株主優待から投資を始めたくて色々と知りたくなったあなたへ。
仕組みやメリット・デメリットから権利発生と受け取り方までを投資初心者向けに解説。
そして少しの工夫で優待を複数獲得する技など誰でもでもわかる1ページ。
私はこれまで100個以上の株主優待品をGETして、今でも普段の生活費を安く抑えたり株主限定品などをもらって、資産を増やす一つの手法としてすごく重宝していますよ!
Contents
株主優待について
企業が株主へ感謝の気持ちを込めて配当以外に
金券・割引券・自社製品などを別途送ることをいいます
※上場企業の内、1000社以上が株主優待制度を実施中
いわゆる「グリコのおまけ」みたいなものですね 笑
しかしこれをあなどってはいけません!
メリット多く、デメリットは少なくほとんどないことを知って欲しい。
メリット
1.株主数が増えて株価が下落しにくい
・個人投資家は損切りを嫌うため、株価が買値以下となっても保有していることが多い
・株主優待品取得を目的に保有している人もたくさんいてるから持ったまま売らない
以上により、結果として株価が下がりにくいのは想像がつきますね。
※日本マクドナルド、すかいらーくやイートアンド(大阪王将)など超人気のある銘柄は、個人投資家が株主構成の90%を占めているため、中々株価は下がりません。
さらに株主数を増やす目的でこの制度を導入する企業もあります。
その理由は、「東証1部などへの市場変更を狙っている」と予想できる銘柄
上記条件のひとつに株主数2200名以上があります。
従って、東証2部の銘柄が新設株主優待を発表して、株主数が2200名未満の場合、東証1部を狙っているかもしれません。
うまく先回り買いができると
・市場変更時の株価上昇によるキャピタルゲイン
・株主優待品
2つを同時に美味しく獲得できるチャンスがあることを頭の中にしっかりと入れて欲しい!
2.利回りが良くなる
配当だけなら3%ぐらいの企業もそんなにないのではないでしょうか?
しかし配当と株主優待品を足した総合利回りは5%、いや10%超なんてものも中にはあります。
これを割安株と判断して購入できた時のうれしさはたまらない!
だから株主優待のある株式投資がやめられない
3.企業の宣伝になり、売上アップが見込める?
自社製品を株主優待品として株主へ送れば、安価で宣伝にもなり一石二鳥となる
すると売上アップ、そして株価もアップするんじゃないかなぁ?
デメリット
1.信用取引での権利取得は不可!現物取引のみもらえます
2.外国人投資家や海外に住んでいる人はもらえない
3.日本独特の制度であり、海外にはほとんどこれが存在しない
※外国株はどこも下値不安がありそうですね
4.ある日、突然廃止や改悪をして株価が暴落することがある
ここで気になるのは4だけ
この制度は義務でないため、突然の廃止や改悪を発表する企業もあります。
ただしこれにも傾向あり
・業績が数年続いて悪い(売上高が年々減少)
・財務が悪い(自己資本比率が低い、有利子負債が多いなど)
・無配の会社
など、財務が悪く無配へと転落する企業を見分ける方法は【損しない株の見極め】見て買わないよう未然に防いでほしい。
以上より、私は財務が悪い、特に無配で株主優待のある銘柄はオススメできません。
権利を獲得して受け取るには
その銘柄の権利付最終日までに証券会社で株式を必要単元数購入する。
これだけで株主優待をもらえる権利が発生(ほとんどの会社は100株を購入)
その後、あなたはまったく何もしなくても、権利月最終日から2~3ケ月経過すると企業名義で株主優待品が証券会社で登録した宛先へ送られてきます。
ここで面白いのは
銀行などで半年や1年など長期で貯金するのとは異なり、権利付最終日といった1日だけ株式を保有しても権利があることです!
しかし気を付けることもあります。
注意点
ここでは下記の2点に注意してください。
1.株主優待の権利をもらえる日を間違えないで!
これは「権利確定日」ではなく、「権利付最終日」までに購入することに気を付けてください。
※権利付最終日は権利確定日の2営業日前になります。
うぅ~ん、これではちょっとわかりにくと思われますので例にとって見てみましょう。
例)トリドールホールディングス 2019年9月30日権利確定日の場合
権利付最終日 26日
権利確定日 30日
※土日祝日は営業日に含まれません
この場合、9月26日に買い付けができればいいのです。
しかしこれを見ても自信がなく、権利付最終日を間違えたくない人は
SBI証券で気になる銘柄で確認をするとわかりやすいのでオススメ。
どのようなものか、ちょっと覗いてみましょう。
まずは個別銘柄を表示してください
ナビゲーションバーの「株主優待」をクリックしましょう。
バッチリと、権利付最終日が一目でわかるように記載されてました。
※株主優待内容詳細や権利取得に必要な株数も記載されていますね。
2.1人に1つの権利しかもらえません
ある銘柄の優待品が欲しいからといって、1人で証券会社を2社以上に分けて株式をそれぞれ100株ずつ保有しても権利はひとつ。
例)セブ602製菓 権利必要株数が100株の場合
A証券にてセブ602製菓を100株保有
B証券にてセブ602製菓を100株保有
それぞれの会社で必要株数を保有しても、残念ながらダメ 汗
これは証券会社があなたに代わって「セブ602製菓」の証券を買い付けただけであって、実際は証券保管振替機構(ほふり)が管理しています。
そこでAさんは「セブ602製菓の証券を200株保有しています」とカウントされてしまい、100株分の権利しかもらえないことになるんですねぇ~。
しかし、ちょっと待ってください!
