保しながら、そのうえで余剰資本を株主還元へ回しています。

つまり、

無理をして配当や自社株買いをしているわけではない

ということです。

これは長期保有を考えるうえで重要だと思います。

私は増配以上に「還元を続けられる力」を評価

高配当株を探していると、

「配当利回り5%」

などの数字に目が行きがちです。

しかし、配当利回りが高くても、

利益が減少

配当維持が難しくなる

減配

となれば意味がありません。

東京海上HDの場合、現在の配当利回りは3%台と、特別高いわけではありません。

それでも私は、

利益成長+増配+自社株買いを長期で続けられる可能性

を評価しています。

現在3%の配当でも、将来配当そのものが増えていけば、購入価格に対する配当利回りは上昇していきます。

私としては、

「今の利回り」より「将来の利回り」

に期待して保有する銘柄です。

そして、こうした株主還元を支えているのが、東京海上HDの財務・資本の強さです。

次に、私が普段重視している「自己資本比率50%以上」という基準を、保険会社である東京海上HDにそのまま当てはめてよいのかを確認してみます。

 

自己資本比率50%以下でも大丈夫?保険会社はESRで見る

私は普段、株を購入する際に、

自己資本比率50%以上

を一つの目安にしています。

財務内容が弱い会社は、業績が少し悪化しただけでも資金繰りが苦しくなる可能性があるためです。

そのため、東京海上HDを最初に見た時も、

「自己資本比率だけを見ると、いつもの基準には合わないな」

と感じました。

しかし、今回改めて調べてみると、

保険会社については、一般企業と同じように自己資本比率だけで判断するのは少し違う

と考えた方がよさそうです。

保険会社は大量の負債を持つのが普通

保険会社は、契約者から保険料を受け取り、将来の事故や災害に備えて保険金を支払う事業です。

そのため、貸借対照表には、

  • 保険契約負債
  • 責任準備金
  • 将来の保険金支払いに備える負債

などが大きく計上されます。

これは、

「借金が多くて危険」

という意味ではありません。

保険会社の事業構造上、負債が大きくなるのはある意味当然です。

そのため、製造業や食品会社を見る時のように、

自己資本比率だけで安全性を判断するのは適切ではない

と考えています。

東京海上HDではESRを確認

そこで保険会社を見る時に重要になるのが、

ESR(Economic Solvency Ratio)

です。

ESRは簡単に言えば、

大きな損失が発生した場合でも、どれだけ耐えられる資本余力があるか

を見る指標です。

東京海上HDの2026年3月末時点のESRは、

268%

となっています。

会社が目安としている水準は190%以上です。

つまり、会社が必要と考えている資本水準をかなり上回っています。

私はこの数字を見て、

「自己資本比率は普段の基準に届かないが、保険会社としての資本余力はかなり強い」

と判断しました。

ESRが高いからこそ株主還元もできる

東京海上HDが、

  • 増配
  • 4,000億円規模の自社株買い

などを実施できるのも、資本余力があるからだと考えています。

保険会社は、自然災害や大事故が発生した場合に大きな保険金支払いが必要になるため、必要以上に株主還元を行うことはできません。

まず、

必要な資本を確保

大規模災害などに備える

それでも余る資本を株主還元へ回す

という順番です。

東京海上HDは、このバランスを取りながら増配と自社株買いを行っています。

私はここをかなり評価しています。

格付けも確認しておきたい

財務の安全性を見るうえでは、外部格付けも参考になります。

東京海上HDの主要な保険子会社は、国際的な格付会社から高い格付けを取得しています。

保険会社にとって信用力は非常に重要です。

保険契約者からすれば、

「事故が起きた時に本当に保険金を払える会社なのか」

という点が最も重要だからです。

高い信用力を長期で維持していることは、東京海上HDの安定性を見るうえでプラス材料だと思います。

私の「自己資本比率50%以上」は今回は例外

私は今後も一般企業については、

自己資本比率50%以上

を重視するつもりです。

しかし、銀行や保険会社については、

同じ基準をそのまま使わない方がよいと考えています。

業種ごとに財務構造が違うからです。

東京海上HDについては、

自己資本比率ではなく、ESR・利益成長・格付け・株主還元余力を総合して判断

するのが適切だと思います。

その結果、私は東京海上HDを、

「普段の基準には完全には合わないが、財務面で不安な会社ではない」

と評価しました。

むしろ、

  • ESR268%
  • 高い信用格付け
  • ROE20%前後
  • 継続的な増配
  • 大規模な自社株買い

を考えると、保険会社としての財務基盤はかなり強いと感じます。

そして今回、個人投資家にとって非常に大きな変化となったのが、

1株を15株にする株式分割と、新しい株主優待制度

です。

次に、今回の株式分割と株主優待について詳しく確認してみます。

 

