河西工業(7256)から、2020年8月31日に個人投資家へ残念なお知らせ
株主優待の廃止が発表されました。
投資である以上さけて通れないひとつ
個人投資家がこんな銘柄をつかまないようにするため、
株主優待廃止といった残念なお知らせを発表した要因について、私なりに調べてみましたのでよかったら最後まで読んでください。
業績
会社四季報により2015年度分から確認すると

売上高が2016年を最高に横ばい
2020年度の決算では純利益がマイナスとなってしまった。
しかしそこだけを注目するのではなく、2019年度も2018年度と比較して経常利益が約半分へ減少、一株益が半分になっていることからここ数年、商売がうまくいっていないことが推測されます。
続いてキャッシュフロー推移

本業を表す営業キャッシュフローが2016年を最高に下落
2019年度はナント50%減
しかし、投資キャッシュフローは相変わらず130億円程度出て行ってしまいました。
これでは儲かりませんね。
財務

続いて推移
年度 | 自己資本比率 | 利益剰余金 | 有利子負債 |
---|---|---|---|
2016 | 36.0% | 36,172 | 27,480 |
2018 | 42.0% | 46,793 | 22,963 |
2020 | 37.2% | 48,596 | 45,518 |
金庫と言われる自己資本比率は30%台をキープしていたが、有利子負債が増えていることを考慮するといいとはいえない。
株主優待のコスト
最新の会社四季報から株主数を確認すると39,914人
このすべての人が100株権利で株主優待を取得したと仮定
(保有株数および年数によりさらに多くもらえますが、最低限として算出)
株主優待内容 クオカード1000円分
1000円×39914人=3991万円
こうして確認すると、結構な費用がかかっていたんですね!
まとめ

1.業績は「売上高」は横ばいだが、儲けを表す「経常利益」は減少。詳細は2019年に前年比2割減、2020年度に至っては50%以上減少となってしまった。
2.財務は自己資本比率が30%台につき、いいとは言えない状況
3.2020年8月5日に「無配」を発表されたことにより、相当厳しい状況であることが推測される。
4.会社四季報の最新版(6月分)を確認すると、「無配」も、といった予想の記載あり。金融機関から150億円借入や、設備投資を大幅抑制なども書かれていた。
これらを確認していたら、株主優待の廃止が発表されるかもしれない?といった予想はできたかもしれませんね。