「株を買ったのに、ちょっと上がっただけですぐ売ってしまった…」
「そのあとさらに上がってて、めちゃくちゃ後悔した…」
──そんな経験、ありませんか?
株式投資では「買うタイミング」以上に、
“持ち続ける勇気”=ガマンと度胸が大事と言われます。
実際、プロの投資家や成功者の多くが「何もしないで持っていた人が一番得をした」と語っています。
でも、初心者ほど「少しの利益で利確してしまう」「ちょっと下がると怖くて売ってしまう」もの。
このブログでは、
-
なぜガマンができないのか?
-
売ってしまって後悔するパターンとは?
-
「ガマンと度胸」を身につける考え方と習慣
を、投資初心者にもわかりやすく解説します。
焦って売って後悔する前に、この記事で“株を持ち続ける力”を育ててみませんか?
① なぜ初心者ほど「すぐ売ってしまう」のか?
株を始めたばかりの頃は、たった数%の値動きでも大きく感じてしまうものです。
「+3%の含み益が出たから、今のうちに売っておこう」
「少し下がってきた…このまま下がったら怖いから手放そう」
──そんなふうに、株価の変動に心がついていかず、すぐに売ってしまう人は少なくありません。
初心者が早売りしてしまう主な原因は、以下のような心理が影響しています。
✅ 損をしたくない「プロスペクト理論」
人は利益よりも損失の方が強く印象に残ると言われています。
このため、少しでも利益が出ると「早く確定したい」という気持ちが働き、
逆に損失が出ていると「まだ戻るかも」と手放せなくなる傾向があります。
✅ SNSや株価アプリで「焦り」が加速する
毎日のようにSNSで「今日は○○がストップ高!」「爆益!」といった投稿を見ていると、
自分も早く利益を確定しなければ…という謎のプレッシャーに追われます。
また、株価アプリで毎日何度もチェックすることで、
少しの値動きでも「やばい」「もう売ろうかな」と不安が大きくなってしまいます。
✅ 長期目線を持てる“根拠”がない
「なぜこの銘柄を買ったのか?」
「いつ売るつもりなのか?」
明確なルールや根拠がないと、不安になった瞬間に**“感情が判断を支配”**してしまいます。
✅ 結果:利確が早すぎて利益が伸びない
初心者の中には「勝率は高いけど、トータルでは利益が増えていない」という方も多いはず。
これは、小さな利益で満足してすぐ売る一方、大きな上昇を取り逃しているためです。
☑ ポイント
株式投資で大切なのは「買った後の行動」その場の感情に流されず、自分の“考え”を持てるかどうかが明暗を分けます。
② 「すぐ売って後悔する」あるあるパターン
株を買ったときは「この銘柄は長く持ってもいいかな」と思っていたはずなのに、
数日後には含み益が出たことで「今売れば勝ち逃げできるかも」と売却──
でもその後、株価がぐんぐん上昇していき、「あのまま持っていれば…」と後悔。
株式投資を続けていると、誰もが一度は経験するこのパターン。
ここでは、初心者にありがちな「売って後悔した」ケースを紹介します。
❶ 売った直後に株価が急騰した
もっとも多いパターンです。
たとえば1000円で買った銘柄が1050円になったので「+5%なら十分」と売ったら、
翌日には1100円、数週間後には1200円を突破…
「なんであのとき売ってしまったんだ…」と、
利確したはずなのに気持ちが沈むことがあります。
❷ 配当・優待の権利日直前に手放してしまった
「もう上がらないかも」と感じて権利落ち前に売却した結果、
あと数日待てば配当や株主優待をもらえたというケース。
特に株主優待は、初心者が投資を楽しみに変える大きな要素。
「優待もらえたのに…」という後悔は意外とダメージが大きいです。
❸ 短期の値動きに振り回されてしまった
企業の本質的な価値(業績・財務・将来性)は変わっていないのに、
日々の値動きに一喜一憂して「なんとなく不安だから」と売却。
こうした**“根拠のない売り”**は、たいてい後で後悔する結果に。
❹ 利確したあとに高値で買い直してしまう
一度売った後に「やっぱり上がりそうだ」と思って買い直すと、
以前より高値でエントリーしてしまうことも。
こうなると利益が出づらくなるどころか、「損切りの判断」がさらに難しくなります。
✅ まとめ:早売りは「安心感」と引き換えに“成長のチャンス”を手放す
「少しの利益でも確定すれば損しない」
そう思って売るのは確かに悪いことではありません。
ですが、そのたびに「本当はもっと伸びる銘柄だったのでは?」と後悔してしまうと、
いつまでも**“自信を持って保有する力(=握力)”**が育たなくなります。
③ 「ガマンと度胸」がある人はどこが違うのか?