株式15分割+株主優待新設|私は7株購入しました

今回、私が東京海上HDを実際に購入するきっかけになったのが、

株式15分割と株主優待の新設

です。

東京海上HDは、2026年10月1日を効力発生日として、

1株を15株に分割

することを発表しました。

株式分割そのものによって会社の価値が増えるわけではありません。

しかし、1株当たりの価格が大きく下がるため、個人投資家にとってはかなり買いやすくなります。

分割前7株が、分割後105株に

私は今回、

分割前に7株購入

しました。

すると分割後は、

7株 × 15 = 105株

になります。

ちょうど100株を少し超える形です。

私はこの買い方がかなり効率的だと感じました。

分割前に100株買おうとするとかなり大きな金額が必要ですが、7株であれば投資金額は約5万円台です。

それで分割後は100株を超えます。

長期保有前提で東京海上HDを少額から持ちたい人にとっては、かなり参加しやすくなったと思います。

株主優待も新設

今回の株式分割とあわせて、株主優待制度も新設されました。

100株以上を長期保有した株主を対象に、電子マネーなどの優待が予定されています。

私が今回注目したのは、

「100株持っていればすぐもらえる優待ではない」

という点です。

長期保有が条件になっているため、

「優待だけを取ってすぐ売る」

という短期的な株主よりも、

長く保有してくれる株主を増やしたい

という会社側の意図が感じられます。

これは私のような長期保有前提の投資家とは相性が良い制度だと思います。

ただし、すぐに優待がもらえるわけではない

ここは注意が必要です。

今回7株を分割前に買って、分割後105株になったからといって、すぐに優待の長期保有条件を満たすわけではありません。

長期保有判定では、基準日時点で100株以上を保有している必要があります。

そのため、今回の7株購入は、

「すぐに優待をもらうための買い」

ではありません。

あくまで、

今から東京海上HDを長期保有し、その結果として将来優待も受け取る

という考え方です。

私はこの順番が大切だと思っています。

優待だけを目的にはしていない

今回の優待は魅力があります。

しかし、私は優待だけを理由に東京海上HDを買ったわけではありません。

仮に将来、

「株主優待を廃止します」

となったとしても、東京海上HDそのものを長期で保有したいと思えるか。

私はここを考えました。

今回2018年まで遡って確認すると、

  • 利益成長
  • ROE改善
  • 継続的な増配
  • 自社株買い
  • 海外事業の成長
  • 強い資本余力

が確認できました。

そのうえで株主優待まで付く。

だから私は、

「優待があるから買う」のではなく、「長期で持ちたい会社に優待まで付いた」

と考えています。

この違いはかなり重要です。

分割後は投資単位も大きく下がる

今回の15分割によって、投資単位はかなり小さくなります。

仮に分割前の株価が7,800円程度であれば、理論上の分割後株価は約520円です。

100株なら約5万2,000円。

これまで東京海上HDは、

「100株買うには資金が大きすぎる」

と感じていた個人投資家も多かったと思います。

しかし分割後は、

5万円台から100株保有できる銘柄

になります。

私はこれによって、個人投資家の参加が増える可能性もあると考えています。

もちろん、株式分割だけで株価が上がるわけではありません。

ただ、

  • 売買しやすくなる
  • 少額投資家が参加しやすくなる
  • NISAでも組み入れやすくなる

という意味ではプラス材料だと思います。

私は105株を長期保有予定

現在の私の方針はシンプルです。

分割後105株をそのまま長期保有

です。

すぐに値上がりすることを期待しているわけではありません。

むしろ、

  • 配当を受け取る
  • 増配を期待する
  • 利益成長を確認する
  • 将来的に株主優待も受け取る

という形で、数年単位で持つ予定です。

私が普段購入している割安株とは少しタイプが違いますが、

「少額で超優良企業を長期保有する」

という意味では、今回の7株購入はかなり納得できる投資だと感じています。

では、今回の株式分割や株主優待まで考慮すると、東京海上HDの現在の株価は本当に買える水準なのでしょうか。

次に、PER・PBR・配当利回りなどから現在の株価を確認してみます。

 

