株価上昇のキッカケのひとつに「株式分割」があり
この分割がなぜ上昇へと導くことができるのか?
基本的には企業、投資家どちらにもメリットが大きいみたい
その詳細を今回は勉強してみましたのでよければご覧ください
Contents
株式分割とは
これまでに発行された株式を文字通り分割すること
ただし、発行株数が増えるだけであって時価総額は変わりません
でも意味もなくやるわけはありませんよね?
じゃあその目的とはなんなのか・・・
買いたい人に買ってもらい、たくさんの人に応援してもらいたい
(株主、特に個人投資家を増やしたい)
これだけではわかりにくいため、例を取って説明したいと思います
例)株価5000円の場合
株価5000円であれば100株購入した場合の費用は
5000円×100株=500000円
個人投資家でこの金額であれば、買うのに少し迷いや戸惑いが生じて積極的に買えないですよね
そこでこれを5分割にすると
5000円÷5×100株=100000円
これなら手が出やすくなり購買意欲もでるんじゃないでしょうか?
続いては分割によるメリットを見てみたいと思います
メリット
ここでは大きく3つ
1.流動性が高くなるため、買いたいときに買えて売りたいときに売れるようになる
目的でも説明しましたが、安価であれば購入しやすいため積極的に買う人が増えます
従って売りたい人も売れる。といった売買が活発になっていくことが期待できるんですねぇ~
2.配当を据え置くことにより既存株主には増配となり好印象を与える
100株で配当10円の株が2分割、そして配当を据え置いた場合
分割により持ち株は200株になる
配当はそのままであるため10円+10円=20円
従って増配と受け取れる(しかも2倍)
3.株価が上昇しやすくなるため、時価総額が増えることに期待できる
株式分割を発表するとたくさんの人に期待されるため、分割前から多くの銘柄は上昇します
さらに安価で新たに買う人も増えるとさらに株価上昇といった流れができます
参考までに最近の銘柄(FFRI 3692)を見てみると
このチャートは1対4の分割発表後の株価によるチャートです
※()内は4分割後の株価を示します
2014年9月東証マザースへ上場
公募・売出価格1450円(362.5円)
初値4010円(1002.5円)
同年11月13日の引けに、12月5日を基準日として1対4の株式分割を発表
すると翌日14920円(3730円)まで上昇
そして分割後も上げにあげて最大18500円
もしもIPOが当たり18500円で売り抜けたとしたら
18500×4×100ー1450×100=7255000円
ナント700万円からのキャピタルゲインをゲットしていたんですね!
あと有名どころではYAHOOかな
13回の株式分割を実施
もしも最初から1株だけもっていたとしたら・・・
819200株保有することになるそうですよ
売らずに配当だけでもたくさんもらえますね
これまでいいことづくめの株式分割
でもね、デメリットもあるんですよ
デメリット
株主数が増えるため、事務処理等の負担や経費が増加となる
たったこれだけ、それ以外は特に見当たりません
その他、
株式分割を決めるのは、会社の取締役会で決議される
株式分割による株主の手続きは一切なし、基準日を超えると自動で分割される
昔は「株式分割」が発表されると株不足や異常に株価が上昇したため、2005年3月に「1対5以上の株式分割は自粛するように」といったお達しがでている
ここまで読んでいると、いいことたくさんの株式分割
従って積極的に買って儲けたいがどれも上がるとは限らない・・・
じゃあどんなところの株式分割がねらい目か?
株式分割により上昇する傾向の銘柄
成長性が高く今後も期待できて、株価はまだ天井を付けていないと考えられる銘柄
ではないでしょうか?
銘柄を振り返ると
YAHOO、ライブドア、ミクシィ、コロプラ、サイバーダイン等々
有名どころが多いですね
まとめ
株式分割は文字通り、2つや3つに分割することをいう
目的はたくさんの人に買ってもらい、その企業を応援してもらいたい
流動性を増やして売買をしやすくする
株価上昇、時価総額増加に期待できる
分割による狙い目の銘柄は
「成長性が高く今後も期待できて、株価はまだ天井をつけていないとかんがえられるもの」