無配にはやっぱり理由あり
今回は近鉄百貨店を例になぜそうなるのか私なりに調べた結果を掲載
従って今回は
・なぜ株価に元気がないのか
・このような銘柄を掴まないための見分け方
これらを考えてみました
Contents
近鉄百貨店について
大阪市阿倍野区に本社をかまえ、あべのハルカスを筆頭に合計10店を展開
業績
単位(百万円)1株は円
業績 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益 1株配当
14.2 277,066 3,068 2,493 969 2,4 0
15.2 279,904 3,851 2,635 ▲2,051 ▲5,1 0
16.2 270,774 3,085 2,535 1,054 2,6 0
17.2 266,477 3,062 2,698 1,715 4,3 0
18.2 264,000 2,700 1,900 1,400 3,5 0
※18.2は予定
財務
総資産 137,079
自己資本 28,751
自己資本比率 21.0%
資本金 15,000
利益剰余金 3,843
有利子負債 26,145
指標
PER 90
PBR 4.63
ROE 3.8%
ROA 0.8%
株主優待内容
1000株以上の保有で下記のものが2・8月にもらえます
買い物優待カード(10%OFF ただし食料品等は5%一部除外あり)
自店レストラン街優待券(5%割引 5枚)
近鉄文化サロン入会金無料券1枚
志摩スペイン村パルケエスパーニャパスポート優待券(約20%割引 2枚)
「ひまわりの湯」優待券(約30%割引 2枚)
ゴルフ場(6ケ所)優待券各1枚
都ホテル&リゾーツ宿泊優待券(基本室料30%割引)5枚
同上婚礼優待券(披露宴の飲食10%割引)1枚
近畿ニッポンレンタカー料金割引券(10%割引 2枚)
「近鉄パーキング・ビル」「近鉄南駐車場」無料駐車1時間延長券2枚
「あべのハルカス ハルカス300」展望台入場優待券(大人200円・その他100円割引 2枚)
自店オリジナルエコバック引換券1枚(2月のみ)
同業種の参考データ
三越伊勢丹HD3099
PER 35.87
PBR 0.83
配当 12円(1.02%)
株主優待 株主優待カード(10%割引)
J.フロント リティング3086
PER 15.51
PBR 0.99
配当 32円(2.09%)
株主優待 株主優待カード(10%割引)など
エイチ・ツー・オー リティング8242
PER 14.98
PBR 0.85
配当 40円(2.26%)
株主優待 株主優待券(10%割引)など
高島屋8233
PER 16.31
PBR 0.84
配当 12円(1.22%)
株主優待 株主優待カード(10%割引)
考察
近鉄百貨店の株価に元気がないのは大きく2つではないでしょうか
①業績が他社と比較して悪い
他社のPERは15倍程度(三越は36倍)であり、6倍の開きあり、ここはいかに効率が悪いかわかりますね
②財務が悪い
自己資本比率が21%は低いためPBRが4.63倍は高すぎる
他社は1以下
PER90倍では効率が悪く、財務も借入が多ければ儲かった利益を配当に廻すのは厳しいでしょう
従って無配を継続してしまうんでしょうね
ただし株価が大きく下落しないのにも理由はあります
株主構成
特定株 83.5%(近鉄HLDが63%)
浮動株 5.1%
実はガッチリと固められていて、売られることも少ないんですよね
まとめ
企業は今ある資金でいかに効率よく利益を上げて、株主へ還元することが出来るのか?
わかっているのですが商売ってやっぱり難しい
しかし3ケ月に一度発表される決算を確認すると、良い・悪いの判断はそれなりにできますよね
そこで「割安と思われるもの」、また「今後の成長に期待が持てるもの」を購入すれば「億り人」へと近づくことができるかも??