現在の東京海上HDは割高?それでも私が買った理由

ここまで東京海上HDについて、

  • 利益成長
  • ROE改善
  • 継続的な増配
  • 大規模な自社株買い
  • 強い資本余力
  • 株式15分割
  • 株主優待新設

を確認してきました。

こうして見るとかなり魅力的な会社です。

しかし、私が普段使っている割安株の基準に当てはめると、

東京海上HDは決して「安い株」ではありません。

現在の主な指標を見ると、おおむね、

  • 予想PER:約18倍
  • PBR:約1.8倍
  • 配当利回り:約3.1%

という水準です。

私の普段の基準ではPER・PBRともに不合格

私は普段、

PER10倍以下
PBR1倍以下
配当利回り3%以上

を一つの目安にしています。

東京海上HDを当てはめると、

項目私の基準東京海上HD判定
PER10倍以下約18倍×
PBR1倍以下約1.8倍×
配当利回り3%以上約3.1%

数字だけなら、

「私なら普段は買わない」

という銘柄です。

それでも今回は7株購入しました。

なぜか。

その理由は、

「安い会社を買う」のではなく、「成長し続ける優良企業を少額で持つ」

という考え方に変えたからです。

PER18倍でも高すぎるとは感じなかった

PER18倍だけを見ると、私にとってはかなり高く感じます。

しかし東京海上HDには、

  • 修正純利益の長期成長
  • 修正ROE20%前後
  • 修正EPSの大幅成長
  • 継続的な増配
  • 自社株買いによる株数減少

があります。

つまり、

PERが高い代わりに、利益成長と資本効率も高い

会社です。

PER10倍でも利益がまったく増えない会社と、

PER18倍でも利益とEPSを継続的に伸ばしている会社。

長期投資では、必ずしも前者の方が有利とは限りません。

私は今回、

「東京海上HDは割安ではない。しかし、この成長力ならある程度のプレミアムは仕方ない」

と判断しました。

PBR1.8倍もROEを考えると見方が変わる

私はPBR1倍以下の会社を好んで買っています。

そのためPBR約1.8倍という数字も、普段ならかなり気になります。

しかし、東京海上HDの修正ROEは近年20%を超える水準です。

高いROEを継続できる企業は、同じ自己資本から多くの利益を生み出せます。

そのため市場から高いPBRを付けられること自体には、ある程度理由があります。

私は今回、

「PBR1倍を超えている=割高」

と機械的に判断するのではなく、

そのPBRに見合う収益力があるか

を見ることにしました。

東京海上HDについては、現時点では一定の根拠があると考えています。

配当利回り3%台は私の最低ラインをクリア

配当利回りについては、私の基準を満たしています。

現在の予想配当を基準にすると、配当利回りは約3%台です。

これだけなら、

「そこまで高配当ではない」

と感じます。

しかし私が期待しているのは、

今の3%ではなく、将来の配当です。

東京海上HDは長期で増配を続けています。

仮に今後も利益成長に合わせて増配が続けば、現在の購入価格に対する配当利回りは徐々に上昇していきます。

例えば、将来配当が現在の1.5倍になれば、購入価格ベースの利回りも大きく上がります。

私は東京海上HDについて、

「高配当株」というより「増配株」

として見る方が合っていると思います。

今回は投資金額が約5万円なので割高リスクも限定的

今回私が購入したのは7株です。

投資金額は約5万円台。

ここも重要でした。

もし東京海上HDを現在の株価で100株買うのであれば、

「PER18倍で本当に大丈夫か?」

とかなり慎重になります。

しかし今回は、

7株購入

15分割

105株

です。

少額で長期保有ポジションを作ることができます。

仮に購入後、株価が20%下落したとしても、投資額が5万円台なら損失額は約1万円程度です。

一方で、今後10年、20年と利益・配当が成長すれば、その恩恵を長期で受けられます。

私はこの、

下落した場合の損失額と、長期で得られる可能性のバランス

を考えて、今回購入しました。

私は今の価格で大量には買わない

ここは重要です。

東京海上HDを評価しているからといって、

今の株価で大量に買いたいとは思っていません。

現在のバリュエーションには、ある程度の成長期待がすでに織り込まれています。

そのため、

  • 市場全体の急落
  • 大規模自然災害
  • 海外保険事業の悪化
  • 利益成長鈍化

などがあれば、株価が大きく下落する可能性もあります。

私は今回、

7株だけ買って長期保有

という形だからこそ、今の価格でも購入できました。

もし今後大きく下落し、PERや配当利回りの面でさらに魅力が増せば、その時に買い増しを検討します。

「割安だから買う」ではなく「優良企業だから少額で持つ」

今回の東京海上HDは、私にとって少し新しいタイプの投資です。

普段は、

割安だから買う

という考えが中心です。

しかし今回は、

「割安ではないが、利益成長・増配・資本効率を考えると長期で持っておきたい」

という判断です。

すべての銘柄で投資基準を緩めるつもりはありません。

ただ、

「PER10倍以下でなければ絶対に買わない」

とすると、本当に強い企業を永久に買えない可能性もあります。

東京海上HDについては、

普段の基準から外れることを理解したうえで、例外として少額保有する価値がある

と私は判断しました。

では、長期保有を考えるうえで東京海上HDにはどのようなリスクがあるのでしょうか。

次に、購入前に確認しておきたい注意点を整理します。

 

東京海上HDを買う前に知っておきたいリスク

ここまで見ると、東京海上HDは、

  • 利益成長
  • ROE20%前後
  • 継続的な増配
  • 大規模な自社株買い
  • 強い資本余力
  • 海外事業の成長
  • 株式15分割
  • 株主優待新設