株式投資における“ガマン”とは、ただ単に我慢強く持ち続けることではありません。
“度胸”とは、無謀な勝負をする勇気ではありません。
実際にガマン力と度胸を持つ投資家たちは、
**「確信を持って持ち続ける力」と「売らないためのルール」**を備えています。
ここでは、そんな“強い握力”を持つ投資家の特徴をいくつかご紹介します。
❶ 自分なりの「売らない基準」を決めている
初心者は「なんとなく下がりそう」「そろそろ利益確定したほうがいいかも…」というあいまいな理由で売却してしまいがち。
一方、経験者は
「○○%の含み益が出るまでは売らない」
「業績に異変がない限りは持ち続ける」
「次の決算までは様子を見る」
など、自分なりの明確なルールを設けてブレません。
❷ 日々の株価に一喜一憂しない
ガマン力のある人は、株価アプリを一日に何十回も開きません。
短期の値動きではなく、**「企業の成長」や「財務状況」**を重視して投資しているため、
一時的な株価下落にも過剰反応せずに落ち着いて対応できます。
❸ “安心して持てる銘柄”しか買っていない
そもそも「ちょっと下がると怖くなる銘柄」=
自分が納得していないまま買ってしまった銘柄かもしれません。
度胸のある人ほど、「この会社は信頼できる」と思える根拠(=業績・財務・配当実績・将来性など)を持って投資しています。
だからこそ、多少の上下にも動じません。
❹ 「大きく勝つより、長く残る」を重視している
株で成功するには、短期間の“勝負”よりも
「退場せずに市場に残り続ける」ことの方が大切です。
ガマンと度胸のある人は、このことを深く理解しているため、
無理な売買に走らず、**“勝たなくても負けない投資”**を意識しているのです。
✅ ポイント:
ガマンと度胸とは、「根性」ではなく「準備とルール」の積み重ね。
握力の強い投資家は、“何があってもブレない自分軸”を持っているのです。
④ 長期投資でガマンを続けた成功パターンとは?
「売って後悔した」という失敗談は多いですが、
反対に**“持ち続けて良かった”という成功体験**もたくさんあります。
株式投資は“持つ勇気”“待つ余裕”を持てた人にこそ、
大きな果実をもたらしてくれるのです。
ここでは、ガマンを続けたことで成功につながった実例をご紹介します。
❶ 【成功例1】コロナショックを乗り越えた「良品計画(7453)」
筆者自身の実体験です。
コロナショックで客足が激減し、良品計画の株価は2022年7月に1094円まで下落しました。
ところが外出制限が緩和されると、私は実際に店舗へ足を運び、
売り場に人が戻ってきていること、商品が順調に売れていることを自分の目で確認。
「これは回復する」と確信し、そのまま保有を継続。
さらにその後、以下のような好材料が続出:
-
株主優待の新設
-
中国市場での高い人気と業績回復
-
株式分割(1対2)の発表
結果として、保有株は株価上昇+分割で実質2倍に。
私は100株を利益確定で売却し、残りの100株は“原資ゼロ”で配当と優待をもらい続けられる状態になりました。
❷ 【成功例2】暴落時でも売らなかった銘柄が回復
コロナショックや地政学リスクなど、
短期的には株価が大きく下がる場面はあります。
しかし、“良い銘柄”であれば、
時間とともに回復し、元の株価以上になることも。
「一時は含み損だったけど、何もしなくて正解だった」と感じる瞬間です。
✅ 結論:株の世界で報われるのは、“待てた人”である
売ってしまった後で、「あのとき我慢していれば…」と悔やむことはあっても、
“ガマンしたことで後悔する”という話は滅多にありません。
もちろん、すべての銘柄が回復・上昇するわけではありませんが、
少なくとも「売らない」という選択肢が、
大きな利益を生む可能性を残してくれるのです。
実際、株式投資で大きく資産を築いた人の多くは、頻繁な売買をしていません。
有名なエピソードとして、
「一番リターンが高かったのは、売買をしなかった“亡くなった投資家”だった」
という話がアメリカの調査結果として紹介されることもあります。
これは極端な例ですが、
**“動かさないこと(=放っておくこと)こそ最強の戦略になる”**という教訓です。
株価に一喜一憂せず、
「確信を持って買った銘柄は“時間”に任せる」ことができるかどうか。
その“握力”の差こそが、
投資歴が長くなるほど、資産の差となって表れるのです。
⑤ まとめ|“ガマン力”はセンスより大事な投資スキル
株式投資で成果を出すために、
「センス」や「知識」「情報収集力」などが注目されがちです。
しかし、**本当に大切なのは「ガマン力」と「自分の判断を信じる度胸」**です。
「すぐに売ってしまって後悔した」
「もっと待っていれば、あの銘柄は2倍になっていた」
そんな経験を経て、多くの投資家は学んでいきます。
そして気づくのです。
“やめないこと” “売らないこと”が最大の武器になる
成功している投資家に共通するのは、
「焦らず・欲張らず・自分のペースで続けていること」。
相場に振り回されず、“軸のある投資”をしていることです。
ぜひ、あなたも今日から「株式投資=ガマンと度胸の世界」だと意識してみてください。
焦って買わない、焦って売らない。
しっかりと自分の判断基準を持ち、
“ガマンできる銘柄だけを買う”スタンスが、将来の成果を左右するはずです。
次は、
📘株初心者も安心!買う前に下落に強い銘柄を見抜く方法
でもお伝えしている「不安なく持ち続けられる銘柄の選び方」もぜひ参考にしてみてください。
