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先日、サイオス(3744)が株主優待の新設を発表しました。市場では優待ニュースとして注目されやすい内容ですが、実際の中身を確認したところ、現時点では「すぐに買いとは言えない」という結論になりました。本記事ではその理由を整理します。
優待発表の概要
- 発表日:2025年11月6日
- 権利確定月:12月
- 優待内容:当社オリジナルカタログ(2000円相当)
- 必要株数:200株
- 長期保有条件:なし
一見すると個人投資家にとって魅力のある内容に見えますが、優待だけで判断してしまうと実質利回りが想定より低くなる可能性があります。
一見“良さそう”に見えるポイント
- 個人投資家向けを意識した内容の優待(カタログギフトなので)
- 200株ですが、投資額は11万円程度と他の銘柄と比較してハードルが低い
ここまではポジティブ要素です。ここからは「買いではない」と判断した具体的な理由を示します。
私が「買いとは言えない」と判断した理由
- 割安株の判断
PER18.5倍 PBR3.14倍
これは私の判断基準から大きく乖離している(特にPBR)
以上により私はNG - 業績からの判断
2023年から2024年にかけて業績は1.2倍程度upしたが、その後は横ばい
過去に業績がマイナスへ転落しているところはいただけない
以上により私はNG - 財務面からの判断
自己資本比率20.3%はすごく低いと判断。
配当は無配
以上により私はNG - 総合利回りからの判断
優待(2000円)+配当(0円)で総合利回り1.8%と目安の総合利回りを大きく下回る
しかも無配となれば私は投資対象外としている
以上により私はNG
こうなれば再検討したいポイント
- 次回(もしくは来期)以降の決算で増収・増益が見込めることが確認できたとき
- 配当が復配されかつ、配当利回りが3%以上となったとき
- 自己資本比率が50%以上となったとき
優待新設そのものはポジティブなニュースなので、すぐに外すのではなく「監視リストに入れておく」スタンスが現実的です。
まとめ
今回の優待新設は、表面的には魅力的に映る内容でした。いっぽうで、割安度・業績の伸び・財務面・総合利回りを合わせて見ると、現時点では「今すぐ買いたい水準」ではないと私は判断しました。優待銘柄は“内容だけで飛びつかない”ことが大切です。
※本記事は筆者の個人的な見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載内容を参考に行った投資行動の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。投資判断は必ずご自身の責任でお願いいたします。
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