と、長期保有したくなる材料がかなりあります。

しかし、どれだけ優良企業でもリスクはあります。

特に東京海上HDは保険会社なので、私が普段購入している食品株や製造業とは違った注意点があります。

① 大規模自然災害による保険金支払い

まず一番分かりやすいのが、

自然災害リスク

です。

東京海上HDは損害保険会社なので、

  • 台風
  • 豪雨
  • 洪水
  • 地震
  • 山火事

などが発生すると、多額の保険金を支払う必要があります。

特に近年は、世界各地で大規模な自然災害が発生しています。

保険料を引き上げたり、再保険を活用したりすることでリスクを抑えることはできますが、

大規模災害を完全に避けることはできません。

そのため、四半期によって利益が大きく上下することは想定しておいた方がよいと思います。

私は東京海上HDについて、

「毎年きれいに増益する会社」

とは考えていません。

むしろ、

短期的には利益が上下しても、数年間で利益を成長させられるか

を見る銘柄だと思っています。

② 海外保険事業の損害率悪化

東京海上HDの大きな成長要因になっているのが海外事業です。

特に北米を中心とした海外保険は、現在グループ利益の大きな柱になっています。

これは強みである一方、リスクにもなります。

例えば、

  • 大口事故
  • 賠償責任保険の支払い増加
  • インフレによる修理費・医療費上昇
  • 訴訟費用の増加

などによって、保険金支払いが想定以上に増える可能性があります。

実際、保険会社を見る際には売上だけではなく、

保険料をどれだけ利益として残せているか

を見る必要があります。

そのため今後も、

海外事業の利益成長と同時に、

損害率が悪化していないか

を確認していきたいと思います。

③ 為替変動の影響

東京海上HDは海外事業が大きいため、為替の影響も受けます。

円安になれば海外利益を円換算した時に大きく見える一方、円高になれば反対の影響が出ます。

そのため、

「海外事業が伸びているから利益もずっと増える」

と単純には考えられません。

円高が急速に進めば、海外事業そのものが順調でも、円換算した利益が減少する可能性があります。

私は為替だけを理由に東京海上HDを売買するつもりはありませんが、

業績を見る時には為替効果を分けて考える必要がある

と思っています。

④ 海外M&Aの失敗リスク

東京海上HDはこれまで海外企業の買収を行い、海外事業を拡大してきました。

現在までを見ると、この海外戦略はかなり成功していると評価しています。

ただし、

今後のM&Aも必ず成功するとは限りません。

高値で企業を買収した場合、

  • 想定ほど利益が出ない
  • 統合がうまくいかない
  • 減損損失を計上する

といった可能性があります。

私は海外事業が成長しているからこそ、

「もっと買収してほしい」

とは考えていません。

むしろ、

今ある海外事業から安定して利益を伸ばせるか

を重視したいと思っています。

⑤ 株価はすでにかなり上昇している

今回、私が最も注意しているのはここです。

東京海上HDは2018年頃と比較すると、株価が大きく上昇しています。

つまり現在は、

誰にも注目されていない割安株を安値で拾う場面ではありません。

PERは約18倍、PBRも約1.8倍。

私が普段買っている銘柄より明らかに高い水準です。

今後、利益成長が市場期待に届かなければ、

「良い会社だけれど株価は下がる」

ということは十分あり得ます。

株式投資では、

良い会社=いつ買っても良い株

ではありません。

ここは今回も忘れないようにしたいと思います。

⑥ 高いROEが今後も続くとは限らない

東京海上HDの修正ROEは近年20%前後まで上昇しています。

これは非常に高い水準です。

しかし、

現在の高ROEが永久に続く

と考えるのは危険です。

今後、

  • 保険料率競争
  • 損害率上昇
  • 自然災害増加
  • 海外事業の成長鈍化

などがあれば、ROEが低下する可能性があります。

現在のPBR約1.8倍には、高い収益力がある程度織り込まれていると考えています。

そのためROEが大きく低下すれば、PBRも見直され、株価が下落する可能性があります。

