トヨタ自動車の株主優待で車両割引やミニカー等がもらえないかと思って検索している人へ。
残念ですが、それらはありません。
そう考えられる理由を私なりに有価証券報告書を参考に分析
そして資金が少ない内は、トヨタ自動車を投資対象におすすめできない理由と、最後にもっといい株の見つけ方を書きました。
Contents
株主優待がない理由(想定)
これはズバリ、その必要性がないから
まずは株主構成を見てください
※トヨタ自動車2020年有価証券報告書から引用
個人投資家は45.8万人とたくさんいます。
仮に1000円/人で株主優待を実施した場合の必要経費を算出すると
45.8万人×1000円=4.58億円
これが2000円であれば約9億円
さらに3000円になると約14億円
これだけの経費をかけて株価を上げる意味は?
中長期で個人投資家を増やすメリットはあるのか?
恐らくないですよね
次は一番の下の項目になっている「所有株式数の割合」を見て欲しい
個人投資家は全体の25.8%
これって少なくないですか?
そうなんですよ、多数の企業がトヨタの株式を保有しているため、個人投資家より影響を与えることが分かりますよね?
だから株主優待はあってもなくても一緒
いや、あってもコストばかりがかかって企業にメリットがないでしょうね
資金が少ない内はトヨタ自動車を投資対象におすすめできない理由
私が考えたところ他にもあると思いますが大きくはこの3つじゃないでしょうか
1.大型株はすぐに身動きが取れなくなる
突然ですが質問です
あなたの投資金額はいくらですか?
ほとんどの人が100万円以下じゃないでしょうか
そこでトヨタ株を購入するなら1単元(100株)で60万円ですよ!
すると残り40万円、いや下手したら手持ちが0円なんてこともありすぐに身動きがとれなくなります。
株価が買値より上がればいいのですが、下がると売れずに持ったまま塩漬けとなりマイナスのまま・・・
個人投資家の多くはこんな感じとなり、株式投資をするんじゃなかったと後悔する人が後を絶ちません
株を買うことは「投資」につきリスク(値動き)があることを忘れてはいけません
じゃあどうするのか
株式投資はできる限り買う銘柄を分散することがおすすめ
例えば、
株価10万円の銘柄を6つ購入したとします。
そこで1つの銘柄が残念ながら倒産して0円になったとしましょう。
しかし、残り5銘柄が同時に倒産する恐れはありませんよね?
そして株価が買ったままであれば50万円と仮定しましょう
この時の資産は
60万円ー10万円=50万円
以上になりますが、株式市場から退場せずに残った銘柄の配当をもらったり、株価上昇の恩恵を受けてマイナスを取り返せるかもしれませんよ!
この説明でピンとこない方には、【分散投資】リスク管理を参照してください
参考までに分散投資を株の格言では
たまごは一つのカゴに盛るな
と言われていますよ
2.株価は景気に左右されやすく大きく変動しやすい
2007年の最高値8350円はサブプライムローン問題前
2008年の最低値2585円はリーマンショック後
これらからわかることは、
業績悪化やコンプライアンス違反など、その企業が問題ではないんですよ!
世界の景気が悪くなる→お金が回らない→車を買わない→業績が悪くなる
こんな感じで景気に流されて株価は下落してしまうことがあるんですね
2018年もいいスタートを切ったのですが、円高やアメリカさんの問題により年末は大きく下げてしまったのは記憶に新しい 汗
3.投機の対象銘柄と考えられるものはさける
株式投資は投資家が大切なお金を企業に投資して、その見返りに利益の一部を投資家へ還元して両者がwin-winの関係を築くのが目的ではないでしょうか?
しかし一部の投機家などにより「自分さえ儲かればok」といったマネーゲームが実際はたくさん行われています。
「空売り」などで株価を暴落させて投資家の不安をあおり、投げ売られ安くなったところを機関投機家が持っていくなど、そんな人を相手に私たちのような個人投資家では太刀打ちできません!
ここはそんな対象のひとつに入っていると考えられます。
夜も寝れなくなるような不安に陥る銘柄の購入を私はおすすめできない
まとめ
株主優待がない理由(想定)
・個人株主数は45.8万人と多いが所有の割合が25.8%と少ない
・1000円/人で株主優待を実施したら約4.58億円と経費が掛かりすぎる
資金が少ない内はトヨタ自動車を投資対象におすすめできない理由
・購入には約60万円!大きい買い物をすると身動きが取れなく
※投資は「分散投資」が基本、一点買いはやめましょう
・景気に左右されやすい
この企業自体に問題はまずないでしょう
しかし自動車銘柄は景気敏感株とも呼ばれ、円高や景気で株価は大きく振れてしまうことを覚えておきたい
投機の対象銘柄と考えられるものはさけましょう
以上で解説は終わりますが、
実はほかにも株主優待銘柄に興味はあったものの、始め方や権利獲得の流れが分からない方へこちらに詳しく1ページでまとめました
お待たせしました!
最後に、もっといい株の見つけ方
こえはズバリ、割安株を言います
分散投資では必須
そんな割安な株を見分けるには3つの指標を知っておけば色々と見つけることが出来ます!