前回の移動平均線とはまた違った、相場観がわかる方法があります
それが一目均衡表
違った角度の株価の値動きから見えるものは一体何なのか?
知っていて損はないハズ!?
Contents
一目均衡表とは
株価の値動きに時間・波動・値幅を取り入れてチャートを作ることにより、相場の上げどまり・下げどまり・転換時期などを判定するために開発されました
作成者は、細田悟一(ペンネーム 一目山人)
次にどんなものか見てみましょう
5本の線と雲から構成
基準線・・・・・当日から過去26日間の高値と安値の中間値
転換線・・・・・当日から過去9日間の高値と安値の中間値
遅行スパン・・・当日の終値を26日前に記入したもの
先行スパン1・・基準線と転換線の中間値を当日から26日先に置いたもの
先行スパン2・・当日から過去52日間の高値と安値の中間値を25日先に置いたもの
そして「雲」と言われるものは、先行スパン1と2に囲まれた部分をいいます
※転換線は9日につき「短期」、基準線は26日につき「中期」の動きと考えればいいと思います
移動平均線と異なるところは各終値を足した平均値ではなく、一定期間の高値と安値の中間点を求めているところです
一目均衡表でトレードするには
ここでは大きく3つあります
1.転換線と基準線を利用
転換線が基準線を下から上へ抜けるとき、上昇トレンド「買いのサイン」、逆に上から下へ抜けるときは、下降トレンド「売りのサイン」と判断とします
ん、
これって移動平均線で聞いたことないですか?
そうです!
あの時は上抜けをゴールデンクロス、下抜けをデッドクロスといいました
今回の場合は上抜けを「好転」、下抜けを「逆転」と呼びます
ここで注意すること
2本の線が単純に交わるのではなく、転換線がしっかりと上へ抜いて基準線も上へ向かないと「買いのサイン」とは言えないことです
(売りの場合は逆に転換線が下へ抜いて、基準線も下へ向きます)
2.雲を利用
先行スパン1と2の間で作られた「雲」、その上または下に存在するローソク足で判断します
雲の上にローソク足がある場合、上昇トレンド
雲の下にローソク足がある場合、下降トレンド
と言われています
ここで注目したいのは「雲の厚さ」
これが抵抗線となり、ローソク足が雲に近づけば上へと跳ね返され反発ることが多いのがひとつの特徴
逆に雲が薄くなると抜けやすくなるため、トレンドの変わり目とも言われています
ただし雲の厚さに関係なくファンダメンタルズが悪くなる等、抜けるときはスーッと抜けるため参考程度としましょうね
3.遅行スパンを利用
これは簡単
遅行スパンは26日前の株価でしたね
これがローソク足の下にあると、買った人がまだたくさんいてるため「買い優勢」と予想するんですよ!
以上3つになります
そしてこの3つが上向きになると、
三役好転と言われ強気相場と判断しやすいのも要チェックですね
波動
一目均衡表には大きく5つの波動があります
上げ相場
上げて下げる相場
上げて下げて上げる
時間経過とともに高値は切り下げ、安値は切り上がる
時間経過とともに高値は切り上がり、安値は切り下がる
以上の5つの波動から今後の動きを推測するんですねぇ~
※実際そうなるかはわかりませんが・・・
まとめ
時間論・波動論・値幅観測論の3つから構成されたものが一目均衡表
移動平均線は平均値、これは高値と安値の中間点で作られている
構成は5本の線(基準線・転換線・遅行線・先行スパン1・先行スパン2)と雲
トレードで利用するには下記の3つ
・基準線と転換線
・雲
・遅行線
波動には5種類あり(I・V・N・P・Y)
「これだけ」に頼ったトレードは危険ですが、ファンダメンタルズ分析と絡めて活用すれば面白いトレードができるかもしれませんね