⑦ 株主優待は将来変更・廃止される可能性

今回新設された株主優待は魅力的です。

ただし、

株主優待は配当以上に変更されやすい制度

だと考えています。

会社の方針によって、

  • 内容変更
  • 条件変更
  • 廃止

となる可能性があります。

しかも今回の優待は長期保有条件があります。

数年間保有して、

「ようやく条件を満たしたと思ったら優待内容が変わった」

という可能性もゼロではありません。

そのため私は今回、

株主優待を投資理由の中心にはしていません。

仮に優待がなくなっても、

  • 利益成長
  • 増配
  • 自社株買い
  • 海外事業
  • 資本効率

を理由に持ち続けられるか。

ここが重要だと思います。

⑧ 株式分割だけで株価が上がるわけではない

15分割はかなり大きな株式分割です。

投資単位が下がり、個人投資家が参加しやすくなることはプラスだと思います。

しかし、

分割したから企業価値が15倍になるわけではありません。

保有している株数は15倍になりますが、1株当たりの価格は理論上15分の1になります。

そのため、

「株式分割があるから買えば儲かる」

という考え方はしない方がよいと思います。

分割はあくまで、

長期保有しやすくなった材料

として評価しています。

私が一番見るのは「利益成長と増配が続くか」

結局、東京海上HDを長期保有するうえで最も重要なのは、

今後も利益を成長させ、その利益を配当や自社株買いで株主へ還元できるか

だと思います。

私は今後、

  • 修正純利益
  • 修正ROE
  • 修正EPS
  • 海外事業の利益
  • 配当
  • 自社株買い
  • ESR

を確認していくつもりです。

この数字が順調なら、株価が多少上下しても長期保有を続けます。

逆に、

利益成長が止まる

ROEも低下

増配も止まる

という状態になれば、

「東京海上HDだから安心」

とは考えず、投資判断を見直します。

現時点では、

リスクはあるものの、それ以上に長期で利益と配当を成長させる可能性を評価している

というのが私の考えです。

では最後に、

「東京海上HDは今買いなのか?7株から長期保有はありなのか?」

について、私なりの結論をまとめます。

 

東京海上HDは今買いか?長期保有はありか?私の判断

ここまで東京海上HDについて、

  • 2018年以降の利益成長
  • ROEの大幅改善
  • 継続的な増配
  • 大規模な自社株買い
  • 海外事業の成長
  • 強い資本余力
  • 株式15分割
  • 株主優待新設
  • 現在の株価水準
  • 今後のリスク

を確認してきました。

では結局、

「東京海上HDは今買いなのか?」
「長期保有する価値はあるのか?」

について、私なりの考えをまとめます。

私は「少額なら買い、長期保有はあり」と判断

結論として私は、

現在の株価でも少額なら買い、長期保有もあり

と判断しました。

実際に私は株式分割前に7株購入しています。

分割後は、

7株 × 15 = 105株

となる予定です。

今回の投資金額は約5万円台なので、東京海上HDという大型優良企業に少額から参加できるという点も購入理由の一つです。

私の通常の割安株基準には合っていない

ただし、東京海上HDは私が普段購入している銘柄とは少し違います。

私が通常重視している、

  • PER10倍以下
  • PBR1倍以下
  • 配当利回り3%以上
  • 自己資本比率50%以上

という基準に当てはめると、完全には合格しません。

特にPER約18倍、PBR約1.8倍という水準は、私の普段の感覚では決して安くありません。

そのため、

「割安だから買った」

という銘柄ではありません。

それでも買ったのは、長期の利益成長を評価したから

今回私が基準を少し広げた最大の理由は、

利益・EPS・配当が長期で成長していること

です。

東京海上HDは2018年度以降、

  • 修正純利益が大きく増加
  • 修正ROEは7%台から20%前後へ改善
  • 修正EPSも大幅に成長
  • 配当は継続して増加
  • 自社株買いも積極的