同じ会社から複数の株主優待をもらう効果的な方法が実はあるんです。
その方法とは?
家族などに協力してもらい、権利を複数保有しましょう。
一人にひとつなら、複数の人で最低必要株数を保有。
すなわち、家族みんなで証券口座(未成年でもok)を開設して、それぞれが欲しい会社の株式を必要株数保有すればいいんですよ!
※未成年が口座を開設できる証券会社は限られていますが、 SBI証券 であれば可能です。
例)3人家族なら3人がそれぞれ必要株数を保有
たったこれだけ
株式投資に消極的な人も多いと思いますが、これなら家族の理解を得やすく投資を始めやすいのではないでしょうか?
子供など未成年でも合わせて口座開設ができる証券会社なら
さぁ次はそんな気になる株主優待品のある銘柄探し方法とは?
探し方
色々とありますが、お金をかけずに株主優待銘柄を発見する方法は大きく2つ!。
1.証券会社の株主優待情報検索を利用
たくさんある証券会社もそれぞれ独自の検索機能を有しています。
しかし、その中でも私はSBI証券こちらが特に操作性がわかりやすく見やすいため、まだ知らない人には一度見てもらいたい。
ログインするとすぐに画面左中央付近に表れる「株主優待で探す」をクリック。
すると下記のような画面が表示されます。
優待内容別(食料、金券、旅行、宿泊、ファッションなど)
月別
金額別
これらがクリックひとつですぐに表示されます。
気になる費用(口座開設・維持費用)はすべて無料
従って取引がなければお金は一切かかりません。
2.インターネット検索
キーワードを”株主優待ブログ”と入力してください。
すると、たくさんの有名ブロガーさんがヒットして色々と興味深いものが見つかると思います。
私が参考にさせていただいているところは、大きくこの4つ。
その他にもたくさんのブロガーさんがおられますので検索してみてください。
お得と思われる購入判断の目安は総合利回り5%以上
「配当」と「株主優待品」を合わせて、株価で割ったものを総合利回りいいます。
これが5%以上ある銘柄を保有していれば、株価が10%下落しても2年で取り戻せるなぁ~
など心に余裕が出て投資に取り組めます。
そんな気になる総合利回りの算出方法はこちら
例)株価2000円 配当60円 株主優待品の価値3000円相当 権利獲得は100株
(配当+株主優待品)÷株価
(60円×100株+3000円)÷2000円×100株
9000円÷200000=0.045=4.5%
まとめ
株主優待とは
・会社が株主へ感謝の気持ちを込めて配当以外にお礼の品を送ること
効果的な投資法
・同じ銘柄を複数欲しい場合、家族名義で最低単元保有する・
・東証2部で新設株主優待が発表された時の株主数が2200名の場合、東証1部への市場変更を狙っている可能性あり。
権利を獲得して優待品を受け取るには
・権利確定日ではなく、権利付最終日に必要株式数を保有するだけ(あとはほったらかしでも優待品が送られてきます)
メリット
・株主数が増えて株価が下落や企業買収を抑制できる
・優待品を含めると総合利回りが良くなる
・自社商品であればその企業の宣伝にもなる
デメリット
・信用取引での取得は不可、現物取引のみもらえる
・外国人投資家や海外に住んでいる人はもらえない
・日本独特の制度であり海外には存在しない
・ある日、突然廃止や改悪をして株価が暴落する恐れあり
これらをふまえて株主優待について私が思うことは
企業と株主それぞれに、メリット多くデメリットが少ないうれしい制度
ではないでしょうか?
しかし証券口座を持っていなければ話になりません
まだ持っていない人は口座開設から始めましょう。
以上により、投資初心者や株価下落に不安のある人にオススメできる投資と私は思います。
株主優待を理解したら次は「クロス取引」や「つなぎ売り」に挑戦すると面白いかも
これは少しの経費であなたが欲しいと思う株主優待を獲得する方法です。
最後に、株主優待品の取得に没頭した時に思い出してほしいこの言葉。
株式投資はなぜ始めたのですか?
株主優待をもらうため??
違いますよね、あなたの資産を増やすためですよね???
従って株主優待品につられて株式を購入するのはやめましょう。
株は安い時に買うのですが、それの見分け方が分からずお悩みの方にはこちらも合わせて読んで欲しい
参照してお宝銘柄を発見して資産を増やすお手伝いができたのなら私はうれしいな。