という実績があります。

PER10倍以下でも利益が伸びない会社と、

PER18倍でも利益と配当を増やし続ける会社。

10年という長い期間で考えれば、必ずしも前者の方が良いとは限りません。

東京海上HDについては、

多少高くても利益成長にお金を払う価値がある

と考えました。

長期保有との相性はかなり良いと思う

私は今回の105株について、短期売買する予定はありません。

むしろ、

配当を受け取りながら数年単位で保有

するつもりです。

東京海上HDは、現在の配当利回りだけを見ると約3%台です。

決して突出した高配当株ではありません。

しかし、今後も増配が続けば、私が今回購入した価格に対する配当利回りは徐々に上昇していきます。

例えば、10年後に配当が大きく増えていれば、

購入時点では3%だった利回りが、取得価格ベースでは5%、6%と高くなる可能性

もあります。

私はそこに期待しています。

株主優待は「おまけ」として考える

今回新設された株主優待も魅力です。

分割後105株になるため、長期保有条件を満たせば将来的に優待対象となります。

ただし私は、

優待があるから東京海上HDを買った

わけではありません。

仮に将来優待制度が廃止されたとしても、

  • 利益成長
  • 増配
  • 自社株買い
  • 海外事業
  • 高いROE

が維持されているのであれば、保有を続けるつもりです。

優待は、

長期保有した結果として付いてくる追加メリット

くらいに考えています。

今の価格で大量に買うつもりはない

東京海上HDを評価している一方で、

現在の株価で大量に買うつもりはありません。

PER約18倍という水準には、それなりの成長期待がすでに織り込まれています。

そのため、

  • 大規模自然災害
  • 海外保険事業の悪化
  • 為替変動
  • 株式市場全体の下落
  • 利益成長の鈍化

などが起これば、株価が大きく下がる可能性があります。

今回私は約5万円だけ投資し、

まず長期保有ポジションを作る

という形にしました。

今後大きく下落して配当利回りやPERがさらに魅力的になれば、その時に買い増しを検討します。

私が買い増しを考える条件

今後、次のような状況になれば買い増しを考えたいと思います。

① 株価が大きく下落する

会社の成長シナリオが崩れていないのに市場全体の下落などで株価だけが下がった場合は、買い増し候補です。

② 増配が継続する

利益成長とともに配当が増え続ければ、長期保有する魅力はさらに高まります。

③ 修正EPS・修正ROEが高水準を維持する

ROE20%前後を維持しながらEPSが成長していけば、現在のPBRやPERにも一定の根拠があると考えられます。

④ 海外事業が引き続き成長する

海外保険が安定して利益を伸ばせれば、国内市場だけに依存しない強みがさらに大きくなります。

逆に長期保有を見直す条件

長期保有予定ですが、何があっても永久保有するわけではありません。

私なら、

  • 修正純利益が数年にわたり減少
  • ROEが大きく低下
  • 増配が止まり減配へ転じる
  • 海外事業で大きな失敗
  • ESRが大幅に悪化

といった状況になれば、投資判断を見直します。

企業名だけを見て、

「東京海上だから安心」

とは考えないようにしたいです。

私の最終評価

現在の東京海上HDについて、私の判断をまとめると、

少額購入:あり

分割前7株→分割後105株:かなり良い買い方だと思う

現在価格で大量購入:しない

大きく下落した場合:買い増しを検討

長期保有:あり

です。

東京海上HDは、私が普段探している、

「PER・PBRの低い割安株」

とは違います。

むしろ、

「多少高くても、利益成長・増配・高い資本効率を長期で買う銘柄」

だと考えています。

今回の7株購入は、

割安株投資の基準を捨てたのではなく、優良企業に限って少額から例外を認めた投資

という位置付けです。

分割後105株を保有し、配当を受け取りながら東京海上HDが今後も利益と配当を成長させられるのか。

私は長期で見守っていきたいと思います。

 

まとめ|東京海上HDは「割安株」ではなく「長期で育てる優良株」

今回は、東京海上ホールディングス(8766)について、2018年まで遡って業績や株主還元、資本効率、海外事業、株式分割、株主優待などを確認してきました。

最後に、ポイントを整理します。

東京海上HDの良いところ

私が評価しているのは、

  • 修正純利益が長期で大きく成長
  • 修正ROEが7%台から20%前後まで改善
  • 修正EPSも大幅に増加
  • 継続的な増配
  • 大規模な自社株買い
  • 海外事業が利益の大きな柱に成長
  • ESRが高く、保険会社として資本余力が強い
  • 株式15分割で個人投資家も買いやすくなる
  • 長期保有を前提とした株主優待が新設

という点です。

特に私は、

利益成長・増配・自社株買いが同時に続いている

ところを高く評価しています。

一方で注意したい点

もちろん、良い材料ばかりではありません。

  • PERは私の基準より高い
  • PBRも1倍を大きく上回る
  • 株価はすでにかなり上昇している
  • 自然災害による保険金支払いリスク
  • 海外保険の損害率悪化
  • 為替変動
  • 海外M&Aの失敗
  • 高いROEが今後も続く保証はない
  • 株主優待は将来変更される可能性がある

などは注意しておきたいポイントです。

そのため私は、

「東京海上だから何があっても安心」

とは考えていません。

今後も利益・ROE・配当・資本余力を確認しながら保有するつもりです。

こんな人には向いていると思う

東京海上HDは、

  • 短期売買より長期保有を考えている
  • 配当だけでなく増配も重視したい
  • 自社株買いに積極的な会社を持ちたい
  • 国内だけでなく海外成長も期待したい
  • 少し割高でも優良企業を長く持ちたい
  • 株主優待はおまけとして考えられる

という方には比較的向いていると思います。

逆に、

  • PER10倍以下でないと買いたくない
  • PBR1倍以下を絶対条件にしている
  • 今すぐ高い配当利回りが欲しい
  • 短期間で大きな値上がりを狙いたい

という方には、あまり向いていないかもしれません。

私は7株だけ購入しました

今回、私は株式分割前に7株購入しました。

分割後は105株となる予定です。

東京海上HDは決して割安株とは言えません。

そのため、現在の価格で大きな金額を投資するのではなく、

まず約5万円台だけ投資して長期保有ポジションを作る

という判断をしました。

この程度の投資金額であれば、今後株価が下落した場合でも追加購入しやすいです。

一方で、利益成長や増配が続けば、その恩恵を長期で受けることができます。

私が今後確認するポイント

長期保有するうえで特に確認したいのは、

  • 修正純利益の成長
  • 修正EPS
  • 修正ROE
  • 海外事業の利益
  • 増配の継続
  • 自社株買い
  • ESRの推移

です。

このあたりが今後も順調であれば、多少株価が上下しても保有を続ける予定です。

逆に、

利益成長が止まり、ROEが大きく低下し、増配も止まるようであれば、投資判断を見直します。

私の現在の評価

東京海上HDについて、私の現在の判断は、

少額購入:あり

株式分割前7株→分割後105株:長期保有予定

現在価格で大量購入:しない

大きく下落した場合:買い増しを検討

長期保有:あり

です。

東京海上HDは、

「安いから買う銘柄」ではありません。

私にとっては、

「多少高くても、利益成長・増配・高い資本効率を長期で買う銘柄」

です。

普段の割安株投資とは少し違いますが、だからこそ今回は、

優良企業に限って少額から例外的に保有する

という形を選びました。

分割後105株を保有し、配当を受け取りながら、東京海上HDが今後も利益と配当を成長させていけるか。

私は長期で見守っていきたいと思います。

※本記事は個人的な投資判断をまとめたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

ABOUT ME
マッスルトレーダーベイマックス
プライム企業で34年勤務(設備系管理職) 筋トレをこよなく愛するサラリーマン 2010年から株式投資を開始し、配当と株主優待を中心に多数保有 年間1000万円の配当収入を目標に、仕事と投資の両立を実践中 元現場管理のリアルな視点で、投資にも「地に足の着いた考え方」を持ち込みたいと考えています 。 保有資格 FP3級